概要
『悪魔VS天使シール』初の悪魔ヘッドであり、第三弾ヘッド。天使ヘッドのスーパーゼウスと共にビックリマンシリーズを象徴する存在。テレビアニメ版での声優は青野武(旧ビックリマン、新ビックリマン、祝ビックリマン)、郷里大輔(スーパービックリマン)、松山鷹志(ビックリマン2000)、諏訪部順一(ビックリメン)。
人物
源層大魔性ブラック祖と呼ばれ、影の象徴的存在にして超古代悪魔ヘッドであるダークマターの魔力によって、天魔界で最も邪悪な力が渦巻く区域『魔性暗黒ゾーン』から生み出された特別な悪魔。
自ら戦線に赴くことは極めて少ないが、強大な魔力と優れた知性を駆使して様々な策略を巡らせ、天魔界の宮殿から天使の殲滅を虎視眈々と狙っている。
来歴
旧ビックリマン
第一次聖魔大戦での敗北によって姿を消した始祖ジュラに代わり、悪魔の法典『ブラック戒律』を用いて全悪魔を統率し、天使たちの殲滅と天聖界の掌握を目論む天魔界の指導者。
圧倒的な悪魔の攻勢が天使の思わぬ逆転劇に遭って計画の頓挫に見舞われる事が多く、今一歩の詰めの甘さに絶えず頭を悩ませているが、一方ではシャーマンカーンを利用して天聖界の内部崩壊を実行すべく自ら天聖界に赴いた下心テクター事件を起こしたり、ブラック戒律の伝道師ダビデブに聖域化された次界エリア『聖フラダイス』(セント-)の裏側に悪魔帝国『逆エンパイヤー』(リバース-)の建造を指揮するなど、重要な局面においてはその知略を最大限に発揮する。
後に、ヘッドロココ率いる次界捜索隊に対抗する尖兵として出陣していたワンダーマリア率いる新生悪魔軍団『暗黒魔鬼軍』(あんこくまきぐん)に脅威を感じて粛清を実行するが、最終決戦において聖心に目覚めたシヴァマリアによって滅ぼされる。
後に、スーパーデビルの因子(スピルーツ)を受け継ぐ第34弾悪魔ヘッドである魔童神デビルーツがブラックゼウスの暗黒渦から生み出され、第33弾天使ヘッドの十字架天女に忌心テクターを接触させて魔洗礼を施し、第34弾悪魔の黒十字架天女および第35弾悪魔の黒十字架魔妃へ転身させる。
第35弾では魔童神デビルーツが戦闘力を得て刹忌神デビルーツへと進化した一方、35周年特別シールとして太陽の力を取り込んで究極進化体と化したスーパーS(シャイニング)ゼウスに対して、月の力を取り込んで魔黒宙主(まくろコスモヘッド)となったスーパーD(ダークネス)デビルとして復活、顕現した。
アニメ版では、ワンダーマリアを裁判にかけて幽閉するも脱獄されてしまい、最終決戦の渦中で突如として姿を現したワンダーマリアに6聖球ソードで体を貫かれ、瀕死の状態で姿を眩ませる。
新ビックリマン
シヴァマリア戦によって悪魔ヘッドの強大な魔力の大半を失うと共に瀕死の重症を負い、辛くも一命は取り留めたものの右手と左足に義肢、右顔面に眼帯と矯正具を装着し、姿を隠して魔力を蓄えた末に古天魔姿(こてんまフォーム)化した次代系悪魔ルーツレスデビルとして復活を果たすが、昇格天使天流クィーンの聖流を受けて再び力を失うと悪魔デビルハードとなる。
アニメ版では、異世界『曼聖羅』(まんせいら)の指導者異聖メディアに命を救われたという設定でルーツレスデビルの姿で登場し、曼聖羅に仕える諜報員として活動するが、バーミンダロス、カーボメロス、エウリピデボン、ミレトシルル、オルドトス、カンブディアスの6名で構成される源層界の古代神団『創世使』(そうせいし)によって発見、復活、強化されたB・Z・H(ブラックゼウスヘッド)の参謀となってからは、天魔界の復活と自身の復権のために水面下で計画を進行するようになる。
新世界創造の最終決戦となる聖コアポイント争奪戦においてサン・マルコ軍、内裏ネイロス軍に続いてB・Z・Hと共に復活した天魔界を率いる第3勢力となって参戦するが、苦戦の末にセントジュエルの力を宿したアレキサンマルコによって新たな聖魔和合を果たし、天使と悪魔、光と闇の共存を可能とした神世界『新河系』(しんがけい)に住む事となる。
アニメ版オリジナルストーリーのビックリ学園編では、スーパーゼウスが務める校長の座を狙う教頭となり、様々な悪知恵を働かせる小悪党として登場する。
スーパービックリマン
自身を始めとする悪魔が神に疎外された事に恨みを抱き、天聖界の掌握と天使の絶滅を目論む天魔界の指導者。物語の10年前に勃発した天使と悪魔の全面戦争においてスーパーゼウスとの激戦に勝利し、スーパーゼウスを本体もろとも自身の体に吸収して強大な魔力を持つデビルゼウスと化して以降は、怨念として天魔界に留まり続ける古代悪魔ヘッド魔導モーゼットと手を結び、天魔界に伝わる石版の1枚を使って究極の破壊神巨魔界神ザイクロイド・アノドの復活と天聖界への侵攻を併行するようになる。
