- 花のなでしこの別名。
- 日本人女性を讃える言葉。
- 田村ゆかりと堀江由衣の声優ユニットはひらがな表記。 → 「やまとなでしこ」
- 2000年にフジテレビによって制作されたテレビドラマ。
- 君のことが大大大大大好きな100人の彼女の登場人物。ナディーを参照。
概要
日本の固有種であるナデシコの総称で、その中のカワラナデシコの異名に当たる。
「撫でるように愛しい子(女性)」という意味の「撫でし子」から、女性や子供にたとえられて、『万葉集』や『枕草子』などで女性や秋の七草の一つとして和歌に詠まれた。
そして、その派手さの無い淡紅色の美しい花と、慎ましく控えめで、清らかで凛とした美しい女性の理想像が重なって、日本における女性の美称になった。
男性の幻想?
現代においても「慎ましく謙虚で男性を立てる女性」というのは男性の理想として語られることが多いものの、日本の生活水準が向上したことや、男女平等と相反するということもあって、現代日本では「女性が男性を立てる」という考え方は急速に廃れてきている。
表面上、大和撫子を演じる女性はいるが、精神的な負担になりうるため、「日本人女性=大和撫子」という勝手なイメージを押し付けられることに難色を示す女性も多い。
それでも「大和撫子」は(特に女性経験の少ない)男性の理想であり続けているため、アニメや漫画、ゲームなどでは大和撫子的なキャラクターは登場しており、現実離れした、創作上の概念になりつつあると言っても過言ではない。そうした創作物のなかでも、「古風で清楚で気品がある」といった設定は取り入れつつも、上記の世相を反映してか「男を立てる」側面は廃されていることも少なくない。
創作の世界
pixivでは単にお淑やかな美人・優女の絵だけでなく、格好良く戦う女傑、肝っ玉母さんなどの絵も多く描かれている。
またSNSでは、日本文化に憧れた外国人女性が、「大和撫子」と称して和装したり日本的なコスプレ写真を投稿することもしばしばで、「大和撫子」は日本を象徴するカルチャー的な概念になっていることが窺える。
関連タグ
和風 和服/着物 浴衣 袴 巫女 黒髪/黒髪ロング/おかっぱ/日本髪 薙刀 ヤマトナデシコ七変化