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オトメディウスG

おとめでぃうすごーじゃす

コナミから発表された横スクロールシューティングゲーム。アーケード版「オトメディウス」のリメイク移植作に当たり、新ステージの追加、新キャラクターの追加等が行われた。全ステージを通しでプレイする「ゴージャスモード」が新設。
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概要編集

Gと書いて「ゴージャス!」と読む。アーケードゲーム『オトメディウス』の家庭用移植作。Xbox360用ソフトとして、2008年11月20日に発売された。2011年現在、プラチナコレクションの他、ゲームオンデマンドによる販売も行われている。


キャラクター(エスメラルダポイニー・クーンなど)やステージ、各種の設定が分かるギャラリーなど多くのものが追加され、オトメディウスの世界観を広げた。

純粋な移植と言うよりはリメイク移植作に近い。また、本作の開発はグラディウスリバース沙羅曼蛇ポータブルなどを手掛けたM2が担当している。


追加フィーチャー編集

  • 全ステージを通しでプレイする「ゴージャスモード」が新設。16:9の画面構成となったことからステージ調整も新しいものになっている他、バーストが使用できない等、ほとんど別ゲー化している。XboxLiveを使用して3人まで同時プレイ(Coop)も可能。1周目では自分のプレイヤーキャラによってそれぞれ異なる冒頭会話、エンディングが追加される。
  • ゴージャスモードでのプレイ成績に応じてポイントを入手し、これを使用して武装カードを自由に入手出来るようになった。ただし、元々装備不可能な武装はこの機能でも入手できない。
  • DLCによってキャラクターが2名(エスメラルダ、ポイニー)、既存キャラクターのカスタムコスチュームが5人分追加された。
  • DLCによって、オリジナルモード、ゴージャスモードの双方で新ステージ「イースター島」が追加。これはアーケード版では名前だけが確認可能だったステージである。

ステージ編集

本作のゴージャスモードでは従来通り順番にステージをクリアしていく形式となる。

サンサルバドル島編集

西インド諸島に存在する島で、いわゆる海ステージ。多少の起伏はあるが複雑な地形はない。海の生物を模したメカが多く登場する。

中ボスは「ゲキガメ・NJD」。その名の通り巨大な亀の形をした空中戦艦で、最初は尻尾から砲撃、続けて首を引っ込めてリップルレーザーを放つ。海から登場する、パーツ破壊可能、倒せなくても画面左に去っていくなど『パロディウスだ!』のネコ戦艦のオマージュが強い。

大ボスは「海獣女王セイレーン」。人魚イライザに従って戦う。ドミノマスクを着けたアザラシが二枚貝に入っており、オトメディウスシリーズ唯一の生物系ボスである。貝を閉じている間はダメージが通らないので、攻撃のために貝を開くのを見計らって攻略すべし。攻撃パターンは大振りであり分かりやすい。攻撃開始直後に一定以上のダメージを与えるとその攻撃を中断し、貝を閉じて海に飛び込み雑魚をばら撒く。

このゲームは成績発表時にはキャラにタッチすることができるが、この面では嫌そうな反応をされる。


東京編集

亜乃亜達の住む日本にある街。海ステージの後に街ステージが配置されたのは『パロだ!』の海賊島→ラスベガスのオマージュだろうか。歩道橋や車など少し地形が複雑になり、ギミック的には沙羅曼蛇のオマージュが多い。途中で出てくる触手は地球をバクテリアン化するゼロスフォースのものだったり……。

ボスは「ゴーファー姉妹/フギンとムニン→アイゴール」。本作オリジナルのコア系ボス。3段階あり、時間経過かダメージによって交代する。

最初のL.B.ゴーファー&ムニンは撃つと巨大化する雑魚を射出しつつビームを撃ってくる。

ムニンを撃破するとR.B.ゴーファー&フギンに交代し、大型エネルギー弾を放ったり後ろに回り込んだりする。

最終段階は脳型支援ユニットのアイゴールを呼び出し、パラサイトコアのように合体する。ビッグコアMk-Ⅲのような極太&反射レーザーや角度変更しての短レーザーなど多彩な攻撃を持つ。合体したフギムニは先に破壊することも可能。

