ベビードール

べびーどーる

"baby doll"　女性用の寝間着・下着の一種。

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目次 [非表示]

1 曖昧さ回避

2 概要

2.1 衣服としてのベビードール

2.2 歴史

3 pixivにおける扱い

4 関連タグ

5 外部リンク

5.1 pixivision

曖昧さ回避

赤ちゃん姿の人形。
1.から転じて、無邪気でかわいらしい女性のこと。
アンダーバストから裾に向かって広がるシルエットを持つ、ネグリジェの一種。20世紀初頭に子供服や人形の服をアレンジしたものが人気を集めたことからの名称。また、それに似せて作られたミニドレスのこと。
1956年にアメリカ合衆国で公開された映画。3.が流行するきっかけとなった。

本記事では上記の3.について記述する。

概要

衣服としてのベビードール

ウエストラインよりも高い位置から裾に向かって緩やかに広がるシルエットの下着や部屋着、ドレスなどのことを指す。

「ノースリーブで短いヒップ丈のドレスと、共布のブルマ(かぼちゃパンツ型)・ドロワーズまたはショーツ(パンツ)の組合せで、シースルー素材」というものが多い。また、レースやリボンなどのフリフリしたパーツが付けられたデザインもよく見られる。

歴史

元来「ベビードール」と呼ばれる衣服は、1940年代にアメリカで誕生した。

当時のベビードールは、現在のような丈の短いワンピース服状の形ではなく、ふんわりとしたトップスにブルマ(やはりかぼちゃパンツタイプ)が組み合わさったツーピースで、主に部屋着や寝間着として使われていた。

前述の通り、肌に密着しない緩やかなシルエットが特徴で、トップス部分は短いガウンのようであったりブラウス状だったりするなど、様々なバリエーションがあった。

1956年にアメリカで大ヒットした映画『Baby Doll』で、主人公のベビイ・ドールを演じた主演のキャロル・ベイカー(当時25歳)が、ベビードールを着てソファーに寝転がっているシーンが大きな話題を呼び、衣類としてのベビードールも全米で一躍大ブームとなった。

1960年以降になると、ベビードールは多くの新しい着こなしがされるようになり、次第に大人向けのセクシーランジェリーへと形を変えていった。現在でも多くのベビードールがショーツとセットになっているのは、ツーピースだった当時の名残であろう。加えて、ふんわりとしたシルエットが多いのも、当時のコンセプトがそのまま引き継がれているものと思われる。当時、パジャマとして流行したベビードールは「ヴィンテージ・ベビードール」と呼ばれ、現在でもコレクターが存在しているほどである。

2000年頃からは、前開きになるベビードールをジレのように羽織ったり、ベビードールタイプのトップスをTシャツやタンクトップの上から重ね着するなどアウター・街着として使用するファッションが流行し、またワンピース服やミニドレスのように着こなせるベビードールも登場している。

pixivにおける扱い

セクシーランジェリー、すなわちエロ下着として扱われていることがほとんどである。

アウターのワンピースやドレス同様にベビードールを着ている人物の絵もそれなりに見られるのだが、それらには「ノースリーブ」「キャミソール」「ビスチェ」「ワンピース」(「ワンピース服」)などのタグが多く付けられており、少々の混同も発生していることが窺える。

pixivにおいては、快適に睡眠をとるための衣服というよりは「パートナーを寝かせないための衣装(つまりはエロ下着)」というカラーが非常に強い。もちろん、現実においてベビードールを着用しているからと言って即座に「彼女はそういう目的である」と断じることは出来ないため、諸兄においては注意が必要である。

一方で比較的古典的、かつ露出度がやや抑えめのデザイン・描写がされている場合は、創作においてクラシックなイメージを演出するエッセンスとして使われているケースが多いと言えよう。

なお、一般的なセクシーランジェリーは身体に密着する構造ゆえに、一定レベルで着用者のプロポーションの良さを要求するものが多いが、ベビードールに関しては(デザインにもよるが)そこまでのことは要求されない場合もしばしば見られる。

また、下着・部屋着としてベビードールが描かれる場合は、似たような形状を持つキャミソールやスリップなどに比べると、各作者において重ね着・コーディネートの選択肢は極めて狭いようで、(これまたデザインによるが)ほとんどの場合ショーツやドロワーズといったボトムス以外は、せいぜいガーターリングを合わせる程度の描写に留まっている。