般若と付く言葉
能面における般若
本来の意味からは逸脱した代物ではあるが、その由来が名前の元となっているとされる。
一つは面の作者が般若坊(はんにゃぼう)という名前であったという説。もう一つは、紫式部の『源氏物語』で葵の上が嫉妬に駆られた女性の生霊を自身から祓うために般若心経を読んだことに由来するという説である。
後者については、実際に能の演目で『葵上』という演目があり、般若の面も使用される。
現在では、仏教由来の原義のほうは知られず、この能面の般若がもっぱら知られるようになっている。
また表現として、能面の般若がもつ『恨みや嫉妬』のイメージから、女性が鬼と化したり、怒り心頭に発した状態を表すことに用いられることが多くなった。
般若は段階の一つ
実は般若は女性の怨念の三段階のうちの二段階目にあたる。
一段階目は『生成(なまなり)』といい、まだ角が生えきっておらず隆起している状態で完全には鬼(魔性)に染まりきっていない。
二段階目こそがお馴染み『般若』と呼ばれる状態でまさに憎悪と嫉妬に囚われた鬼となる。
さらに三段階目は『真蛇(しんじゃ)』と呼ばれ、顔も髪が無くなり口が裂け、角が生えた蛇の容貌となりほとんど蛇の化け物と化す。
関連タグ
某女性声優←あ・・・・・(ry