「獣の剣と魂の宝珠が合わさって、剣の音色が天空を越えて響く時・・・その音色に応え、大自然の精霊たちは光の道を駆け、地上に降臨するのです」
概要
ガオレンジャーの初期メンバーが共通装備とする短剣。
刀身の、所謂フラー(樋)に相当する部分が素通しのスリット状になっており、構造としては音叉に近いものとなっているのが特徴の一つである。
この刀身の構造を活かし、微細な超振動を発生させることで厚い鉄板も切り裂くほどの切れ味を発揮する他、ガオソウルの光線を放つことも可能で、後者はパワーアニマルの繰り出すアニマルハートと同時に繰り出すこともある。
この他、後述の通りガオの宝珠をはめ込んだ状態で、その宝珠に対応したパワーアニマルの力を使うこともでき、作中ではガオブルーがガオジュラフの宝珠を使った技を披露している。
もう一つの特徴として、パワーアニマルを「百獣召喚」するための発振器としての役割を備えていることが挙げられる。
召喚の際には、鍔に設けられた穴にガオの宝珠をはめ込む必要があり、これによって剣自体が天の音色を発し、天空島アニマリウムに住まうパワーアニマルはその音色に導かれ、光の道を伝って地上へと降り立つ。
また、これらパワーアニマルが精霊王に百獣合体する際には、体内のコックピット、もしくはソウルバードにそれぞれ設けられたコンソールに獣皇剣をセットすることで、精霊王の操縦を可能とする。
作中では当初、宝珠をはめ込まない状態で使われていたが、巨大化したオルグ魔人との戦いに際してテトムの導きにより、各々の持つ宝珠をはめ込むことでパワーアニマルが降臨。以降は宝珠をはめ込んだ状態がデフォルトとなった。
基本的な使い方としては以上の二通りとなるが、これ以外にも1,000年前の戦いで当時のガオの戦士たちが狼鬼を封印する際にも用いられており、地面に獣皇剣を突き立て五芒星型の結界を張ることで、その身を石棺へと封じている。このことから、少なくとも1,000年前の時点から既に獣皇剣が存在し、パワーアニマルの加護を受けていることが明らかにされている。
また、カジヤオルグ戦ではレッド以外の4本が敵に奪われた末、ラセツに献上するための食器セットに仕立て上げられたこともあり、取り返しはしたものの敵を撃破するまで一時、百獣召喚ができなくなるという事態に見舞われた。