概要
児童福祉法に基づき通常の親権を有さずに児童を養育する者のこと。
また、祖父母や叔父、叔母などの親族が孤児を引き取って育てる場合は特に親族里親という。
通俗的な用法としては、飼い主のいないペットを引き取る者、環境保護目的で森林を買い取る者、ぬいぐるみ等の物品を買い取る者も「里親」と呼ばれることがある。
東日本大震災
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では240人以上(災害関連死を含めるともっと多いと言われている)の子供が両親を失い孤児(震災孤児)となったが、彼らの多くは親族を含む里親家庭に引き取られたため、児童養護施設(孤児院)に行った孤児はごく僅かであった。
しかしながら金目当てで孤児を引き取ったという親族里親も多く、子供のことを考えていないケースも少なくない。
一例として震災孤児を虐待し、その孤児の両親が遺したお金を奪った親族里親もいた。
この事件では宮城県石巻市在住の少年が津波で両親を失い、母親の弟である叔父に引き取られたが、この叔父がその子のために残された遺産や義援金を横領し、勝手に飲食店を開業してしまったという、きわめて悪質な事件である。