概要
甲羅が大きく隆起した亀のような形をしており、作中での描写から少なくとも1000年ほど前から存在していることが示唆されている。名前も過去も捨て、世間とは一線を引いた存在であるガオレンジャーの共同生活の場であり、内部にはメンバー各人の個室、それに作戦会議や食事等に使用される多目的広間が設けられている(セットにはカポックで造形された岩の一部にラメ調の反射体が散りばめられており、神秘的なイメージが表現されている)。
後述の特性から、内部に電気やガス等が通っているかも定かでないところはあるが、少なくともテレビが映ることだけはハッキリしている。
その所在地は不明……というより不定。というのも、ガオズロックには飛行能力が備わっており、基本的にガオレンジャーは「オルグの引き起こした事件を突き止めると、その都度ガオズロックの飛行能力を使って事件の起こった地へと移動し、探索を行う」のを常としているからである。
広間にあるガオの泉には、様々な役割や能力が備わっている。
その最たるものが「オルグ反応の感知」である。オルグの衝動を察知すると泉が水飛沫を上げ、その出現を知らせるアラームとして機能する。また水飛沫はオルグの持つ邪悪な衝動の強弱に応じて勢いが変化するため、これを利用してオルグの強さを計ることも可能となっている。泉の水には聖水としての効果も備わっており、オルグが触れるとダメージを負う。
この他、泉の中はテトムの睡眠スペースにもなっており、同時に天空島アニマリウムと繋がる出入口ともなっている。
巨岩なだけあって、その外壁はかなりの強固さを備えており、これを活かして巨大化したセンキに体当たり攻撃まで仕掛けたこともある。もっともその耐久性にも限度はあるようで、巨大ラセツからの攻撃を受けた際には原型は留めていたものの流石に無傷とは行かず、内部が大きく荒れるほどのダメージを被ってしまい、ガオレンジャーとテトムがこれを修復するまでに数日程度の期間を要している(結局ガオレンジャー達だけでは手が足りず、最終的にガオキングまで動員して何とか元通りに修復できた)。
また、ガオズロックは「夢を見なくなった者」には視認すら出来ないことが作中でも言明されており、オルグにもその所在を突き止めることは本来不可能であるが、物語終盤ではラセツが一計を案じて自らの分身を忍び込ませ、執拗にガオズロックを狙ったこともある。彼以外にも、記憶喪失だった頃の風太郎がガオズロックによじ登ろうとし、それがきっかけで一時的にガオレンジャーと共同生活を送っているが、これは後に明かされる彼の正体を示唆するものでもあった。
オルグとの戦いが終結した後、ガオズロックも使命を終えたテトムを乗せて月へ飛び立って行った。