ワイズルー「楽しければいいさ! 空腹も忘れるほど笑えばいいさ! そして、滅びればいいサ〜〜ティスファクション!」
データ
属性/妖精型モンスター
分類/チョウ目フェアリー科
身長/48.8m~79.8m
体重/718.8t~1198.0t
分布/陽気な空
経験値/811
概要
クレオンがワイズルーの策略の為にトランペットを持つとある青年から生み出した、幻獣「フェアリー(妖精)」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
手を広げた人の意匠が施されたステンドグラスの様な5枚の蝶の翅がくるくると回転し、下半身は5つの頭蓋骨と昆虫の様な脚になっており、その姿は昆虫の怪物にもメリーゴーランドにも見える「妖精」のイメージとはかけ離れた不気味な姿をしている。
「妖精」の名前に反して既に誕生した時から、成長して巨大化したマイナソー並のビックサイズで、笑い声の様な鳴き声を発しながら絶えず回転する頭部の羽で常に飛行し、頭部から聴いた者が無意識に踊りたくなるほど気分が高揚する音楽を演奏・拡散する能力を持つ。その音は常に冷静沈着なバンバでさえも踊り出してしまう程の強力な物。
一見するとそこまで害はなさそうに感じるが、聴いた対象は幸せを感じ続けて判断力が鈍り、寝食を忘れ、そのまま死ぬまでひたすら踊り続けてしまうという恐ろしい末路が待っている事は想像に難くなく、ワイズルーはこのマイナソーの力で人間達を無力化して滅ぼし、地球を制圧しようと目論んでいた。
更に宿主からマイナス感情を吸って成長後は、作中最大クラスのサイズに巨大化を遂げ、音楽の音量が上がった。
ただ、海の中で暮らしていた影響で耳の鼓膜が三重になっているカナロとオト、ガイソーグから受けたダメージの痛みで理性を保てていたコウには効果が無かった。
また頭部の動きを止められてしまうと音波を発せられなくなるリスクを抱えているが、複数の目から放つ紫色の光線や昆虫の足を様な触手を動かし、苛烈な攻撃を行なって外敵が近づけない様に抵抗する。ただし空を飛び続ける故に攻撃が届き難いだけで、動きもそこまで速くないので戦闘自体は不向き。
宿主の青年はトランペットを練習する為の場所を探していたが、お金が無くてスタジオも借りれず、訪れた公園にも楽器の演奏禁止の看板が建てられていた為場所もなかなか見つからなかった事から「演奏の練習をする場所がない」と途方に暮れていた事でマイナス感情を抱き、クレオンに処置を施された。
様子を察するにかなり気落ちをしている様で、ワイズルー達がマイナス感情を煽る行為をしなくとも大量の生命エネルギーを放出していた。
活躍
既にクレオンが宿主から誕生させており(※劇中の状況からデュラハンマイナソーが倒される直前に生み出された様子)、街の上空に出現して音楽を奏でながら飛行し、人々を高揚状態に陥れる。
そこにコウの治療の為一旦退却していたリュウソウジャーがういに連れられ現れるも、耳の構造が違うカナロ・オト兄妹と負った傷の痛みを感じ続けるコウ以外は高揚状態に陥り、まともに戦えない。残ったコウとカナロはカルソウルやノビソウルを使ってフェアリーマイナソーを攻撃しようとするも、高空にいる相手には決定打が与えられず対処に行き詰まる。
その後、宿主が放出するマイナス感情を吸い続けて更に巨大化。より強い音波を放つ様になる。
しかしそこへ、自ら封印を破り本来の姿に戻ったピーたんこと、空の騎士竜・プテラードンが登場。彼の放った冷気で羽が凍り付いて音楽が放てなくなった上で攻撃を受けたので、目から光線を放ち抵抗する。
だが相手は牽制出来ても追い払えず、しばらく後ヒエヒエソウル強竜装したリュウソウレッドが空を飛びプテラードンの元へ。そのレッドがヒエヒエソウルを用いた事でプテラードンは新たなるナイトロボ・ヨクリュウオーへと竜装合体を遂げる。
これに対し光線を乱射して弾幕を放つも、ヨクリュウオーは冷気を放って光線を止め、ヒエヒエクローで叩き落としてしまう。結局大した抵抗も出来ず、最後は『ヨクリュウオーブリザードクローストライク』を喰らい空中で爆散した。
余談
経験値の合計数の由来は「ハッピー」の語呂合わせと思われる(ハ(8)ッピ(1)ー(1))。
円盤生物のような見た目のフルCGの怪人、という発想から妖精モチーフに行き着き、人がチョウのような羽をつけた妖精のデザインから、チョウのようなモンスターが人のような羽をつけた「逆妖精」というコンセプトの秀逸なデザインが誕生した。
費用のひっ迫からシンプルな造形となった円盤生物がフルCGの怪人の元となるあたり、色々時代を感じる1体でもある。
本体に伸びる赤い部分と下半身にある頭部を見て、妖精が頭巾を被っている様に見える造形になっている。
さりげなくだが、いろいろと初めて尽くしのマイナソーであり、内容は以下の通り。
- リュウソウジャーが一切関わらなかった宿主かつ作中で宿主の動向が描写されたにも拘らず、最後まで宿主の名前等が明かされなかったのは初である。
- 今作では初となるフルCGで登場したマイナソー。
- スーパー戦隊シリーズの全体でもフルCGの怪人がHPに記載されるのは珍しく、前例があるのは『轟轟戦隊ボウケンジャー』の大邪竜ゾラドや、『特捜戦隊デカレンジャー』のラブーリ星人バラン・スー等が挙げられる。
- 非人間型の妖精モチーフの怪人はスーパー戦隊シリーズ全体で初。
- 妖精(フェアリー)がモチーフの戦隊怪人は『天装戦隊ゴセイジャー』の妖精のサラワレテ居以来の登場。
関連タグ
騎士竜戦隊リュウソウジャー ドルイドン族 マイナソー 音属性
ドワーフマイナソー、デュラハンマイナソー:同じく妖精の一種がモチーフ。ただし後者はアンデッドモンスターに分類される。
キルボレロ:陽気な音楽で人間達を狂わせた戦隊怪人繋がり。トランペットと関わりが深いことも共通する。
魔笛オルグ:同じく自らの奏でる笛の音で人間達を無理矢理躍らせた戦隊怪人。
カラカサ(カクレンジャー)、冥獣マンティコア:こちらも方法は違えど劇中で戦隊メンバーや一般人を無理矢理踊らせている。
サバト(仮面ライダーキバ):シルエットやデザインの類似した巨大ライダー怪人。こちらは生命エネルギー(ライフエナジー)の集合したオーラ体で、産み主の制御を失うと破壊衝動の元暴れ回る怪物と化す。
魔女(魔法少女まどか☆マギカ):デザインが、彼女らを連想させるのだとか。