CV:山路和弘
本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレ情報を含みます。 |
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概要
水木の取引先である龍賀製薬の社長。龍賀家長女・乙米の夫として龍賀家に婿入りした。乙米との間に、一人娘の沙代がいる。
龍賀一族当主の時貞からの信頼も厚く、時期当主とも噂される。取引相手である水木の事を気に入っている。
余談
- 担当声優の山路和弘氏は、6期鬼太郎ではアニメ第54話にゲスト出演していた。
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※以下、ネタバレ注意
元々龍賀家出身の人間ではなかったためか、義父の時貞や妻の乙米の行っていた悪事はおろか、龍賀製薬の開発した秘薬『M』の正体についても全く知らなかった模様。
野心家で成金経営者の嫌な部分を凝縮した様な人物ではあったものの、乙米に比べれば外道に等しい悪事に手を染めていた訳ではなく、また村の風習に戸惑う水木に理解を示す常識的な一面も持ち合わせており、一族の人間の中ではまだまともな方だったと言える。
なお、娘の沙代が時貞と密接な関係にあった事を父親である彼が知っていたかは不明。
しかし、少なくとも作中の言動から人並みと呼べる最低限の愛情はあった可能性があり、その点でも一族の中ではマシな人間性の持ち主ではある。
終盤、村中に溢れ出た狂骨によって村人達が惨殺される中、自ら車を運転して(狂った様に笑いながら彷徨っていた孝三を轢き殺しつつ)村から逃げようとするも、途中で木に激突して車が炎上、自らも追突の衝撃で死亡した(この時代はエアバッグなど存在しないため、死亡率も高かった)。
当該シーンで狂骨に襲われる描写が無いのは克典と孝三の2人だけであり、一族の悪事に直接的には加担していなかった事を示す演出であると考えられる。
水木が村と関わるきっかけを作ったという役回りの重要さや、妻子の壮絶な死に様と比べると呆気ない印象を受けるが、逆にその普通らしさがある意味で部外者でしかなかった彼の立場を端的に表しているとも取れる。
この最期のシーンが果たして本当に自分だけで逃げようとしていたのか、或いは少しでも妻子や水木らを探そうという気があったのかで、彼がどこまで善寄りの人物だったのか、その判断がまた変わってくるという中々に興味深い考察の対象となる人物でもある。