概要
石川県輪島市の北方約48kmの日本海に浮かぶ島。石川県輪島市海士町に属する。
周囲約5.1km、面積0.55km²、標高約13mで、1時間で一周できるほどの大きさ。
対馬海流の影響で周辺海域は絶好の漁場として知られ、古くから海女漁が盛んである。海釣り目的で島に渡る人も多い。
バードウォッチングのメッカであり、春と秋には大陸の珍しい渡り鳥が日替わりで出現する。国内で記録がある約700種の鳥のうち半数近くが観察されており、GW頃には多数のバードウォッチャーが訪れる。
また、周囲にはイルカも生息しており、不定期だが観察できることもある。
日本海は古来は「鯨海」と呼ばれるほどに多くのクジラが生息していたとされており、能登半島でも捕鯨が盛んな時期があった。また、平成にはホエールウォッチングの可能性を模索した「鯨ウォンテッド」という目撃情報を募る企画が輪島市によって行われていたが、クジラの数自体が非常に減っているためにそこまで目撃情報が集まらなかったらしく、町おこしにすらならずに企画倒れになってしまったらしい。
なお、絶滅したニホンアシカも過去には舳倉島に分布していたことが判明している。
島へは輪島港から1日1往復の定期便で行くことができるが、海が荒れやすく、時期にもよるが20〜40%ほどの確率で欠航する。
そのため島から出られなくなることがしばしばあり(一部の人から島流しと呼ばれている)、観光の際は日程を短めにしておく方が良いかもしれない。特に風が強く、天気が荒れやすい冬季は1週間近く欠航になることも。
島内には民宿が2軒あるが、それ以外に商業施設や食事処、売店、自動販売機がないので注意。軽食や飲料は事前に本土で買っておこう。
現在は令和6年能登半島地震の影響により、一般人は渡航できない状態になっている。