「そうよ……私は皆から思われているような〝奇才〟じゃなくて」
「ただの天才なの……」
プロフィール
氏名 | 才奇姫歌 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 15歳 |
所属 | お花の蜜大学附属高等学校(1−6) |
誕生日 | 10月31日 ※ |
星座 | 蠍座 |
一人称 | 私(わたし) |
※ 18巻カバー下で判明。由来は天才(天=10、才=31)の語呂合わせと思われる。
概要
本編の主人公である恋太郎の26人目の運命の人。
お花の蜜大学附属高等学校1年6組。
「奇姫(キキ)」という芸名で活動している高校生歌手。
恋太郎ファミリーで初の芸能人彼女。また、転校生であると明言された初の彼女。
野澤先生曰く、100カノの中では一番シンプルなデザインとのこと。
歌姫らしいカリスマ性やスター性を表現する為、髪や瞳のハイライトやピアスがひし形をしているのが特徴。
奇姫の楽曲では「ヤマアラシの心」が作中でよく登場する。
「僕らの心は諸刃の刃―♪ それでもヤマアラシは温め合うのー♪」という歌詞が印象的。
ラジオでリクエストされたり、商業施設で流れていたりと楽曲としても人気の高さが窺える。
奇姫の音楽を聴いている際の胡桃のスマホ画面には「ヤマアラシの心」以外にも「焼け落ちた翼」「爪痕」「赤い夜に」「トワイライト・アイ」「Kabosu」という曲名か歌詞らしき文字列
が確認出来るが詳細は不明。
人物
〝若き天才歌姫〟と言われるほどの歌唱力の持ち主で、学生や20代を始めとした若者から人気を博している。
クールでカッコいいが、少しドジで抜けていると噂されている。
だがその実、奇才に憧れるあまり奇人になりたいという変わり者。
そう思うようになったきっかけは、米津玄師がLemonのMVでハイヒールを履きながら歌う姿を奇才っぽくてカッコいいと思ったから。
それからというもの、奇人で奇才と思われたいがためにわざと奇行を働いている。
しかし根っからの奇人ではないため、働く奇行は、奇人というよりはただのドジっ子レベル。
破天荒なことをやろうとしても理性によるブレーキがかかってしまうため、周囲や世間からは上記の通り「少しドジで抜けてる」程度の認識になっている。
また、奇行を自慢する際はドヤ顔になる。「ドヤー」という擬音を携えて。
奇人に憧れるあまりに「奇人と一緒にいることで自分も奇人と見てもらえるかも」という考えから、付き合いたい・仲良くなりたい者たちに関しても奇人であるかどうかを基準にしてしまっている。
ファミリーへ紹介される際には彼女たちを「普通の集団」と思い込み否定したことで若干のひと悶着が起きかけたが、メンバー全員が一癖も二癖もある奇人(一部は……よく考えたらみんな狂人)であると知り、先程までの無礼を詫びて「ファミリーに入れて下さい!!!!」と土下座で懇願した。
姫歌の奇人認定は賛辞であり、決してけなしている訳ではない。
ここまで聞くと一見、非常識な人物のように思うかもしれないが、実際はとても真面目な常識人である。
元々歌に優れた才能を持ち、周囲から天才と呼ばれ、もてはやされて生きてきた彼女にとって、〝天才〟という言葉は誉め言葉ではなく〝普通の人間〟と呼ばれることと同じ意味なのである。
そんな彼女が奇人や奇才を目指すのは、今の自分を乗り超えて更なる高みを目指すという向上心の現れ。
その為、非常にプロ意識が高く負けず嫌い。
アイドル回ではプロの歌手として一番やる気を見せており、さらに他のメンバーを引っ張っていくリーダーシップも発揮している。
立ち居振る舞いも常に堂々としており、自らの強烈な癖や個性をコンプレックスに感じてきたメンバーも多いファミリーでは貴重な、自己肯定感に満ち溢れたタイプ。
関連キャラ
皆さんご存じ運命の人。
当初姫歌は恋太郎のことを「好青年ではあるが普通の人」と見て、「好意は抱いたが付き合えない」と告白されてもいないのに振るという奇行を働いた。
その後、彼女が当時25人もいるという奇人ぶりを聞いて告白。
当初26股以外は普通の人だと思っていたが、ナディーと詩人が突如単行本を持ち出し恋太郎がこれまでしでかした奇行の数々が描かれた情報を一気に流し込まれてベタ惚れ。
