CV:釘宮理恵
概要
戦後日本の財界を裏で牛耳り、哭倉村を支配する龍賀一族の三女(そのため旧姓は『龍賀』)。
夫の幻治は長女・乙米の忠実な部下であり、作中では夫婦が会話する場面すらない。
人物
やや陰のある雰囲気かつ気弱な性格で、姉の乙米に逆らえず常におどおどしているものの、息子の時弥に対する愛情は本物で、時弥が次々代の当主候補に選ばれた事を嬉んでいる。
作中後半には時弥を利用する事しか考えていない乙米に対して震えながらも強く反発する姿を見せるが、同時に当主の母として一族の主導権を握るという野心も見せ始める。
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以下、物語の核心にかかわる重大なネタバレを含みます
殺人事件の第三の被害者。
沙代が時麿の部屋に入った事を咎めたところ、黙っていてほしいと懇願される。しかし、既に次期当主の母として実権を握ったつもりの庚子は「あなただろうと乙米姉さんだろうと勝手は許さない!」と脅しつけた。
その結果、沙代に憑りついた妖怪の力で首を切断され、その首を蝋燭立てに飾られるという、凄惨な最期を遂げてしまう。
余談(ネタバレ)
時貞の娘達の名前には、漢字文化圏で物の序列や暦を表す際に使われる十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)の字が入っているが、二位や二番目を表す「乙」、三位・三番目を表す「丙」に対して、「庚」の字は七番目に相当する。そのため公式媒体では三女と説明されているが、実際には丙江と庚子の間に、早世した姉妹がいた可能性がある。
これについて脚本の吉野弘幸は、アニメージュ2024年8月号のインタビューで
「龍賀家の女性は十干、男性は数字を基に名前を作成しました」
「並びに抜けがあるのは、まぁいろいろ察してくださいと言う裏設定です」
と述べている。