CV:草尾毅
概要
バックベアード率いる西洋妖怪軍団の大幹部、西洋妖怪三人衆の1人である狼男。
人物
少なくともアデルとアニエスが幼い時から彼女達の一族に仕えて来た人物で、自信家かつ殺害を楽しむ残忍な性格をしており、西洋妖怪以外の妖怪達を見下している節が垣間見える。
容姿
普段は葉巻を愛用する旧シリーズの狼男の様に、紅色のスーツを着た茶髪が特徴的なダンディズムな髭面の男性の姿で活動している。
能力
狼男としての本性を現すと、胸に十字型の文様が浮き出た全身紅色の毛皮で覆われた姿へと変貌する(下部画像参照)。なお、伝承とは違って特異体質なのか満月の夜にならずとも狼男への変身が可能である模様。ただし後述の様に、やはり満月による変身よりは自身が言ってる様に能力的に若干劣る。
高い身体能力と再生能力を有しており、それを活かした接近戦による格闘術を得意としている。
また、耳長を始めとする南方妖怪達を人間態のままで虐殺し、真の姿となると鬼太郎以外(ねずみ男はさっさとその場から逃げ出しているので除外)の鬼太郎ファミリーを一瞬にしてほぼ戦闘不能状態へと追い込み、鬼太郎の指鉄砲にも再生能力をいかんなく発揮して長時間耐え続けるなど、強大な戦闘能力を誇っている。
唯一の弱点は伝承と同じく銀の銃弾で、鬼太郎と初めて相まみえた時はアニエスから託された銀の銃弾を鬼太郎に指鉄砲で撃ち込まれ大ダメージを負い、撤退へと追い込まれている。
が、やはり彼の真価は満月の夜にこそ発揮する事が第28話で判明しており、満月の夜になるとただでさえ高い身体能力や再生能力が一段とアップするのと同時に、動体視力も極めて高い状態となってしまう。
こうなると水を得た魚の如き本領を発揮する為に恐怖の難敵と化し、弱点である銀の銃弾すらも口で受け止め難なく交わしてしまうなど、本人が言う様にまさに不死身としか思えない様な実力を発揮する。つまり銀の銃弾を使うなら、昼間の人間態の時が一番有効である様に示唆される。
作中の動向
初登場は第27話。アデルから『アルカナの指輪』を持ち出し逃げたアニエスを連れ戻す様に命じられ、彼女を追って南方妖怪の故郷(恐らくマレーシア辺り)を滅ぼした後、日本へと上陸する。そこでゲゲゲの森へ亡命していた南方妖怪達を皆殺しにし、上述の通り鬼太郎以外の仲間達を圧倒するが、アニエスから渡された銀の弾丸を使った鬼太郎の指鉄砲で大ダメージを与えられ、その場は一時撤退した。
続く28話では他の幹部達と共にゲゲゲの森を襲撃。鬼太郎がアニエスの魔法で潜在能力を強引に最大化させて、鬼太郎自身の怒りも発動したために想定外の強さを見せられ、思わぬダメージを受けてしまう(そのため、一度鬼太郎に敗北した事から彼を倒す事に人一倍執着心を持っている模様)。
第37話ではバックベアードの敗北に伴い、他の幹部達と共に姿を消した。
その後は他の幹部と共にバックベアード復活のために暗躍し、第94話でぬらりひょんの協力もありベアードの復活に成功。妖怪大同盟を結成し日本で暴れまわるが、96話で裏切ったぬらりひょんに西洋妖怪が苦手とする神聖なレックス・ネモレンシスの血液入りワインを飲まされ、苦しむバックベアードに吸収され消滅した。
最終話では、暴走したバックベアードが倒された際に4つの魂が出現した描写があるが、その後の消息は不明。
余談
- ヴォルフガングは、古い時代の高地ドイツ語に由来する名。ヴォルフ=『wolf(狼)』とガング=『gang(道)』で「狼の道」という意味になる。
- 担当声優の草尾は、6期の後番組である『デジモンアドベンチャー:』で城戸丈を演じる。
関連項目
バックベアード 魔女アニエス アデル(ゲゲゲの鬼太郎) 女吸血鬼カミーラ ヴィクター・フランケンシュタイン(鬼太郎)