倭天聖イザナ・アスカ
わてんせいいざなあすか
イザナ・アスカと伊邪那アスカ
シール版第8弾に登場する天使の伊邪那アスカが原典と思われがちだが、実際にはシリーズ展開に先駆けてコロコロコミックで連載されたおちよしひこによる漫画版のキャラクターデザインに源を発し、それを基にシールデザインよりも先に東映アニメーションによる映像化を経るという特殊な過程を踏んでおり、「原典となるべきシール版が派生作品の設定を前提としている」という他に類を見ない逆転現象の上に成り立っている。つまり、伊邪那アスカ以前に存在するイザナ・アスカこそが原典であり、各作品に登場するアスカを正しく理解するための解釈の論拠である。
ただし、pixivのタグ検索上では単に「アスカ」としただけでは特定に困難を来たすため、敢えて特徴の強い伊邪那アスカの名称を用いて漫画版、アニメ版のアスカと統一する傾向にある。
天地球に襲来した悪魔軍幹部の魔肖ネロを辛くも退けた後に倒れたフェニックスを介抱し、石版の欠片を求める旅の最初の同行者となる。お調子者で目先の欲に溺れやすく、素行こそ決して良いとは言い切れないが、幼い頃からたった独りで逞しく生き抜いてきた経験から生活力に溢れ、旅の途中で仲間となったビシュヌ・ティキ、アムルを含めた他の3名が苦手とする料理に精通し、持ち前の処世術を駆使した情報収集などの後方支援でフェニックスたちを支える。
長い旅の試練を経てようやく手にした石版をリトルミノスに奪われてしまい、刻々と迫る巨魔界神ザイクロイド・アノド復活を阻止するべく廃墟と化した天地球の首都「テラサピエンス」に突入するが、アノド復活の予兆から魔力が高まった悪魔軍を相手にフェニックス、ティキ、アスタラネモが予想外の苦戦を強いられ、それをただ傍観するしかない自身の無力にこれ以上ない絶望を覚える。
フェニックスとティキが悪魔軍最高幹部の1人である魔皇サラジンの猛攻を逆転して反撃に転じようとした際、同じく最高幹部の1人であるダークヘラに人質に取られてしまい、自身のために再び絶体絶命の窮地に陥った現状に対して悔恨の涙を浮かべて「闘いたい」と心から願った直後、眼前に浮かんだアムルの幻の導きを受けて自身のルーツであるスサノオロ士の理力と同調し、3人目の聖戦士『倭天聖イザナ・アスカ』に覚醒する。
その後、幾度と無く襲い掛かる苦難を乗り越えて合流したレジスタンスの協力を得て天魔界へ出陣し、飽くなき野望に魅入られて暴走するリトルミノスの撃破とアノド降臨を阻止するために最終決戦に赴き、スーパーゼウスとスーパーデビル両名の決死の策でアノドを完全に封印する。
ところが、ようやく本懐を遂げた末に残ったのは命を賭けて守ろうとした天聖界、天魔界、天地球、アクアンヌーンが灰燼に帰した姿であり、その上で超聖神の意志を託された甲機メカタートルから告げられた「アノドの完全封印、即ち超聖神の消滅は1つの世界が無に帰したに等しい」とする真実に愕然とし、途方も無い虚無感に打ちのめされる。
しかし、同時に「源層歴より伝わりし天魔のバランスが崩れ去った後、天空の壁を突き破り新たな世界の礎が降ってくる」という秘伝も明かされ、真の聖魔和合を実現する新たな世界を紡ぎ出す礎となる決意を固めて源層界に昇り、『アッシャーアスカ』として地を司る四大超聖神の地位に就く。
※以上の来歴は、情報量が最も多いアニメ版に準拠した内容に『ビックリマン2000』の四大超聖神の設定を繋ぎ合わせたものであり、本来は各作品で別個に語られるものである。