CV:小林由美子
本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレ情報を含みます。 |
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概要
戦後日本の政財界を裏で牛耳り、哭倉村を支配する龍賀一族の三女・長田(龍賀)庚子と、その夫である哭倉村村長・長田幻治の息子。
龍賀沙代は従姉に当たり、本物の姉弟の様に仲が良い。年齢は恐らく小学校低学年と思われる。
祖父であり、龍賀一族の当主である龍賀時貞亡き後、遺言で一族の長男である龍賀時麿の次の相続人に選ばれてしまう。
人物
身体が弱く、よく咳き込んでいる。しかし年相応に明るく人懐っこい性格で、水木やゲゲ郎にも懐いていた。
己の虚弱な体質や時麿の一件もあって気弱になっていたが、水木やゲゲ郎に励まされ僅かに希望を持つ。しかし結局翌日熱を出して寝込んでしまい、思わず「助けてお祖父様…」と譫言を漏らした結果…
龍賀家の人々の中では数少ない、天真爛漫で愛らしい真っ当な人物ながら、闇の深い家系の例に漏れず、彼にも恐ろしい秘密と哀しい定めが隠されていた。
関連タグ
TVシリーズに登場したキャラクター。こちらは人間側のヒロイン・犬山まなと姉弟の様に仲が良く、大人しそうに見えて人懐っこい性格の持ち主であるなど、時弥と幾つか通じる部分がある。
彼の恐ろしい秘密と哀しい定め(ネタバレ注意)
※以下、映画本編の重大なネタバレを含みます。まだ視聴していない方や、ネタバレが嫌な方はスクロールする事をお勧めできません。
物語終盤にて、祖父であり、一族の当主である時貞が禁術である「魂を他人と入れ換える秘術」を行った事によって身体を奪われ、魂を追い出された事実が発覚する。
時貞は既に亡くなっているため、追い出された彼の魂は事実上死亡扱いとなった。
そもそも時弥の存在は、時貞にとっては沙代と共に一族の子孫を残すための子種、もしくはいざという時の自分の身代わりに過ぎなかった(病弱だったのも、もしかすると時貞の行った秘術の影響だった可能性もある)。
そのため彼の死が確定した際、時貞は自分の孫にもかかわらず「今頃は地獄で獄卒共に虐められているだろう」と平然と嘲笑っていた。
…しかし実際のところ、彼の魂はその幼い生涯を無慈悲に閉ざされ、未来を奪われた無念から狂骨と化し、哭倉村が廃村となった70年後の現代まで彷徨い続けていた。
そして70年後、最後の1体になるまで狂骨として哭倉村を彷徨ってい、鬼太郎と猫娘たちを追い回していた新聞記者の山田に襲い掛かろうとしたが、山田の危機に駆けつけた鬼太郎と猫娘たち交戦する際中かつてのゲゲ郎である目玉おやじと再会。彼から救えなかったことへの深い謝罪と同時に成仏するように諭される。時貞により明るい未来を失い、ずっと一人孤独に村を彷徨い続けてきた時弥は涙を流す。
「忘れないで…僕、ここにいたよ!」
と遺言を残し、それを鬼太郎が聞き入れた事でようやく彼の魂は成仏を果たし狂骨の姿から元の人間の頃へと戻る。そしてその際、沙代らしき霊が時弥を迎えに来ており、彼女と共にあの世へと明るい日差しに包まれながら旅立った。
余談(ネタバレ)
- 担当声優の小林氏は5期第29話にも羽原舞役で出演しているが、偶然か否かその際の敵も狂骨であった。
- 作中冒頭に登場した龍賀一族の集合写真には、時弥らしき赤子を抱えた時貞が写っているが、これが本当に時弥なのかを疑問視する声が上がっている。劇中の時弥の推定年齢(10歳未満)と写真の撮られた時期(10年以上前)に若干の隔たりがある事、時弥の目元にはホクロが付いているが写真の中の赤子にはそれが無い事などが理由として挙げられる。
- しかし、後に公開された『真生版』にて龍賀一族の集合写真に修正が加わっており、時貞が抱えている赤子の目元に泣きホクロが追加されているのが確認され、赤子が時弥の可能性が高まった。
関連タグ(ネタバレ)
彼が背負った宿命や迎えた最期を考えると、当てはまると言えなくもない。