概要
「悪魔VS天使シール」初の天使ヘッドであり、第一弾ヘッド。悪魔ヘッドのスーパーデビルと共にビックリマンシリーズを象徴する存在。アニメ版での声優は八奈見乗児(旧ビックリマン、新ビックリマン、祝ビックリマン)、石森達幸(スーパービックリマン)、トニーヒロタ(ビックリマン2000)、麦人(ビックリメン)
人物
表層界の最高神聖神ナディアから産まれた特別な天使で、次代の神となる力を持つ『次神子』(じじんし)のうちの1人。父に超聖神(=巨魔界神ザイクロイド・アノド)、母に聖神ナディア、異母姉にプッチー・オリン、兄弟にブラックゼウスを持つ。
姿こそ老境にありながら理力、戦闘力は未だ衰える所を知らず、世界存亡の危機とあれば自ら先陣に立って悪魔と対峙する事も辞さない。
…と、ここまての記述を見る限り「指導者」として申し分のない完璧超人に見えるが、彼には致命的な弱点がある。原典が原典なだけに無類の女好きなのである。
その点を天魔界サイドが突いて来なかったのは本シリーズが子供向けコンテンツだからだとは言え、天聖界サイドにとっては幸いであったと言わねばなるまい。
もっとも、テレビアニメ版やコロコロコミックに連載されていた竹村よしひこが手掛けたコミカライズ版ではギャグパートにおいて聖ウォーマンやヴィーナス白雪(コミカライズ版では十字架天使にも)にデレデレするなどして読者・視聴者の笑いを取っていた。
この人格上の難点はスーパービックリマン以外の後続作品でも程度の差こそあれ受け継がれている。
余談だが、テレビアニメ版においてヤマト神帝が聖ウォーマンの三人娘にデレデレしたり、彼女たちがサタンマリアに一蹴された際に怒りを露わにしたりした際にクロスエンジェルが「最近のヤマト神帝さんはスーパーゼウス様に似てきましたの!!」とむくれる描写がある事から、「スーパーゼウスは女好きであると言う事実」は天聖界の住民にとっては周知の事実であるようだ。
来歴
旧ビックリマン
光を司る次神子として聖神ナディアからシャーマンカーンに託され、第一次聖魔大戦で始祖ジュラ率いる悪魔軍に勝利を収めたが、直後に起こった大地震による表層界分断で天使と悪魔それぞれの国が『天聖界』『天魔界』として独立すると、誰もが安心して暮らせる平和な世界の再建を誓った天聖界の指導者。
シャーマンカーンとの二人三脚で復興の先達を務め、宮殿を構える首都の天安京(てんあんきょう)を中心として繁栄と平和を謳歌する日々が続いていたが、スーパーデビルが天魔界の新たな指導者となると天聖界への侵攻が本格化し、度重なる攻防で荒廃の一途を辿る天聖界の惨状を鑑みると伝承にある次界に新天地を求めるため、聖フェニックスに次界の存在と有能な8人の天使『若神子』(わかじんし)の探索、次界捜索隊の編成を命じる。
数々の試練を乗り越えた次界捜索隊が次界への入口『天聖門』へ到達しようとした矢先、スーパーデビルの策略によって誕生した魔偶王魔肖ネロが襲い掛かり、理力を吸収して魔力に転換する無尽蔵の魔肖般若パワーの前に為す術を失った次界捜索隊が危機を迎えると、シャーマンカーンの静止を振りきって単身で魔肖ネロと戦闘を展開、これに勝利する。
この後も、シャーマンカーンの古文書解読や情報伝達に力を注ぐ、莫大な貯金を投入して無縁ゾーン直通道『シールロード特急』を建設する、助っ人として聖華士(せいかし)、聖澄士(せいすいし)、聖蝶士(せいちょうし)の3名で構成される『聖ウォーマン』を派遣するなど八面六臂の活躍を見せる。
最終決戦でスーパーデビルを滅ぼしたラファエロココとシヴァマリアが合体してFuzzyM.R(ファジーマリアロココ)となり、次代の聖神子FuzzyMR.(ファジーミスター、後のピア・マルコ)を産み出して源層界に旅立った後、次界最終地点『久遠域』(くおんエリア)に天使、お守り、悪魔の共存を可能とした新世界を築くための資金および物資援助を行う。
第32弾では異次元の新世界『ジオ界』の勃興に際し、ブラックゼウスが残した闇の刻星の継承者に名乗りを上げたクロスゼウス、ビーストゼウス、イーアルゼウス、ショーグンゼウス、レディゼウス、ヘヴィゼウス、タイダルゼウス、サイコゼウスの8名によるジオ界の覇権を賭けた継承戦争『双子星相伝決戦』(ふたごぼしバトルロイヤル)が始まると、審判の末に魔性が露呈した7名の候補者に襲われたクロスゼウスを助けて悪魔を退け、クロスゼウスに正式に闇の刻星を継承して第3次神子(サードゼウス)ユピテルヘッドに覚醒させる。