最終決戦において、天魔界最強のバイオミュータントリトルミノスが反旗を翻してザイクロイド・アノドを強引に召喚するも制御が効かずに暴走し始め、滅びに向かう天魔界に愕然とする中で復活したスーパーゼウスからザイクロイド・アノドを封印する伝説の六戦士の1人が自身である旨を告げられると共闘を決意し、スーパーゼウスと共にザイクロイド・アノドの体内に侵入して封印を施すと残された四戦士に命じて自身もろとも消滅させる。
ビックリマン2000
超聖神であるザイクロイド・アノドが滅び、新たに火水風土の四大元素を司る超聖神アツィルト・フェニックス(大聖フェニックス)、イエツィラーティキ(海天聖ビシュヌ・ティキ)、ベリアーアムル(月光聖アマゾ・アムル)、アッシャーアスカ(倭天聖イザナ・アスカ)、となった4名によってスーパーゼウスと共に蘇生すると悪魔を束ねるスーパーヘッドに任命されるも、突如として聖魔大戦を引き起こした後に敗れて再び滅びる。
しかし、悪魔の魂の根源『魂壷』(るつぼ)の核に魂を潜り込ませて徐々に力を蓄え、肉体と魂が半分ずつの存在となるX化現象を経てカリスマデビルXとして復活する。
アニメ版では、魂壷に封印される直前に残した化身である蝿を使って聖蓋(たが)を外し、混沌(カオス)を撒き散らして天使を取り込みつつ力を蓄える一方、自身を崇拝する超古代の悪魔ジョーカードを魔守ポーカードに変装させ、様々な計画の実行役として利用する。
後に、神格と命を併せ持つ『現命神』(あらいぶがみ)ジェノサイドデビルとして完全復活を果たし、最終決戦において星戦士タケルに敗れるも神の因子カミゲノムを宿しているために完全には滅びず、凶悪魔編でタケルたちの前に再度立ち塞がる。
祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン
過去を書き換えて未来の時間軸を改変するべく魂のみを古代世界『まとば世界』に飛ばし、黒の領域『真黒域』(マクロいき)に属するお守りの気光子氷ミコ(きこうしヒ-)のペットの兎に憑依する。
後に、真黒域を治める超聖神クロノズーの参謀としての地位を築き上げ、最終決戦時にはクロノズーの真黒パワーによって肉体を与えられた事で完全復活を果たし、真黒域側の最終決戦兵器『BM大魔星』(ビーエムだいませい)の発動などを進言して自らの計画を実行に移したが、自身の復活体に宿る魔力を吸収、転換して実体化したスーパーゼウスに阻まれ、力を失って再び魂のみと化したスーパーゼウスに未来の世界へ連れ戻される。
ビックリマンひかり伝
『曼樹羅』(まんじゅら)エリアのヘッド魔神子ディドス(まじんしディドス)が新勢力の悪魔ヘッドグループ『曼9聖』(まんきゅうせい)の力によってパワーアップした姿、超魔性D・D(スーパーましょうディドス・デビル)として登場する。
スーパーデビルの因子とされており、この時点でスーパーデビルの象徴である服装やブラック戒律を刻み込んだ戒律源などが見られるが、悪魔ヘッドの証である魔念星デビルヘクサゴンは六芒星のうち三方の先端を欠いた未完成の状態であり、ゴードン神魔スターPの頭部に浮かぶ古魔星スタートライゴンに酷似した形状となっている。
装備
スーパーデビル(悪魔)の装備品
デビルヘクサゴン
無限魔念星と呼ばれる魔力の源で、天魔界のヘッド各者にのみ浮かぶ六芒星。
戒律源(かいりつげん)
「悪」の一文字が記された謎の魔源プレート。ブラック戒律が刻み込まれている。
重魔棒(ヘビーデビルスティック)
先端部に髑髏を装着した杖。魔紀元前(源層紀)よりねじれ続ける魔生物の一種。
除聖帯(じょせいたい)
頭部に締められた鉢巻。聖気に反応すると締まってくる。
ゾーリンソーン
キュラーモス
スーパーデビルの身を守るマント(アニメ版では裃の形で登場する)。打ち動くと魔磁鱗(まじりん)が浮遊し、魔巣を作り始める。
デビルタスク
口の両端から突き出る鋭い牙。噛まれた者は、魔性蜜の世界に誘われてしまう力があるとされている。
デビルサイン
袂に浮かぶ髑髏の大紋。魔性暗黒ゾーンで恐ろしいほど美しく輝くと言われる。
デビルアイ
魔光を発し、天使を超念魔域に引き込む。
スーパーデビル(偽神)の装備品
下心テクター(かしん-)
頭部に装着された悪心変換装置。これを天使に接触させると、聖心に悪心に染め上げて心を悪魔化させる。
偽聖棒(ぎせいスティック)
金色に輝く十字架で偽装した重魔棒。十字架から発生する鈍い輝きは、聖心を眠らせる力を持つ。
魔衣(まい)
魔力の流出を遮断するローブ。
魔降落チェーン(デビルダウン-)
六芒星の彫刻を施した首飾り。魔渦力を発生させて天使を魔性暗黒ゾーンに引きずり込む。
デビルコード
腰に締められた荒縄。自身に害を及ぼす天使の攻撃に反応して飛び付き、捕縛する魔生物の一種。