概要
硬骨魚綱・スズキ目・スズキ亜目・エノプロスス科・エノプロスス属に属する海水魚の一種。
オーストラリア南部に分布する。
全長50cm。
淡水魚のエンゼルフィッシュのようなピンと張った鰭と黒でくっきりとした横帯が特徴。背鰭は二つで胸鰭はコイに近い。体色が褐色。実はこう見えて、チョウチョウウオにごく近い仲間の海水魚である。
幼魚は河口付近に生息し、成魚になると海岸の岩礁域や藻場に生息する。群れで生活することが多いが、単体で見つけられることもある。
名前の由来は、海水から取り出すと歯を擦り合わせて「ギギッ」という感じで鳴くことから、この鳴く姿が老婆に似ているということで名付けられたという。
エビやゴカイ等を好んで捕食する。食用としても利用され、大変美味とされる。小型の者は観賞魚として流通するが、背鰭の棘には毒があるので、取扱いには注意が必要。