「やっぱり知与こそメインヒロイン!!!!」
「それにしてもなんだいこれは生物一可愛い知与が歌って踊っているのに人だかりができてないなんて…」
「みんな頭おかしいのかな…」
概要
本編の主人公である愛城恋太郎の叔父にして、12人目のヒロイン伊院知与の実の父親。
甥の恋太郎からは「ヒロ叔父さん」と呼ばれている。
野澤先生のポストのキャラデザ案によると、フルネームは「伊院ヒロ」と思われる。
しかし、人気投票回での表記含め作中では「ヒロ叔父さん」としか呼ばれることが無く、フルネームが作中で公になったことは一度もない。
妻が早くに他界したため、男手1つで知与を養っている。
殆どのシーンで自宅か梳杉町近隣にいるため職業は不明だったが、199話にてWebデザイナー(在宅勤務)であることが判明した。
人物
髪型と無精髭が生えていること以外は全体的に恋太郎を痩せさせたような見た目となっており、やる気が無さそうな見た目であるが顔自体は整っている。
太眉も知与・恋太郎とお揃いである。
しっかり者の知与や、人知を超越した恋愛モンスター・恋太郎に対し、ビビりで見栄っ張り、子供っぽい性分のダメ人間で、この作品の例に違わずエキセントリックなキャラの1人。
「ちよ愛」「娘命」などと書かれたTシャツを常に纏い、緊張した時のおまじないで、手に書く文字を「人」ではなく「父」だと娘に教えたりと、かなりの親バカで娘好き好きモンスター(この辺りは彼女達のためなら無私の超人になれる恋太郎にも通じるところがある)。
他の親の前で「知与の方が100億倍かわいいよ~だ」と言い怒らせるなど遠慮のかけらも無い。
しかし前述の通り、頼りない性格と妻が先立たれたことから知与が家事全般をするようになっており、良くも悪くも彼女の人格形成に影響を与えている。
そのため、自分は娘として扱っているが、傍から見ると知与と彼の2人で夫婦のように見える構図となっている。
小学生時代の恋太郎にタンクローリーに撥ねられそうになったところを救ってもらったことから、彼を世界一いい子だと思い込んでおり(流石に当の恋太郎も「過大評価」とは感じている)、愛する娘を絶対に恋太郎と結婚させたい、「お義父さん」と呼ばれたい等と割と危ない思想を抱いている。
しかも「知与を妹分のように見て欲しくない=恋愛対象として見られなくなるのは嫌」という理由で2人を大人になるまで会わせるつもりはなかった徹底ぶり。
これが無ければ恋太郎も知与もこんなことにはなっていないはずなので、実は神様クラスの大戦犯ともいえる。
貞操観念も恋太郎(彼は異常だが)とは違い緩く、初っ端から知与に恋太郎の体を触らせるようにわざと仕向けたり、「オトナの遊園地」とかいうあちこちから隠語や嬌声が飛び交う青少年対応合法風俗施設をデート先に選んだりと(ただしこちらは、遊園地近くの灯台が亡き妻と初めてキスをした思い出の場所という背景もある)、かなり危ない印象がある。
しかし、これは知与に対する行き過ぎた愛そのものであり、襲ったり舐めまわしたりなどの事案行為は行っておらず、知与本人も許していることから親子の絆もかなり深い。
生前の妻からもダメで頼りないとは思われていたが、「大切な人のために一生懸命になれる」性分にいたく惚れ込まれていた。
また、娘の部屋に無断で立ち入らないなど最低限のプライバシーも心得ている。
決して不真面目な人間ではなく、いざというときはやる性分なので本作の狂人の1人として人気を持っている。
作中での活躍
第51話で知与と一緒に初登場。
上述通り知与を大人になるまで会わせたくなかったのだが、恋太郎の周りに大量の女子がいたため、このままだと本命を取られてしまうと焦り、急遽恋太郎を「知与の面倒を見てほしい」と家に誘導。
そこで知与に様々なラッキースケベ展開を意図的に起こし、無理矢理距離を縮めさせようとする。
後に恋太郎がその女性全員と付き合っていることを知って衝撃を受けるも、「(そんなに彼女がいるなら)逆に1人ぐらい親戚がいたっていい」とお前は何を言っているんだ的な超理論を放ち、どうか知与と付き合ってくれと泣きながら懇願。
