「もしもう一度言ったら、解体(バラ)するぞ」
プロフィール
人物像
遠月茶寮料理學園の女子生徒。
褐色肌に鮮やかなショートヘアの金髪、日本人かつ高校生離れした暴力的なまでのグラマラスなボディを持つ。
赤いチョーカーと星条旗ビキニがトレードマークで、それ以外の時も露出の高い服装を好む。ワイルドなスタイルは、強さを求める水戸家の教育方針に基づいたもの。幼少期は可愛らしいものを好んでいたようだが、今更当時のスタイルに戻ることには、若干迷いがあるらしい。
勝気で男勝りだが、先述のように趣味は女の子らしく、見た目や性格とのギャップが激しい。
ミートマスターの異名を持つ肉料理のエキスパート。実家は大企業の水戸食肉流通グループを経営しており、そのコネクションと豊富な知識を利用した料理を得意とする。
名前、外見、得意料理などから周囲からは「肉魅(にくみ)」というあだ名で呼ばれたりもするが、彼女はその名を嫌っており、気にしている。
幸平創真との関係
彼と初めて出会ったときは薙切えりなの派閥に属しており、えりなの命令で小西寛一が主将を務める「丼研」を潰しにきたところだった。
「あんたがどんな品を作ろうと私の超高級肉には勝てねぇんだよ」
などと小西を散々侮辱していたところ、創真から、
「食材の値段だけで喜んでちゃ料理人の名折れだと思うぜ」
と彼女の得意な肉料理での食戟対決を申し込まれる。この際受けて立った彼女も譲歩し、作る品目は丼となった。
こうして、「丼研の廃部・創真の退学」と「丼研の部費増額調理設備の増強・郁魅の丼研への入部」をかけて食戟をすることになった。
食戟当日、黒幕のえりなをはじめ多くの観客が見守る中、郁魅がA5ランクの牛肉を出してきたのに対し、創真はスーパーマーケットの特売で購入した(と思われる)半額シールが張られた(700円の半額でなんと1枚350円!)ステーキ肉を出してきた。そして先攻の彼女がロティ(仏語で焼く、炙るの意味)丼(バターライスの上に花びらのように薄切りした牛肉を乗せたもの)、後攻の彼がゆきひら流シャリアピンステーキ丼(ステーキ肉の上に大量の炒めたたまねぎを乗せたもの。肉が柔らかくなる。ご飯には練り梅を混ぜ込んである)を完成させた。
郁魅の丼も3人の審査員の評価は高かったが、創真の丼はそれをはるかに上回る評価が与えられた(詳細についてはコミックスもしくはアニメを参照されたし)。納得のいかない彼女だったが、勧められて彼の丼を食べた瞬間、滝のような涙を流して歓喜した。
そして食戟は0-3で敗北。えりなから与えられていた調理室を没収され、かつ、丼研への入部が決まった。そして彼に、
「これからもよろしく。にくみちゃん」(彼曰く、ひらがなにすれば可愛いあだ名だとのこと)
と言われた瞬間、完堕ちしてしまい、
「バッキャロォ~!」
と叫んで白目をむいたままいずこかへ走り去ってしまった・・・・・・
・・・・・・かと思われたが、翌日はちゃんと丼研の部室に来た。しかし肝心の創真は丼研に入らないことを知り愕然とする。そこで空気を読まずまた自分のことを肉魅と呼んだ小西をボコボコにした。
とはいえ、専用の調理室を没収された彼女にとって、部費の増額と調理設備の増強が決まった丼研の部室を使えるようになったことは結果としては助かったと言えるかもしれない。
創真との食戟を機に、彼に対して興味を抱き始め、話が進むごとに彼に想いを募らせているようである。強化合宿終了後の休暇中に彼が商店街への客呼び戻しのための新しい肉料理アイデアを考えていた際には、自身が持つ肉業界へのコネクションを生かしてあちこちから様々な種類、様々なランクの肉を取り寄せ、全面的に彼をバックアップした。
その後も、創真がピンチになったと聞きつけると、タクミ・アルディーニと一緒に飛んできては「どうすんだよ!」と大騒ぎし、創真に感謝の言葉を述べられると赤くなるというツンデレキャラとしてのポジションを確立している。
余談
丼研の現部長小西とはその後は何だかんだでうまくやっているようで、秋の選抜では彼に応援してもらっていた。