褌の一種。縫い目などの無いただの長い長方形の布であり、これ以上シンプルな下着はないであろう。これを腰と股間に巻いて締める。
伝統的に長さがおよそ鯨尺6尺 (約227cm)あるので六尺という。現代では240~250cmほどのものが多く出回っている。
幅はものによって多少の違いがあるが、現在出回っているものでは16~25cm前後が多い。幅が広すぎるときは半分に折って幅を狭めて着用することもできる。
日本の伝統的な祭りでは、みこしを担ぐときに、六尺を締め法被を羽織った格好をする例がしばしばみられる。
前の部分は締め方により袋状になるか前垂れ状になる。袋状となったときはその部分を前袋という。後ろの部分はT字型となり、たての部分を縦褌(たてみつ)と呼ぶ。横の部分はひも状となり、横褌(よこみつ)と呼ぶ。このように一般に露出が多い。
締め方について、ふだん使いではゆるふんもあるが、水泳や祭りなどの場合には強く引き締めて使う。緊褌一番とは褌を引き締めて気を引き締める意味である。