誠実さの塊である恋太郎は、「本人の気持ちを見ないで勝手に恋や告白をさせてはいけない」「恋はしがらみに左右されず、どこまでも自由で、気持ちのままにあるものだからこそ〝本物〟で美しく尊く〝大切なもの〟」とヒロ叔父さんの話を断るも、「そんなに無理にしっかりしなくていいんだよ」という恋太郎の言葉に救われた知与が自分の気持ちを持った上で告白。
結果的に交際が始まったことで大喜びした。
「逆転ホームラン!!!! 逆転ホームランいえーッ!!!!」
「お赤飯いえーッ!!!! お赤飯いえーッ!!!!」
「孫いえーッ!!!!」
恋太郎「それはまだ早いですよ」
ちなみにこのことについては、あの羽々里ですら「一体どんな親よ!!」とツッコんでいた(当然、他のファミリーから「おめーが言うな」とでもいうような顔をされたが)。
その後、63話(アイドル回1回目)で再登場。
恋太郎と一緒に人形を使って観客の興味を惹かせた。
道中でまたタンクローリーで轢かれたが五体満足で無事会場に参加していた。
ちなみにファミリーからは不審者扱いされていた模様。
97・98話の四町対抗市民運動会では、木雷杉町長に市民を侮辱され「ぶっ殺すぞクソジジイ」と他同様に激昂。
恋太郎や「パパ莉(楠莉の父) 」、「やるやるパパ」と梳杉町男子チームで共闘する。
パパ莉とは常にいがみ合っていた(先に娘マウントを取ったヒロ叔父さんの方が悪いが)。
しかし、騎馬戦では恋太郎の
「勝ったから愛してるんじゃない!!! 愛してるから勝つんです!!!」
「愛するその人の為に!!!!」
という助言により、それぞれ愛娘を想い一致団結。
『愛の力(プロミネンス)ボンバー』を放ち木雷杉町の騎馬を撃破した。
しかしその後のフォークダンスの時には、元通りまたいがみ合っていた。
パパ莉とは後の165話(ショートショート回)にてスーパーで再び遭遇。
互いに娘たちそっちのけでいがみ合い、知与と楠莉から呆れられていた。
192話(ショートショート回)では夜中に知与と偶然遭遇。
感激のあまり飛びつこうとしたところ、その場にいたエイラに不審者と思われ撃退される。
不審者が知与の父と知ったエイラからは大慌てで謝られるも、娘を守ってくれた礼を言いつつものすごい顔で泣きだしたため、エイラも一層申し訳無さそうに涙ながらに謝る事になった(知与からは「脅かすようなことしたお父さんが悪い」と言われている)。
199話の知与主役回では、チワワに頸動脈を噛まれかけたトラウマから、見ただけで怯えるぐらいに犬か苦手と明かされる(タンクローリーの件といい、命の危機に瀕しすぎである)。
そのため捨て犬を飼いたい知与を遠慮させ、里親が見つかるまで内緒で匿わせる形になっていたが、恋太郎から事の次第を知らされ、知与に捨て犬の話を切り出す。
そして犬になりきった恋太郎を相手に犬慣れする特訓に及ぶという方法で犬恐怖症を克服(?)したことを告げた。
やはりというか本物の犬を克服するには至らなかったが、その熱意は知与が犬を飼いたいと踏み出せるには十分であり、伊院家では無事犬が飼われるに至った。
なお、知与に話を切り出す際は、「父親だからもっと頼ってほしい」と真面目かつ穏やかな様子で知与に告げており、娘の事を真剣に深く愛している事がうかがえる。
基本的には恋太郎の男友達と言えるポジションに収まっており、他ファミリーとの関わりは現時点では少ない。
ただし、娘命で性格にやや難ありのためさらなる絡みが期待される。
余談
本名が恐らく伊院ヒロの為、名前の由来は『ヒロイン』のアナグラムなのでは?と噂されている。
恋太郎の家族が未登場のため正確な家系図は不明だが、『伯父』ではなく『叔父』であることから、恋太郎の親どちらかの『弟』ではある。恋太郎の太眉は伊院家の血筋からの遺伝らしい。
(恋太郎母とヒロ叔父さんが姉弟と見なすのが妥当と思われるが、恋太郎父が愛城家に婿入りした可能性もあるため保留)
17巻のカバー下では結婚狂戦士となった他ファミリーと同様に義父確定狂戦士となり、「わあああい結婚だあああ!!!!」と騒いでいた。
ところであなた知与が嫁いだら一人で暮らしていけるんですかね。
ちなみに恋太郎ファミリー以外では、(パパ莉とともに)単行本カバー袖にカラーで登場した初の登場人物である。