CV:種﨑敦美
本記事は、劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレ情報を含みます。 |
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概要
戦後日本の財界を裏で牛耳り、哭倉村を支配する龍賀一族の長女・龍賀乙米とその夫・克典の一人娘。
従弟に同村村長の長田幻治と龍賀一族の三女・長田(龍賀)庚子の息子である長田時弥がいる。
人物
美しく可憐な少女で、心優しい性格の持ち主。今まで村を出た事がなく、都会に憧れを抱いており、東京から来た水木に想いを寄せる。
歳の頃は定かではないが、恐らく17歳程度かと思われる。
余談
担当声優の種﨑敦美は、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズへの出演は本作が初参加となる。
種﨑は「自身の子供の頃当たり前のように見ていた作品に出演する事に、ワクワクせずにはいられなかった」とコメントで喜びの旨を語っている。
関連イラスト
関連タグ
『ゲゲゲの鬼太郎』の前史である『墓場鬼太郎』に登場した、人間側ヒロインの始祖的存在。彼女も鬼太郎や水木と関わりを持つ。
TVシリーズの人間側ヒロイン。ユメコには血の繋がった弟・星郎がいる。
37年前の映画と15年前の映画に登場し、メインヒロインを務めた。
ネタバレ
※以下、映画本編の重大なネタバレを含みます。まだ視聴していない方や、ネタバレが嫌な方はスクロールする事をお勧めできません。
一連の殺人事件の真犯人。
実は彼女は、過去に祖父である龍賀時貞によって彼の子を産むために性的虐待を受けており(乙米曰く「時貞のお気に入り」)、自分を辱める時貞へのやるせない怨みと怒り、常に自分たちの地位を保つために犠牲を当たり前のように強いる因習に染まり切った家族への絶望が募り募った結果妖怪・狂骨の依代と化し、自分に危害を加えようとしたり、脅しをかけてきた一族の人間を狂骨の力で次々に殺害していたのが事の真相であった(なおその際、殺された者達は皆左眼が損壊している、なおこの狂骨は沙代の憎しみで呼応しているため、沙代の心の奥底の憎しみが権化しているようにもうかがえた。)。
水木はゲゲ郎と関わった事で妖怪や霊の姿が見える様になり、沙代に取り憑いている被害者の怨霊や狂骨の存在にも気付いていた。また、乙米から沙代が時貞から受けた虐待についても既に知っていたが、それでも彼女の「村を出たい」という願いを聞き入れる。
沙代に手を引かれ、村の外へと通じるトンネルへと向かう水木。だが囚われの身となっていたゲゲ郎を救うため窖に向かうと告げ、先に脱出するよう沙代に促す。沙代もそんな水木の意思を尊重し、彼を助けたいという思いから行動を共にした。
しかし沙代を人質としてゲゲ郎を開放させようとした水木の演技を見抜いた乙米は、よりによって沙代が水木に最も知られたくなかった虐待の事実を暴き立て、更にそれを既に彼が知っていた事を指摘して嘲笑う。
全てに絶望した沙代は一族への憎悪と恨み、哀しみの感情を爆発させ自身の意思で霊能力を使って狂骨を呼び出し、使役し、その場にいた家族や関係者たちに向け襲い掛かる。
沙代の霊能力は呪具を用いて制御しようとした長田すら上回り、逆に呪具を粉々に砕いてしまう程の凄まじいもので完全に支配権を得た沙代は屍人として飼い殺されていた犠牲者達を狂骨に吸収し、怨霊として操る事でその場にいた実母である乙米や彼女の側近であった長田とその配下達や屍人の世話役だった村人達をいとも簡単に殺害、更には呆然とする水木の首を自らの手で締め、涙を流し泣き叫びながら水木を殺そうとする。
しかし、既に虫の息である長田の最後の執念により背後から刀で胸を貫かれた沙代は致命傷を負った直後青い炎に包まれ断末魔を上げながら、骨も残らずに灰と化すという凄惨な最期を遂げた。
そして彼女の従兄弟にして弟である時弥もまた呪詛の犠牲となり、彼の怨みに満ちた魂は狂骨となって哭倉村を彷徨い続ける。
…しかしそれから70年後、鬼太郎と目玉おやじの活躍で最後に残っていた狂骨が浄化された時、それが時弥であった事が明かされ、少女の姿をした魂が彼を迎えに来る。
それが誰であるかはっきりとはしないものの、沙代に似ている事が示唆されている。
公式コメント
【編集のルール】
公式の発言についてはソース必須。公式が断言していない事をあたかも断言したかの様に書く、勝手に文言を付け加える、改変する等の行為は禁止。
また、ここはキャラ単体記事なので、カップリングの話題は禁止。水木と沙代のカップリングについての情報は水沙代の記事に集約する事。
- パッシュ!3月号のインタビューで監督の古賀豪は「物語終盤、沙代らしき人物が時弥を迎えに来ます。ラストの救いとしてそう捉えてもらって構いませんし、そう見えるように演出しています」とした上で「本当はあのシーン、“迎えに来た”のではなく“一緒に行く”シーンなのです。すなわち沙代の魂はあの瞬間まで…」と述べている。
時弥との関係について(脱出ゲームネタバレ)
リアル脱出ゲーム『哭倉村(なぐらむら)に渦巻く怨念からの脱出』では「沙代と時弥がお菓子の缶に手紙を入れて文通をしていた」という設定がある。
このゲームのシナリオは映画の内容に沿っており、沙代が水木と共に東京に行こうとする展開も映画と同じであるが、ゲームでは沙代が東京に向かう前、時弥に最後の手紙を残している。その手紙には、時弥に何も告げずに村を去る事の謝罪と「東京に行ったら必ず迎えに来ます」という約束が記されていた。
※脱出ゲームは謎解きやシナリオの核心部分のネタバレは厳禁であるため、これ以上の記載は控える
また映画内でも時弥が沙代に懐く描写など、仲の良さがうかがえる。
余談(ネタバレ)
情報解禁時には一部で「TVシリーズのゲストキャラクターである葛見やよいに似ている」という意見もあった。沙代の黒髪の容姿や心優しい性格、大富豪一族の令嬢というポジションは共通するものがあったが、実際にはその背景や性格、物語の結末など全てが正反対と言える存在であった。
二次創作では
そのあまりにも不憫な生涯が多くの鑑賞者たちの同情を集めたためか、二次創作では生存ifなどで幸せな姿が描かれることも少なくない。
関連タグ(ネタバレ)
彼女の背負った宿命や結末を考えると、まさにこれである。