「子供で悪かったなぁ、えぇ!?おっさん!」
概要
等身大時は角の付いた赤いヘルメットを被り、上と下が赤と白の野球のユニフォームに身を包んだ少年の姿をしている。野球のグローブの意匠からか、その左手は大きな怪物の手の様だ。
少年の外見だが生意気で口が悪く、自身を子供呼ばわりしたトットパットに上記の台詞で悪態を吐いている。
能力も野球に因んだ物らしく、飲み込むと無機物も含めて最初に見た物を結婚すら要求する程に好きになってしまう赤いボールを投げる。
頭部の角は魔力の要となっており、これを折られると魔力を失う代わりに巨大化し、少年としての面影など欠片も無い、凶暴な顔つきの毛むくじゃらの怪物へと変貌してしまう。
この状態になると今度は自分を好きになるガスを折れた角の穴から噴射し、右手からも光線を放って攻撃する。
ちなみに等身大時は子供の様な声だが、巨大化時には不気味な低い声となる。
当初はバンドーラが気に入らなかった為にお蔵入りしていたが、大獣神が生き返り、ブライがジュウレンジャーの味方となり、ドラゴンシーザーが現れた事に腹を立てた彼女の号令で遂に活躍の時を迎える。
活躍
上記の通り、かつてて魔女バンドーラから「気に食わない」と言われて作戦への使用を却下されていたが、グリフォーザーとラミィの2人がイチャイチャ愛し合う様を見て苛付いたバンドーラの「人間の愛を逆用して子供をいじめる」作戦の実行に採用されて出撃。
自身の投げるボールを片っ端から子供達に呑み込ませ、飛行機や車や犬に恋をさせると言うカオスな事態を引き起こしていると、例によってジュウレンジャーが駆け付けた為に交戦。
自身の投げたボールをダンとボーイに呑み込ませてプテラレンジャーに夢中にさせて撃退する。
その後、不思議仙人バーザから角を折れば元に戻ると聞かされて再出撃するジュウレンジャーの残りの3人に対し、ドーラピクシーは再度ボールを投げてゴウシをサイドザウラー2に惚れさせて1人脱落させる。更に援軍として現れ、巨大化したグリフォーザーとラミィスコーピオンの2人をティラノレンジャーは守護獣ティラノザウルスで応戦せざるを得なくなり、メイ1人でドーラピクシーを追う事になる。
次郎と里子の2人の協力を得、メイはチョップでドーラピクシーの角をへし折るが、その事でドーラピクシーは巨大化し、その際に鬼のような顔に変貌。それと同時にボールの効果は打ち消された。
今度は折られた角から自身を好きになるガスを噴射して、グリフォーザーとラミィスコーピオンと共にティラノサウルスを苦しめる。メイがガスの餌食になった為に守護獣プテラノドンを呼べず、大獣神への合体も出来ないピンチの状態だったが、そこへドラゴンシーザーが参戦して剛龍神に合体。
剛龍神のスピード戦法にグリフォーザーとラミィが翻弄される中、自身はティラノザウルスに圧倒されあっという間に形勢がひっくり返ってしまう。
ならばとガスを吹き付けて起死回生を図るが、ドラゴンアントラーから展開されたバリアで防がれ、続けて投げつけた赤いボールはティラノザウルスの尾で打ち返され失敗。
最期は剛龍神の超爆裂・龍神突きを喰らって爆散した。
ドーラピクシーが斃れると共に、ガスの効果は打ち消されてメイ達も元に戻るのだった。
余談
モチーフは言うまでも無くピクシーだが、他にも野球選手や子供、悪魔も含まれる。
ピクシーと言えば妖精なのにまるで愛らしさが無いと思われるだろうが、現実の伝説ではゴブリンやスプリガンと言った厳つい外見の妖精は割と多い。
また、原典であるイギリスの伝承におけるピクシーは洗礼を受けずに死んだ子供の魂の化身なのだが、この作品だと堕天したキューピッドと言う事になっている。
なお、ブックバックも設定ではピクシーの流れをくむという出自の持ち主だが、彼を見た際に特にこれといった大きなリアクションはしていない。
大抵巨大化前に部位破壊をすると元に戻らずに弱体化したまま巨大化し、巨大戦が単なる悪あがきにしかならない場合が多いが、このドーラピクシーは部位破壊を受けても弱体化するどころか別の能力に移行する戦隊怪人としては珍しい臨機応変型である。
声を演じたむたあきこ女史は次回作の『五星戦隊ダイレンジャー』でも電話先生の声を担当している。
関連タグ
幻獣ピクシー拳ヒソ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場するピクシー繋がりの後輩。
妖精のサラワレテ居:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する妖精繋がりの後輩。
ドワーフマイナソー:恐竜スーパー戦隊第4作目『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する、厳つい妖精繋がりの戦隊怪人。
恋煩い忍者チューピッド、レンアイワルド:こちらも似たような作戦を行った戦隊怪人。
バラプリンター:こちらも人間が無機物を愛でるようになる能力を持つ戦隊怪人。