タッチした時の反応はこの面が一番辛辣であり、セリフはサルバドルと変わらないながらガチ泣きしたり苛立ちを抑え込んだ顔を見せたり目のハイライトが消えたりする。


カナディアンロッキー編集

北アメリカ大陸にある大きな山脈であり、AC版にはなかったステージ。最初は山の斜面を登っていき、続けて初代グラディウスの1面を大まかに再現した洞窟に入る。そのためこのステージから上にも地形が出てくる。

前哨戦は初代グラ同様の火山弾だが、地形の起伏ではなくペンギンダッカーの動かす機械から飛び出す。この際はグラディウス伝統のAircraft Carrier(大ボス曲扱い)が流れる。

ボスは「メタ・リューム/ブラックビッグコア」。AC版のVSミッションにも登場したビッグコアが黒くリペイントされたもので、グラディウスのそれを模した金色のラインがある。火山弾の機械が下に収納され、そこから登場する。

いつものレーザーだけでなく回転してのレーザー乱射、誘導スプレッドボムに同型の小さなオプションの召喚などやたら攻撃が多彩であり、前半の難所と言えよう。

タッチした時の反応は普通の好感度のものであり、打ち解けてきたことが窺える。


イースター島編集

太平洋に位置する、邪霊アクアクの住まう島。無限スクロールのモアイステージ。AC版で確認可能だったが実装されず、Gの有料DLC限定となった。モアイは色によって耐久力が異なり、振り向いてくる赤いモアイも存在。さらに中射程レーザーを吐きながら回転するモアイツインズが登場し、中心の回転軸にダメージを与えると破壊できる。後半はグラディウス2に登場した石像ソッドまで存在する(尚、モアイステージにソッドの組み合わせはグラディウスリバースでも見られた)。

ボスは「モアイよし子/よしお」。強烈なマイナスメンタルを放ち、イースター島を支配している。パロディウスシリーズに出てきた敵だが、そちらと異なりよし子は戦わず応援に回り、よしおは黒い体に光る入れ墨の姿となった。赤、水色、黄色、ピンクの4色がループし、それぞれ攻撃パターンが異なる。倒すとよし子の衝撃の正体が……。


アレキサンドリア編集

エジプト第二の都市に存在する砂漠。前半はピラミッドから射出される棺型の敵と戦い、後半はグラディウスⅤを思わせる狭い地形や複雑なスクロールの中を進む。このステージのみ板状の敵ラー・ユキーバが登場し、黒いものは破壊不能。

前哨戦は「空間オーバーロード」。上下無限スクロールになり、人工太陽や流体金属のようにドラゴンレーザーを生み出す八面体を破壊しながら進む。

ボスは「ティティ14世/太陽の船→スカラベユニット」。別名「ビッグコア・デルソル」。巨大な船の形をしており、複数のコアから「ブルースネーク」などのドラゴンレーザーを放つ。船を撃破するとスカラベユニットが出現し弾幕を放ってくるが、本体の耐久力は低い。

この辺りからはタッチするとキャラが照れるようになり、独占欲を見せたり甘えてきたりするようになる。


南極編集

ペンギン達が実効支配する氷の洞窟。レーザーが屈折する氷塊(グラディウス外伝に似ているが、より複雑)や砲台の置かれたエレベーター地帯、破壊不能のブロックの迷路など、さしずめクリスタルの要塞のような雰囲気でありとにかく道が狭い。

ボスは「クリスタルコアD-X02」。クリスタルコアとテトランを組み合わせたかのような雪の結晶状のボスで、体のクリスタルには何故か「XEXEX」のイレーネ・ラ・ティアスの映像が記録されている。攻撃を無効化する触手やレーザーを曲げる突起、エネルギー弾からの短レーザー弾幕や触手をたたんでの突撃など結構強い。

タッチした時は顔が緩んでおり、かなり親密な間柄になっている。


ヴァルハラ編集

別名「ゴーファーの記憶の間」。過去の記録を拾い集めて保管した電子的な空間。ゴーファー姉妹の住み家でもある。

横長の六角形のブロックパターンで構成される。南極との兼ね合いもあるのか複雑なトラップはないが、行き止まりや地形間のハッチ、ネモフィラ型ザブの編隊など定番ギミックはしっかり存在する。背景の六角形には過去のコナミSTGの画面(記憶)が表示される。ミニマルなBGMも特徴。

