概要
Quest36「戦士踊る」に登場する、邪気が笛に宿った身体を作り出した事で誕生したオルグ魔人。
オカリナのような頭部を持ち、目は単眼。そして頭頂部には赤と白のリコーダーを思わせる2本の角が生え、四肢や胴体もクラリネットのような形をしている。語尾に「~フエ」と付けることが多く、他にも「~オーボエ」・「~フルート」などと笛の名称をつけることも。
その外見に違わず笛の音色で人々を強制的に踊らせる能力を持ち、そうやって人々を自らの手で踊らせるのが趣味。また、戦闘では左手にリコーダーをガトリングガンのように装備し、そこから放つ「リコーダービーム」やリコーダー自体を発射する「リコーダーミサイル」といった技を繰り出して来る。また、「魔笛拳」なる独自の拳法のような戦法(構えがなぜか獅子拳に酷似している)を編み出しており、近接戦ではこうした拳法で戦う。
音楽の感性はラセツに近いらしく、大神月麿の笛の演奏を「雑音」と断じた。
高い所が苦手らしい。
活躍
楽器店の笛から誕生し、自身の笛の音で人々(当初は子供だけだった)を無理矢理踊らせて楽しんでいると、現れたラセツにその音色を気に入られ、ヤバイバとツエツエのパワーを注入される事によって、ビルやガオレンジャーをはじめとした大人をも踊らせられるようにパワーアップされる。
大神の笛に合わせたテトムの歌で笛の音を無効化されるが、ラセツの手助けもあって再び笛の音でガオレンジャー5人を踊らせる。
しかし、駆けつけたガオディアスのディアスヒーリングで笛の音色が変わったことで踊らせる能力を再度無力化されたため、「リコーダービーム」や「リコーダーミサイル」でガオレンジャーを攻撃。そして「魔笛拳」で戦うも圧倒され、破邪百獣剣を喰らい上記の台詞と共に倒される。
「超音波笛」を吹くことで獣皇剣の音をかき消し百獣召喚を妨害するが、突如5体のゴッドパワーアニマルが出現し、百獣合体したガオゴッドの天誅パワーアローで笛を破壊されたせいで百獣召喚を許してしまい、最期はガオイカロスの「天地逆転・ホーンクラッシュ」で地面へ叩き付けられ爆散した(その際の断末魔は「天国の笛の音がァァァーーー!!」)。
余談
モチーフは笛。
声を演じた宮田氏は『星獣戦隊ギンガマン』の煙ヱ門以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』ではナレーション及び風雷丸の声を担当している。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人
カラカサ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』の怪人で、同じく自らの作戦の為に戦隊メンバーを無理矢理踊らせた繫がり。
冥獣マンティコア:『魔法戦隊マジレンジャー』の怪人で、こちらは自ら踊る事で人間を一緒に踊らせる能力の持ち主。
フェアリーマイナソー:『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する怪人で、こちらも自らの奏でる音楽で人を踊らせる能力を持つ。
オカリヤン:『ウルトラマンタロウ』に登場するオカリナ繋がりのウルトラ怪獣。
ハーメルンの笛吹き男:笛の力で、対象を自在にコントロールする人物つながり。魔笛オルグは強化前は、子供しか操れなかったが、ハーメルンも終盤で、笛の力で子供を連れ去っている。また、『轟轟戦隊ボウケンジャー』にはこれに関連した怪人が登場する。