エリュー・トロンはシューティングゲーム『オトメディウス』の稼働当初からの自機キャラクター。愛称はトロン。
『沙羅曼蛇』・『グラディウス』シリーズで主役機ビックバイパーの僚機として活躍する超時空戦闘機ロードブリティッシュをモチーフとしており、オトメディウスにおいても主人公格でビックバイパーをモチーフとした亜乃亜のルームメイトにして親友という位置づけである。
赤毛の優等生。3年前に兄がバクテリアンとの超時空戦闘で行方不明になり、唯一の肉親であった彼の足取りを追うために、彼の所属していた秘密時空組織Gに加入した。平穏な日常を奪われた生い立ちからか、亜乃亜と並んでバクテリアンの世界への浸食を異常な/深刻なこととしてとらえているオトメであり、セリフにも悲観的なものが目立つ。彼女ら以外のキャラが地域の風景を楽しんでいたり、敵を倒すことに意識を向けていたりするのとは対照的。
亜乃亜に未来の可能性を見出したらしく、オトメディウスGのエスメラルダ&ポイニー・クーン編EDでは、トロンを自分たちのチームに引き戻そうとする彼女らに「今はアノアを見守っていたい」と発言している。
経験豊富であり、積極的に戦闘に赴く。ミッションにおいてもずば抜けて優等生そのものでミスも少ないが、極まれに集中が乱れることがあるらしく、彼女自身もそのことを恐れている。作中描写を見る限り、これはプレッシャーによる焦りによるものが大きいようだ。
イメージカラーは赤、搭乗するRVはもちろんロードブリティッシュである。当然、装備も「ツインミサイル」(地表と天井を這うミサイルを同時発射)、「サイクロンレーザー」(必ず本体と同期して発射される螺旋模様のレーザー)、「リップルレーザー」(徐々に拡散するリング状の攻撃)と沙羅曼蛇に準ずる。
ちなみに、エリュトロンとは古典ギリシア語 ἐρυθρόν (erythrón)で「赤色」という意味である。
ただ、彼女の出身地はロードブリティッシュが製造された惑星ラティスではなく何故か惑星グラディウス(本作では並行世界の地球であり、「グラディウス」シリーズの戦いの数千年後という設定)である。もっとも、亜乃亜は亜乃亜で地球出身ではあるが…
勿論王族でもない。惑星ラティスとの関係はオミットされてしまっている。
ツインビーのパステルとの関係
参考画像
見たとおり、ロードブリティッシュとウインビー、ともに赤い2P機キャラということからか、トロンは同じコナミで先行するツインビーシリーズのメインヒロイン・パステルの容姿(独特の側頭部の渦巻き髪や髪色など)を引き継いでおり、そこにオトメディウス独特のスーツやロードブリティッシュの機首を意識した太いポニーテールを付け加えた形になっている。
また、オトメディウスの自機キャラ(※)で、ツインビーシリーズから選ばれたのがパステルではなくマドカであること、またお兄ちゃん子であること(パステルも従兄のライトをお兄ちゃんと呼んで慕っている)など、トロン≒パステルである傍証はいくつもある。
だが、
・Gに登場した水着イラストが『出たな!!ツインビー』でのパステルのもののパロディになっていること(胸のWマークもそのまま)
・XのDLCで「伝説の航空服」と称して、どんぶり諸島(ツインビーの舞台)に伝わるパステルの衣装を着用できるようになったこと
以上から、少なくともトロンがパステルもモチーフとしていることは確定されたと言えよう。
※『オトメディウスX』のDLC追加ステージでは、ボスとしてパステル本人が登場した。