概要
ガオレンジャーの初期メンバー5人に与えられた、携帯電話型の変身アイテム。
放送当時主流の一つであった二つ折り式の携帯電話と同様の構造であり、金色に彩られた本体自体はメンバー全員共通の形状であるが、唯一アンテナヘッドに相当する部分がそれぞれ異なっており、メンバー各人のパートナーであるパワーアニマルの顔を象った形状となっている。
パワーアニマルに選ばれたガオの戦士「ネオ・シャーマン」に与えられ、彼らのみにしか使用できない仕様となっている(※1)。他方でパワーアニマルの存在に依拠している性質上、パワーアニマルが死亡した際にはGフォンも連動して消滅する事もある。
Gフォンという名称は、放送当時に存在した大手携帯電話キャリアの「J-PHONE」(現在のソフトバンク)に由来するものとされる。
スーパー戦隊シリーズにおいて、初期メンバーが携帯電話型の変身アイテムを使った初のケースとなる。このGフォンを皮切りに、スーパー戦隊シリーズの変身アイテムはしばらくの間、携帯電話型が主流となっていく。
機能
通信
通常の携帯電話と同様に、仲間同士での通信が可能。小型ながらディスプレイも備わっており、初期話数では通話の際にアプリらしき表示が出ている場面も存在する。
変身
開いたGフォンの中央のボタンを押しつつ、「ガオアクセス!」とコールし、「はぁっ!」と気合を込めながらポーズを取る。
するとGフォンそのものが膨張しつつ、まず「サモン・スピリット・オブ・ジ・アース!(※2)」メンバー各人のパートナーたるパワーアニマルを模した形に変形、そこからさらに人型へと転じた状態でメンバーへと重なり合い、首から下のガオスーツが形成される。最後にパワーアニマルの頭部を象ったヘルメットが装着され、変身を完了する。つまり、Gフォン自体がガオスーツの仮の姿と言える。
この変身途中に変化するアニマル形態と人型形態は、作中ではほぼ変身バンクに登場するのみに留まっているが、例外としてVシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』でレッドを除く4人の元からGフォンが去っていった際に、アニマル形態の姿をとる形で変形機構が活かされている。
(※1 『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』での客演時に、ジャカンジャの暗黒七本槍に奪われた際、チュウボウズの術によって札を媒介とし、5人の力を暗黒七本槍に供給するという形で、使用を可能とした事もある)
(※2 英字表記ではSummon Spirit of the Earth。意味合いとしては「地球の精霊よ目覚めよ」となる)