姫歌「奇人(すき)!!!!」恋太郎「俺も!!!!」
そして恋太郎ファミリーは姫歌という新たな奇人(かぞく)をゲットした。
普段恋太郎とデートする時は芸能人らしくサングラス等の変装をしているが、ラウンドニャンでスポッチャデートした際は(動きやすさを重視してか)珍しくしていない。
姫歌が「独創的なセンス」「現代に生きる米津玄師」と評する「奇才」の師。
承認欲求が「中二」レベルの姫歌と「中二」病の詩人という共通点から、絡みが当初より読者から予想されていた。
師匠になってほしいと懇願し、快く了承をもらい、吟遊詩人の生き様を体験することに。
そんな日々が続く中、詩人は有名歌手の姫歌との差で自身を「すごい人間なんかじゃない」と吐露したが、それに対して「私がすごい人間だって言うなら、そのすごい人間(わたし)がすごいと言っている詩人はもっとすごい人間」とはっきりと述べる。その後のトラブルも相まって二人の仲はさらに良くなった。
その後も師弟関係は続いており、詩人が何かをすると姫歌が後追いして同じことをするのが恒例となっている。
歌姫「奇姫」を予め知っていた彼女その1。
憧れていた歌姫の奇行を見て少しがっかりされているのだが、姫歌本人は多分気付いていない。
ヘッドホンが落ちたのを瞬時に察知してキャッチしたり「気をつけなさいよ」と言葉をかけたり、姫歌の持つ面倒見の良さやカリスマ性は胡桃をどぎまぎさせる。
歌姫「奇姫」を予め知っていた彼女その2。
愛々のことを「繊細で気遣いやよく気のつく」性格と評価している。
そのため、アイドル回ではいい意見がもらえると思い話しかけた。愛々が勇気を出して「手の角度を左右で合わせる」のを提案してくれたことに対して「ありがとう 愛々」と返した。
表紙コンビ(予定)の相方。
ゴスロリを「イギリスのはっぴ」と認識している祭李を即奇人認定した。
「奇姫」に対するネットの否定的な書き込みに対して「ばーろちくしょ」を連発する(スマホに向かって叫ぶ)祭李のことを「何よそれ 奇人ね」と言いつつも、「ありがとう祭李 私もスッキリしたわ」と礼を述べている。
高等部1−6のクラスメイト。
1−6には歌手と絵本作家がいるということで、タマは「若き天才の集まるクラスにゃん?」と疑問視していた。
「絶望とメルヘンは表裏一体」「メルヘンは救済」という独自の思想を持つ夢留に「私より奇才っぽいじゃない…!!」と対抗意識を燃やしている。
姫歌が行う奇行について
姫歌が行った奇行の一例について紹介。未遂は()付きで表示。
上記の通り奇才と呼ばれる為に奇行を続けている姫歌なのだが、エゴサしてもネットでは誰も奇才だと言っておらず、こうかはいまひとつのようだ。
姫歌の奇才を目指す戦いは今日も続く。
- トイレで歌唱する
「狭い水場は声が反響して気持ちよく歌える」ということで、今は使われていない旧女子トイレで歌唱。
恋太郎からは「普通お風呂じゃない⁉」とツッコまれている。
使用頻度の高い女子トイレをチョイスしないのがいかにも根が真面目な姫歌らしい。
奇行に誰かが気付くまで連日歌っていた為、旧女子トイレから〝下痢で死んだオペラ歌手の亡霊〟の歌が聴こえるという都市伝説が生まれた。
歌を聞いた恋太郎は腰を抜かし(驚きのあまり、骨折してた先生の代わりに運んでいたカラーコーンを頭から被っている)、その音に驚いてトイレから出てきた姫歌とビビーン!! している。
- (傷口を洗うのに炭酸水・傷口にデコキャラシール)
どちらも未遂。
上記でビビーン!!した後に「転んでケガとかしてない?」と言いながら取り出したのが、「富士山の炭酸水」と「ぺカチウ」のデコキャラシール。
本当に恋太郎がケガをしているのを見た姫歌は、普通の水(おいしいみず)で傷を流し、普通の絆創膏で治療した。
- ハイヒールを履きながら歌う
米津玄師のLemonの真似。
前述の通り奇行を働くようになったきっかけにして初の奇行。
姫歌本人は「ああ…私今周りから 〝天才〟じゃない… 〝奇才〟だと思われてる」とご満悦。
しかし、女性がハイヒールを履いて歌唱しても違和感はなく、特に奇才と思われている描写はない。
- 割り箸を上下逆に使う
普段行っている奇行の例として恋太郎に紹介した。
