「オカシーッ! オカシーッ!!」
データ
属性/妖精型モンスター
分類/空手目ドワーフ科
身長/186cm~45.6m
体重/273kg~688.9t
分布/修行の道
経験値/312
概要
クレオンが空手道場の一人娘・八尾増麻央から生み出した、幻獣「ドワーフ」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
空手の道着を着て腕足に防具を装着したドワーフその物な姿だが、よく見ると頭頂部の角は苺、髭や道着は生クリームを模しており、さながらケーキが人型になった様な外見でもある。
宿主が空手道場の出身であるからか、独特の構えから繰り出す空手技を主な攻撃手段とし接近戦に強い。また、体内に取り込んだ土砂を材料にホールケーキを思わせる土壁をケーキナイフを模した剣から錬成、その中へ隠れつつ壁を飛び越えて来た相手に頭頂部の角より苺型のエネルギー弾『スイーツビーム』を発射する防御技『ブラインドフォールドアタック』も使用出来る。
宿主の麻央は「大好きな彼とパリに修行に行って、パティシエになりたい」と前々から考えていたが、父親の八尾増達造がそれを反対して道場の跡継ぎにしようとした事で、自身の夢を叶えられない苛立ちからマイナス感情を抱き、そこをクレオンに利用された。
前述のブラインドフォールドアタックは願望由来の能力であり、「オカシー!」と鳴くのも「達造の考え方が古くておかしい」という意味では無く、「お菓子を作りたい」と言う宿主の心の叫びからくる物であった。
活躍
ある夏祭りの夜にクレオンが麻央に接触、処置を施して誕生。直後クレオンは麻央を確保しようと変装させたドルン兵を送り込むも、現れたカナロにドルン兵は撃退された。
翌日、クレオンに連れられて街中に出現し、空手技で破壊活動を開始する。程無くリュウソウグリーン・リュウソウブラックが駆け付けて来るも、「卑怯者~! 素手の相手を武器で襲うなんて最低!!」とのクレオンの挑発に反応した相手が格闘戦を仕掛けて来たのを空手技で迎え撃ち圧倒する。
間も無く残りのリュウソウジャーも麻央から吸い上げるエネルギーを追って駆け付けるが、麻央の思いを汲んだカナロ/リュウソウゴールドが単身格闘戦を挑んでくる。手近のベンチを用いたゴールドとの立ち回りや家屋に飛び込んでの攻防を経た後、ブラインドフォールドアタックを使ってゴールドを退け、クレオンと共に撤退する。
その後、アジトでクレオンとワイズルーのやり取りを聞いた後、クレオンに連れられて破壊活動を再開するも、すぐさまカナロ=ゴールドが立ち塞がって来て再戦。援護の為クレオンが呼び出したドルン兵へ他のリュウソウジャーが対抗する傍らでゴールドと接近戦を繰り広げた後、再びブラインドフォールドアタックを使いゴールドを退けようとする。
しかし、事前にカナロは仲間の協力を得てブラインドフォールドアタックを攻略する特訓を行っており、その末に水面から跳ねた魚を参考にした動きでスイーツビームをかわしながら壁内に飛び込む攻略法を編み出していた。そしてそれを実戦で成功させたゴールドの飛び込みながらの一撃を喰らったマイナソーは壁を中から壊しつつ吹っ飛びダウンする。
だが直後、別行動していたワイズルーが達造に化けて麻央に「カナロは麻央を捨てて逃げた」と嘘を吹き込んで人間不振に陥らせ、彼女から大量に吐き出させたエネルギーを吸収し巨大化。これに対しゴールドは事前にコウから貸し出されていたコスモソウルを使用、キシリュウネプチューンコスモラプターを繰り出して対抗する。
これに対し三度ブラインドフォールドアタックを使い防御態勢を取ったマイナソーだが、相手は空間転移を行い土壁の内部に瞬間移動。そこで『キシリュウネプチューンコズミックブレイカー』を叩き込まれ「オカシィィー…!!」と鳴きながら爆散した。
その後、達造に道場の後継者として認められカナロは漸く麻央と結婚できると喜ぶが、実は麻央は彼とパリに修行に行くため、自分の代わりの道場の後継ぎを探している事が判明。
しかもカナロ本人も麻央が言った言葉をプロポーズと勘違いして彼女との結婚式だけを考え、跡継ぎの件を全く聞いていなかった事も同時に判明した。
またしてもその恋は儚く散り、失意のカナロはトボトボとその場を去ろうとするも、嬉し涙を流してまでカナロの事を応援していたオトから「私の涙を返せ!」と怒りの飛び蹴りをお見舞いされたのだった。
余談
経験値の合計数の由来は恐らく『スイーツ』の語呂合わせと思われる。
テレビ朝日HPの予告では『マッソーマイナソー』と言う仮称で紹介されていた。また、本編の字幕でもこの名称がずっと使われているので、この名称を本来の名前にする予定だった可能性がある。
ただ、現実世界の伝説には「マッソー」という名前の幻獣は存在しない。
ドワーフモチーフの戦隊怪人はこのドワーフマイナソーが初。壁を作るということから、ものづくり繋がりで鍛冶屋の属性を持つドワーフが採用された。
厳つい顔の妖精がモチーフと言う点からでは恐竜戦隊ジュウレンジャーのドーラピクシーが前例かもしれないが、現実の伝説には、ゴブリンやスプリガンといった厳つい見た目の妖精は割と多い。
デザイン段階から空手とパティシエという二つの要素の事は知っていたものも、登場する回でのオチがわかる事から、クリームの要素を取り入れつつ空手の方を目立たせる様に工夫をしている。
武器の剣は、前作の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』に登場したナメーロ・バッチョの粘土ゴテをリペイントしたもの。
関連タグ
騎士竜戦隊リュウソウジャー ドルイドン族 マイナソー 公式が病気
トロールマイナソー:格闘戦(ボクシング)が得意の厳つい外見、特殊な防御能力を持つ、宿主がワイズルーの精神攻撃に追い詰められた事で巨大化した等の共通点がある。
デーボ・バティシエ:恐竜スーパー戦隊第3作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場するパティシエ繋がりのデーボモンスター。
キングザウルス三世:バリアの張り方と、それを飛び越えて来た相手にやられる展開が酷似しているウルトラ怪獣。カナロの特訓も流星キックを思わせる物であり、この回には登場しなかったが長老の過去を連想させた。マイナソーの方はバリアを飛び越えてくる敵への対空手段も持っていたため、攻略にはもう一ひねりが必要だった。
キラキラ☆プリキュアアラモード:「お菓子モチーフの攻撃技」やこの回に登場する「空手家の父とパティシエを志す娘」などから思い出した人も少なくなかった模様。