「このカメラオルグ様の言う通りにしてれば、なつみは元に戻してやるメラ。まだまだ良い写真を撮り続けようぜ!なぁ、相棒?」
「最後の記念写真を撮ってやる!」
概要
Quest3「荒鷲が消える!!」に登場する邪気がカメラに宿り、身体を作り出して誕生したオルグ魔人。
黒いカメラがそのまま頭部になっており、右の側頭部と左肩に角が生えた姿を持つ。背中からもマントのようにネガフィルムが垂れており、右の手足にも同じくフィルムが巻きついているのも特徴。
カメラらしく、撮影した人間の生命エネルギーを体内のフィルムに封じ込める能力を持ち、彼の手で被写体として写真を撮られた者は身体が次第に生命力を奪われ透明化して行き、最終的には文字通りこの世から消滅・死亡するという恐ろしい運命が課せられてしまう。
幕末の時代の人々は「カメラで写真を撮られると魂を抜かれる」と思い込んでいたが、このオルグはまさしくそれを体現した恐るべき能力の持ち主と言える。
だが能力の凶悪さとは裏腹に「自分自身ではシャッターが押せない」という弱点を抱えているため、劇中ではカメラに化ける事で店頭に並び、購入した人間に撮影させるという回りくどい方法で人々の消滅を画策。後にその能力を見込んだシュテンにレリーズを取りつけてもらったことで自力でシャッターが押せるようになり、自身の弱点を解消することができた。
戦闘では背中からネガフィルムを伸ばして相手を拘束する「フィルムストーム」や電撃といった攻撃手段を持っている。
劇中での活躍
新しいカメラを欲しがる拓哉という少年に1980円で購入されると、彼の同級生のなつみを含む人々の姿を消していく。
やがて拓哉に大勢の人々を撮影するように強要するが、これ以上の犠牲者を出したくない彼に投げ捨てられたために岳の前で正体を現したため、相手はすぐさまガオイエローに変身して応戦して来る。危うく攻撃されそうになったところをヤバイバに助けられる。ヤバイバは回転攻撃でガオイエローをナイフで何度も何度も斬りつけ、堪らずイエローも悲鳴を上げて苦しむ。その後もヤバイバに一方的に嬲られたイエローはダメージが蓄積していく。そして痛みを逃す為か、地面に身体を擦り付けるように悶絶していたイエローに隙が出来た。ツエツエにシャッターを押してもらって能力を発動。イエローの姿を消すと同時に2人と共に撤退する。
マトリックスに帰還後、前述の通り自力でシャッターが押せるようになる。改めて大勢の人々の姿を奪い取り、残りのガオレンジャーも消し去ろうと動き出す。
現れた走を撮影しようとするが、一瞬の隙を突かれてフィルムを奪われたために人々の生命エネルギーは解放され、そのまま元の持ち主の所に戻ってしまう。
それでも負けじと別のフィルムを補充してイエロー以外の4人の集合写真を撮影しようとするも、復活して駆けつけたイエローにレンズを破壊されてしまって撮影が不可能となってしまう。
かくして5人が揃うと、フィルムストームで5人を縛り上げて応戦。
その状態で電撃を流し込んで攻撃するも、レッドのライオンファングが変化したガオメインバスターの射撃に怯んだところに4人の猛攻を受けて圧倒され、そのまま止めの破邪百獣剣で倒される。
直後にツエツエの放ったオルグシードによってレンズまで修復される形で再生巨大化。
巨大戦ではガオキングを撮影して消滅させようとするも阻止されたため、フィルムストームを繰り出して拘束しようとするが、ネガフィルムをフィンブレードで切り裂かれた挙句、至近距離からの天地轟鳴・アニマルハートを浴び、怯んだところに続けざまに放たれた2発目のアニマルハートを喰らって爆散した。
余談
モチーフはカメラ。
彼が登場したQuest3には『仮面ライダークウガ』のゴ・ブウロ・グ役の高尾晃市氏がカップルの男性役としてゲスト出演している。
声を演じた岸氏は『激走戦隊カーレンジャー』でレッドレーサー/陣内恭介役として主演していたが、怪人の声優としての出演は今作が初。翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』本編ではシュリケンジャーの変装・滑川数馬役を演じ、Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVS百獣戦隊ガオレンジャー』では二の槍候補チュウボウズの声を担当した。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人 雷属性 カメラ
カメラ仮面、ルパンカメラー、カメラモンガー、レインボーカメレオン、カメラカンス:昭和のカメラモチーフの先輩怪人達。
カメラジゲン:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場したカメラ繋がりの先輩。
PPラッパー、SSパマーン:『激走戦隊カーレンジャー』の怪人で、装備の欠陥を幹部に解消してもらった先輩達。
FFムンチョリ:同じく『激走戦隊カーレンジャー』の敵怪人で、フィルムで相手を拘束するカメラ繋がりの先輩。
レンズバンキ、ジャシンガー、デジタルカメラ邪面:カメラモチーフ繋がりで撮影した人間を消す能力を持つ後輩達。ただしこちらは命を奪うほどの力はなく、対象を特定の場所に移動させるのみ。
ドレッドレッダー:『星獣戦隊ギンガマン』の怪人で、こちらも自身の能力に欠陥があったのを解消した繋がり。
魔笛オルグ、美少女忍者フラビジェンヌ、冥獣グール、ダンベルバンキ、ヤバイカー:同じく欠陥を抱えていたのを幹部達の助力で解消した後輩達。特にダンベルバンキは中の人&器物モチーフ繋がりである。
クリスト星人ファーリー:やはり自身の欠陥を克服した怪人の後輩。
ボルボ西郷:某人気ギャグ漫画における中の人繋がりのキャラで、ツエツエ役の斉藤レイ女史が彼の恋人の声を当てているといった繋がりがある。