『グラディウスII -GOFERの野望-』
1988年にコナミが稼動したアーケードゲームで、強制横スクロール型のシューティングゲーム『グラディウス』の続編。コナミ製システム基板TWIN 16の第2弾タイトルだった。日本国外版の名称は『VULCAN VENTURE』(バルカン・ベンチャー)。
PCエンジンとx68000にそれぞれ移植され、ファミリーコンピュータ版は副題のつかない『グラディウスII』としてアレンジ移植された。
「2ではない、IIだ。」→グラディウス2
さらにややこしい事に、MSXには『ゴーファーの野望エピソードⅡ』というものがあり、こちらはベースこそグラディウスIIだが別物である。その為「GOFER」か「ゴーファー(もしくはエピⅡ)」で区別される。
前作『グラディウス』以上に豪華となり、この作品から基本的に4つの武装セットから選んで出撃できるようになった。1番装備が『グラディウス』のものになるのは伝統となる。また、シールドも選択制となり「シールド」「フォースフィールド」の二種類。
ストーリー
今から2年前、惑星グラディウスは突如現れた亜時空星団バクテリアンによる侵略を受け、苦戦を強いられたグラディウス軍は最後の手段として超時空戦闘機ビックバイパーを発進させた。
ビックバイパーは死闘の末にバクテリアンの中枢である要塞ゼロスを撃破し、グラディウスに勝利をもたらした(『グラディウス』でのストーリー)。
そして現在、再びバクテリアンの猛威が惑星グラディウスを襲う。今度は特殊部隊ゴーファーによる攻撃が始まった。グラディウス軍は直ちにビックバイパーを発進させた。
新キャラ
『オプションハンター』…詳細は→オプションハンター
(一部Wikipediaより抜粋)
ファミコン版
アーケードそのままとは当時のファミコンの性能ではいかずアレンジ移植版となっている。とはいえ、ウェポンセレクトの導入や前作ではできなかった「オプション4つ装備」ができるようになった。ちなみにオプションを4つ装備して再びオプションを選択すると一定時間ローリングオプションになる仕様となっている。また、ファミコンでありながらパワーアップボイスがある。
シールドは選択制ではなく「フォースフィールド」のみ。
人工太陽ステージとモアイステージ以外はほぼ全てファミコンオリジナル曲になっているが、こちらはこちらで評価は高い。何故かボス曲「Take Care!」はラスボス専用となり、各ボスには例の蟹のテーマ「The Final Enemy」が設定されている。
ファミコンであるためオミットされたボスがいくつかあり、特に火山面とクリスタル面が合体した事でFC版『沙羅曼蛇』同様デスMk-Ⅱが登場しない他高速面が要塞面の一部に組み込まれたことでグラディウスⅡで初登場のビッグコアMk-Ⅱが出てこない。
・・・ところが、実はビッグコアMk-Ⅱはファミコンでも意外な作品で実は登場している。それはファミコン版『がんばれゴエモン2』である。凄く小さくなっての登場だが、ちゃんとカバーを開いてレーザーを撃ってくる。
逆にオリジナルボスの存在がありステージ2のボスだったビッグアイが中ボスに格下げとなり同ステージのボスとしてファミコン版『沙羅曼蛇』にも登場した頭蓋骨型生命体ギーガが登場した(沙羅曼蛇では縦スクロール仕様だったが本作では横スクロール仕様になっている)。
エンディング曲はオリジナル版と違いロングバージョンアレンジになっている。
PCエンジン版
8Bit機への移植ながら、高い技術力とSuperCD-ROM²の大容量を活かして基本はアーケード版に準じながらもオリジナルステージとして遺跡ステージを追加して全9ステージ構成となり、遺跡ステージのボスとしてオリジナルボスのデザートコアが登場した(裏技でアーケード仕様のモードあり)。また、新規制作によるオープニングデモやEDが各難易度に合わせて用意されていたりと細かいチューニングもされている。ただし、GOFER艦内など背景が複雑に描画されたステージなどは一部再現されていない。高速迷路は2重スクロール処理がしやすい様に奥の背景描写が簡略化され、またエイリアンステージも微細ながら背景に差違がある。
SE関連は内蔵音源での制作になり、ボイス関係もアーケード版のものではなく、新規に録音されたものが使用され、追加された遺跡ステージやEDなどでは新規ボイスも使用された。
2020年3月に発売されたPCエンジンミニの国内版・海外版共に本作の国内版がCD-ROM²ソフトの一本として収録されている。
グラディウスデラックスパック版
PS・SS・PCで発売された「グラディウス」とのカップリング移植。設定でコンティニュー可能。隠し要素でステージセレクトが可能だった。
なお、PS版はPS2でグラディウスⅡを起動するとプレイそのものに支障をきたす不具合が発生するので注意。
VULCAN VENTURE
海外版であるが、日本版と異なりコンティニューが追加されている。ちなみにACのグラディウスシリーズでは初。
実はX68000版にはこれに変化するモードがある様子。
アーケードアーカイブスグラディウスIIにも収録。
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