バクテリアン(グラディウス)
あじくうせいだん
『グラディウス』シリーズに登場する亜時空星団であり、主に惑星グラディウスをはじめ全宇宙を侵略しようとする邪悪な敵。
シリーズを通して中枢に最弱のラスボスをはじめ難攻不落の要塞や護衛のボスラッシュを構えた本拠地から指令を出し様々な宇宙艦艇や無人機や宇宙怪獣や生体兵器を使って侵入者であるビックバイパーを迎え撃つ。
『グラディウスⅢ』でようやくバクテリアン軍を率いる首魁としてのバクテリアンが登場。想像を絶する強大なパワーを持つエネルギーで全宇宙を包みこみ、破壊と殺戮の限りを尽くす最終兵器『ダークフォース』を使用し、対処方法のない理不尽かつ強大な攻撃により、優勢にあったグラディウス戦力を一気に叩き潰した。
最終的にビックバイパーによって本拠地を攻め落とされた後に殲滅されたが、自らが人々の欲望によって生まれ、また人類が存在し続ける限り自身も不滅である事を死の間際に明かしており、数百年、数千年後の時を経た後の作品でも残党の存在らしきものがたびたび確認されている。
なお、本家グラディウスシリーズでは初めて「何もしない」ではなく「攻撃をしてくる」ラスボスとなった。とはいえ単調に口から3WAYの光弾を吐いてくるだけなのだが、AC版ではそれらのどれかに当たると初代グラディウスの1面もしくは沙羅曼蛇の1面に飛ばされる。なお、その復刻ステージをクリアするとまた面倒な肉団子地帯に戻される為厄介である。SFC版だと1ミスになる。
『グラディウスNEO』ではバクテリアンの存在こそ確認されていないが、それに代わって「ラーズ帝国」なるものが台頭し、発掘したロストテクノロジーの産物を利用して勢力を拡大している様子。
ラーズと言えば惑星グラディウスの皇帝が代々「ラーズ」の名を受け継いでいるが、このラーズ帝国との関係は不明である。
また、『オトメディウスX』ではダークフォースそのものがバクテリアン首魁を務めている。
最初は成体の女性の姿で登場。艦隊戦では大量の量産型コアと共に「人は弱きものの命を奪い、糧とする。それが生きるものの定め。より力強き我が力の劣る存在の命を奪い、糧とする」という言葉を響かせ(字幕なし)、ダークフォースの力で強化された艦隊は秘密時空組織"G"を圧倒。自身も最後に姿を現し、ビームの一撃で"G"の艦隊を殲滅してしまう。"G"にはダークフォースに対抗する術はなく、超時空戦闘機の後継たるライディングバイパーによって歴史を過去へとさかのぼり、ダークフォースの幼生を撃破して歴史を変えることを強いられることとなる。
オトメディウスGのオーディンコア同様、ラスボスであるダークフォースの幼生との戦いは激しいものとなる。撃破すると『Ⅲ』における首魁としてのバクテリアンと同じ言葉を吐きながら爆発し、艦隊戦でも"G"が勝利した歴史が確定するのだが、エキスパートモードでは長い時間が経ったことで再び幼生として復活。"G"に最後の戦いを挑んでくる。
1988年から1989年にかけてスタジオぴえろが制作し、コナミより発売されたOVA(全3作)版『沙羅曼蛇』には人間に擬態したパオラという名のバクテリアンが登場。
「何もしてこないラスボス」としてお馴染みの巨大な脳はサイバーブレインというバクテリアン軍の中枢を担う生体コンピューターであり、バクテリアンによって捕らわれの身となったステファニィの父・マクベインの脳が使用されている。