概要
ハタンポとはスズキ目スズキ亜目ハタンポ科の海水魚の総称。全長20cm以下の小魚で、体は側扁し、胸部の幅が広く尾柄に向かって細長い。目は大きい。背鰭は一つで短く、臀鰭は低くて長い。夜行性で、昼間は岩陰や洞窟で群れを成して休む。
熱帯から温帯にかけて、外洋に面した海の浅い岩礁地帯に棲んでいる。
ハタンポの一覧
- ミナミハタンポ
- ツマグロハタンポ(メイン画像)
- ミエハタンポ
- リュウキュウハタンポ
- キビレハタンポ
- キンメモドキ
余談
スズキ目に含まれるハタンポ科だが、近年の魚類の分類の見直しにおいてはかなり重要なポジションにいる。
要約すると、スズキ目の代表種(タイプ種と呼ばれる)のペルカ科の仲間が別目に移籍されると、スズキ目がハタンポ目になる可能性が出てくるのである。実際にいくつかの新しい体系ではスズキはハタンポ目に含まれている。
いわば脊椎動物で最も多くの種を含んできた基本クレードであり続けてきたスズキ目に、ついに政権交代の刻が訪れるのである。