しかし、第33弾で『ジオロプメント計画』を進めていたユピテルヘッドの思惑とは裏腹に悪魔ばかりがジオ界へ押し掛け、肝心のユピテルヘッドが闇に飲まれてしまった。やがて、ジオ界は崩壊して天聖界と天魔界のように『宙聖界』『宙魔界』に分裂してしまい、聖魔和合の時を終えた。この緊急事態にスーパーゼウスは腰を上げ、刻星光(スターサインビーム)を放ちながらジオ界の危機を救うべく天聖界を飛び出したが、莫大な理力を放出し続けた代償として理力を失って超老人化してしまう。
第34弾では、ジオ界へ辿り着けず理力も失って未層を漂っていた所を三十三手観音に保護されたが、宙聖界の三十三聖堂で遂に息絶えた。スーパーゼウスの蘇生に理力を注ぐ三十三手観音の下に、突如として闇に飲まれたユピテルヘッドが現れてスーパーゼウスの聖遺体を魔牢球に封印して強奪されてしまう。この時、ユピテルヘッドは何者かの手によって体の一部を機械化改造され、闇の刻星を持つ少年体のブラックゼウスとなっており、その莫大な魔力が生み出す暗黒渦からスーパーデビル因子を受け継ぐ新生悪魔ヘッド魔童神デビルーツを生み出した。
第35弾では、35周年特別シールとして月の力を取り込んで復活を果たし魔黒宙主(まくろコスモヘッド)となったスーパーD(ダークネス)デビルに対して、太陽の力を取り込んで究極進化体と化したスーパーS(シャイニング)ゼウスとして顕現した。
第36弾では、ブラックゼウスがさらなるパワーアップのために魔牢球に封印したスーパーゼウスの聖遺体を体内へ取り込んでブラックゼウスΨ(-サイ)へと進化し、ゾンビ悪魔『クインデッド』を生み出す能力を得るまでに成長した。
新ビックリマン
新世界が築かれた後も天聖界の宮殿に留まり、引き続き沈黙を守る天魔界の監視を行う。
アニメ版では、主に様々な時間を記録した聖ボックスの中から投影される形で登場するが、その姿は以前に比べて遥かに老化が進んでおり、ピア・マルコたちが進むべき道を指し示す役割を担う。その一方で、マルコたちがセントジュエルの捜索中に立ち寄ったオパザードで過去世界に飛ばされた際には第一次聖魔大戦直前の若かりし姿で登場するが、オパジュエルの力によって勇気を失った臆病者となっている。
新世界創造の最終決戦となる聖コアポイント争奪戦において、天魔界出陣の影響で対の存在である天聖界もこれに牽引されて参戦する形となるとシャーマンカーンと共にB・Z・H(ブラックゼウスヘッド)とスーパーデビルの足止めにかかり、アレキサンマルコによって創造された新たな和合世界『新河系』(しんがけい)に住む事となる。
アニメ版オリジナルストーリーのビックリ学園編では校長を務め、筋肉一辺倒の体育教師B・Z・Hや極端な二面性を持つ修道女ワンダーマリア、学園に通うマルコたちに別け隔てなく接する好々爺を演じている。
スーパービックリマン
バイオ変化能力(バイオへんげのうりょく)を確立した驚異的な悪魔の攻勢に対抗し、サイバーアップ化を確立して天使の先陣に立つ天聖界の指導者。物語の10年前に勃発した天使と悪魔の全面戦争において敗北し、スーパーデビルの体内に吸収されてデビルゼウスとなると、自身は仮死状態に陥って強大な魔力源として利用される。
最終決戦において、大聖フェニックスたちの活躍によって救出されるとスーパーデビルに巨魔界神ザイクロイド・アノドの封印を諭して共闘し、スーパーデビルと共にザイクロイド・アノドの体内に侵入して力の封印を施し、残された四戦士に命じて自身もろとも消滅させる。
ビックリマン2000
超聖神であるザイクロイド・アノドが滅び、新たに火水風土の四大元素を司る超聖神アツィルト・フェニックス(大聖フェニックス)、イエツィラーティキ(海天聖ビシュヌ・ティキ)、ベリアーアムル(月光聖アマゾ・アムル)、アッシャーアスカ(倭天聖イザナ・アスカ)となった4名によってスーパーデビルと共に蘇生すると改めて天使を束ねるヘッドに任命され、突如として聖魔大戦を引き起こしたスーパーデビルに勝利する。
しかし、スーパーデビルの策略によって天使と聖守(サポーター)、悪魔と魔守(フーリガン)が共存する『聖魔和合界』に無秩序な魔力『混沌』(カオス)が解き放たれると中央政府機関『天城京』(てんじょうキャッスル)を瞬く間に飲み込み、危機が迫ったスーパーゼウスは肉体を切り離して魂のみの状態となるZ化現象を経たスーパーゼウスZとしてこれを回避する。
アニメ版では、Z化した魂を天助ポーチのポシェットやクリア受神の携帯電話に憑依させて星戦士タケルたちに同行し、豊富な知識を用いて司令官の役割を担う。
祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン
スーパーデビルの不穏な動向に気付くと、自身の魂を亀に憑依させて十字架天使と共に古代世界『まとば世界』に赴くも、記憶を留める代わりに亀であるために会話が不可能という裏目に見舞われるが、本体である亀が気絶などで意識を絶つと腹部のマークから本来の姿の立体映像が投射される上に会話が可能となる特殊能力を得る。
この時代の各種族は善悪が非常に不安定である事を早くから感じ取っており、聖光ゲンキたちに妨害工作を仕掛けてくる魔妃ネロクイーン、光動鬼ウルフライ、魔導ヘルリストの3人と敵対しつつも、「ワシにはわかってますよ、君たちがそんなに悪いヤツじゃないって」という気持ちから時には3人の人生相談にも応じるという柔和な関係を保っている。
最終決戦において、真黒域を治める超聖神クロノズーの魔力で完全復活を果たしたスーパーデビルに一蹴されるが、その魔力を吸収、転換して実体化に成功すると反撃に出てスーパーデビルを敗り、魂のみの状態となったスーパーデビルと共に未来の世界へ戻る。
ビックリメン
本格的な登場は第9話以降。照光子が営業課長を務めているビックリマン工場の工場長。実は第1話でも防護服を着込んだ姿で登場している。
登場人物の殆どが因子を持つ者になっている中、数少ないスーパーゼウス本人であり防護服は頭のゼウスリングを隠す為。公式サイトの紹介によるとビックリメンの世界観を作り出したらしい。
第10話でスーパーデビルが復活する事を予見し元公式絵師だったカーンと共に切り札のシールを制作する準備を進めて第11話で神社の地下に納めていたヘラクライストに理力を注入し復活させるもここで力を使い果たし、マリスが密かに計画していたスーパーデビルにより蘇ったブラックゼウスと合神させて無に帰す「ビックリバン」に利用された。1度目はスーパーデビルの先読みにより失敗したが2度目のビックリバンで避難していた体育館から引きずり出されてブラックゼウスと激突してしまう。
しかし、ヤマトが切り札のシール「スーパーマリスロココ」を照光子から受け取ってマリスに届けてマリスがそのシールを使い合神した事で気絶したまま元に戻った。スーパーマリスロココと若神子因子持ちたちの活躍によりブラックゼウスとスーパーデビルを倒し、解決したあとは姿を見せなかったがオアシスが「私らもスーパーゼウス様を探しに行くよ」と発言し、ビックリマンチョコを新しく生まれ変わったコンビニに入荷する様子で締めたたことから無事だと思われる。
出番が少なかったこともあり終始、シリアスなキャラクターとして描かれた。
装備
ゼウスリング
聖域界のスーパー天使格者にのみ浮かぶ無限理力光輪。
刻星(スターサイン)
世界を導く次神子の証として額に浮かぶ運命星。
大聖棒(ビッグセントスティック)
聖紀元より成長し続ける無理解域の存在物で、竹村よしひこ氏のコミカライズ版では如意棒の如く伸縮自在であり、アニメ版でも(伸縮自在でこそないものの)上述の通り魔肖ネロでも吸収しきれないほどの理力ビームを打ち出す能力を持つ、スーパーゼウスの最強武器でもある。
聖肩パッド(せいけんパッド)
聖戦時に強化聖戦衣となるショルダーガード。
(金)印危険シグナル(まるきんじるしきけんシグナル)
金に目が眩んで心情が揺らぐと警報音を発して点滅するが、時々故障する。
究極源(きゅうきょくげん)
ベルトの中央に装着された、誕生や存在の秘密を記憶する聖命メモリー。
前垂フェザー(まえだれフェザー)
高速回転によって飛翔を可能とするウエストガード。
聖水カラースカート(せいすいカラースカート)
行灯袴の形状をした聖下衣。体に受けた魔力を浄化する力を持つ。
謎の包帯(なぞのほうたい)
修行時代から右腕に巻かれたままの包帯。
フェザーΣ(フェザーシグマ)
マントの形状をした聖上衣。あらゆる魔力を打ち消す力を持ち、危機が迫ると体を包み込む防御形態に変形する。
ゼウスアイ
強大な透視聖力と聖眼力で天聖界全体を監視する。また、天安京の宮殿にはゼウスアイを通した光景を投射する滝がある。
関連タグ
旧ビックリマン 新ビックリマン スーパービックリマン ビックリマン2000 祝ビックリマン ビックリメン
にゃんこ大戦争:ビックリマンコラボで参戦。更ににゃんこ側の天空神ゼウスとコスト&再生産が同じどころかにゃんこ側のゼウスを真似たスーパーゼウスも実装されている。