160話で遂にファミリーの前で披露(小さなコマで)。焼きそばを食べる際、箸を上下逆に使っている。
この回はそれ以外にも「水風船の叩きっぷりを見てゴク…!する育」「水風船をペシペシするタマ」「ずっとペン太郎のお面を被る愛々」「ものすごい速度で食べ皿を積み重ねる胡桃」など、背景の細かいネタが満載の回だった。
- たいやきを尻ビレから食べる
自己申告。実際に食べている描写はまだ無い。
- 体を肩甲骨から洗う
自己申告。実際に肩甲骨から洗っている描写はまだ無い。
- 吟遊詩人の生き様体験
詩人に師事し「水たまりで釣り」「スマホのライトで焚火」「河原で石を積む」「蟻の行列を眺める」「築山に登る」等を公園で体験した。
いまいち詩人の独創的なセンスを理解できてはいないのだが、すごく奇才っぽいので姫歌本人は奇人に近づけた実感があるとのこと。
- 洋服を前後逆に着る、靴を左右違うものを履く、外着の中に値札の付いたパジャマを着る
米津の真似をした翌ライブ日にライブハウス入りした時の恰好。
スタッフから奇行を指摘される度に「ドヤ——」「ドヤヤ——」「ドヤヤヤ———」「ドヤヤヤヤ———」とドヤ顔を連発した。
スタッフからは「ドジっ子なのかしら…」「歌は天才なのに普段は少し抜けてるのね かわいい」とやはり奇才とは思われていない。
- (ソースをオレンジにかける)
未遂。
「おいしくなくなってオレンジを育てた人に悪いな…」と踏みとどまり、結局トンカツにかけている。
- (ライブ中ずっと三点倒立で歌う)
未遂。
「奇姫の歌手生命は奇才判定待ったなしだわ!!」と自信を持って計画してきたのだが、
いざステージに立つと「…でもそれだと歌のパフォーマンスが落ちて聴きにきてくれたお客さん達に悪いからちゃんと歌おう…」と思い直した。
- 奇+〇〇という表現をする
厳密に言うと、奇行というよりは姫歌独自の言い回し。
使用例は「奇町」「奇彼氏」など。
森羅万象にツッコみどころがある100カノ世界では、とても使い勝手がいい。
あらゆる状況に対応出来る為、姫歌の代表的な構文になり得るポテンシャルを持つ。
- ネクタイを胸ポケットに入れる
ヘッドドレス回冒頭でさりげなく行った山女の真似。
山女がネクタイを胸ポケットに入れるのには農作業がしやすくなるからというちゃんとした理由がある。
園芸部でもない姫歌がやれば奇人…というよりやはりドジっ子に見える。
- ヘッドドレスを前後逆に着ける
胡桃から「いや わかんねーよ」とツッコまれた。
降ってくるヘッドドレスを楽々キャッチしたり、前後逆でも違和感なく着こなしている辺り流石天才といったところか。
- 頬を吸う
赤ちゃん化した際の奇行。
赤ちゃん化したタマが羽々里の乳を吸うのを見て思いつき、愛々の頬を吸った。
- そうめんを(めんつゆではなく)ごまだれにつけて食べる
唐音からは「いや それはただの好みだろ」、騎士華からは「ごまだれ派に謝れ」とツッコまれた。
特に苦戦することもなくそうめんを箸で掴んでいるのは、天才と呼ばれる姫歌のセンスの良さを感じさせる。
このときの箸の持ち方は上下逆さではなく、普通に持っているように見える。
余談
名前の由来は「奇才」と「歌姫」から。
また、恋太郎は最初に奇姫の名前を聞いたとき、「まじょたく?」と別のキキを連想している。
姫歌がファミリーに加入した話数は151 話であり、タイトルが「目指せ奇人マスター」だったり、最終ページのアオリが◆奇人(かぞく)、ゲットだぜ!だったりと明らかに狙ってやったとしか思えないネタが満載の回だった。(ちなみに、前話も「ぺカチウ」「 おいしいみず 」といったネタが登場している。)
そして原作151話の10日後にアニメ1期が放送開始されたのだが、アニメのナレーションのテンションが完全にお姉さん大好きな元祖お前ら人間じゃねぇ!の人でタイムリーだと話題に。
瞳に星を宿したデザインが某アイドルを連想させることやファミリー加入直後にアイドル回に参戦したことが原因なのか、一部読者からはアイドルだと勘違いされがちであるが、前述の通り正しい肩書は歌手であることに注意。
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恋太郎の運命の人の系譜