終盤にはボスラッシュが存在し、VSミッションのボスから3体が登場する。奇数周ではビッグコアMk-IIカバードコアMk-Ⅱ、スペースマンボウが、偶然周ではテトランローリングコアアバドン艦⇔メイヘム艦が順に登場する。BGMは変わらない。

ラスボスは「ゴーファー姉妹/オーディンコア」。目のような形が展開し翼を広げたような姿になる。拡散レーザー、直線レーザーと大型弾の弾幕、反射レーザー、回転突撃からの後ろに回り込んで誘導弾、扇状の撃ち返し弾などラストでありながら殺意全開で攻撃してくる。そしてその奥には……?


BGMパック編集

本作では有料DLCとして、過去のコナミシューティングから引用したアレンジBGMパックを適用することが出来る。いずれもアレンジャーの個性が強く、かつての面影を強く残しながらも全く新しいステージ曲に生まれ変わった。


通常BGMはほぼすべて完全オリジナルで、これまでのシリーズとは異なる曲調。AC版にあった曲はオーケストラ音源、Gからの曲は電子ピアノやベースなどDTM系の音作りになっている。また、ステージ前半と後半、中ボスなど曲が切り替わるタイミングが多い。唯一カナディアンロッキーではボス前にVSミッション版「Aircraft Carrier」が流れる。


亜乃亜パックはアーケード版グラディウス三部作より。ディスコ風のテクノアレンジや、オーケストラやチップチューンなどのゲームらしい音色が多い。「Take Care!」ではAC版のゴーファーの台詞やFC版同曲のサンプリングが入り、ゴーファー軍との戦いを演出してくれる。


トロンパックの出典は沙羅曼蛇、ライフフォース、沙羅曼蛇2。トロン自身のシリアスな背景に合わせてか、初代沙羅曼蛇の明るい曲はあまり採用されておらず、ライフフォースや沙羅曼蛇2初出の曲が大半を占める。また、他のパックと比べアレンジの癖が大きい傾向にある。エジプトで「Thunderbolt」が流れるのはFC版5面後半を意識したものか。


マドカパックはアーケード版ツインビーの3作から……といっても初代由来の2曲は1つの空中戦BGMとしてまとめられており、ステージBGMはすべて「出たな!」と「ヤッホー!」由来。原曲に忠実なようでいて意外と大胆にアレンジされており、「Twin Flight」や「雲海を越えて」など原曲よりゆったりしたイメージになったものが多い。


ジオールパックはXEXEXから。正統派からアレンジャーの癖が強いものまで編曲は幅広い。一方で曲目の順番・ステージのイメージはかなり原典と変えてあり、原典6面のBGM2種がヴァルハラと東京に採用された一方で、本来の要塞ステージの曲は無かったりする。


ティタパックはMSX版のグラディウス2ゴーファーの野望エピソードⅡから。チップチューンとオーケストラやロックを組み合わせた、懐かしくも未来的な音色や壮大な曲調のものが多く、東京ステージの「Cosmic Heroes」はもはや序盤とは思えないほど。


エモンパックはサンダークロススペースマンボウから。いずれも原曲の持ち味をそのままにより力強い音色となり、随一の漢らしさを持つ正統派アレンジ。選曲も「Dog fight Ⅲ」や「Great battleship」など知名度や人気の高いものが多い。


エスメ&ポイニーパックはグラディウス外伝、ファルシオン。エモンと同様の正統派だがこちらはサイバーな音色のアレンジが多く、いずれも原典のステージ・ギミックに合わせた選曲になっている。ヴァルハラでは外伝のメインテーマを持つ「Speed」が満を持して登場し、ラストを盛り上げてくれる。ちなみにゲームのファルシオンは独立したタイトルであり、外伝及び本作のファルシオンβとも無関係。

1面採用の曲は「CAREFUL WITH THE WALLS!!」(ファルシオン4面)だが「NARROW ROAD」(同3面)と誤植されている。


pixivにおいて編集

オトメディウスシリーズの中でも、特に本作に特有の要素(エスメラルダとポイニーや、幕間のやり取り等)を取り上げたものについてこのタグが付けられることがある模様。

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