概要
「カダッシュ」はタイトーが1989年に販売したアーケードゲームで、横スクロールアクションRPG。悪魔バーログを倒し、さらわれたディルザール国王の娘・サラサ姫を救出するのが目的。
8方向レバーと攻撃ボタン、ジャンプボタンを用いる。2人同時プレイが可能。コンティニュー有りのライフ制。
自キャラは、魔法が使えないが能力の高い「戦士」、防御と素早さは低いが一撃必殺の魔法を覚える「魔法使い」、防御力に優れ回復魔法が使える「僧侶」(メイン画像)、素早い上に飛び道具が使える「忍者」の中から選択。RPG同様「攻撃力」「防御力」「素早さ」のステイタスは、敵を攻撃して経験値を得てレベルアップすることで上昇する。また、敵を倒すとゴールドを落とすので、拾ったそれで武器・防具・アイテムが購入可能であるのもRPGと同じ。
ちなみに、どのキャラを選んでもエンディングは同じ。
大きく5つのエリアに分かれており、それぞれに時間制限がある。タイムオーバーとなると永久パターン防止キャラが出現するので、時間内にエリアをクリアするか、アイテムの「時計」を購入して時間を伸ばす必要がある。クリア時に残った時間は、次のエリアの残り時間に加算される。
また、パスワードなどは存在しないので、プレイ内容を次回のプレイに引き継ぐことはできない。
企画者のONIJUST氏によると、「カダッシュ」のタイトルは史上初の公式な軍事記録に残された戦争「カデシュの戦い」から取ったものだが、ゲームとの関連は一切無く(それどころかゲーム内にもカダッシュという名のものは一切出てこない)、飽くまで世の中にないタイトル名を付けたいという意図で考案したものだという。
移植
同年PCエンジンに移植されている。時間制限が撤廃された一方でコンティニューが出来なくなっている。1992年に海外ではセガジェネシス版が発売されている。そちらも時間制限が撤廃されており、ただし回数制限はあるがコンティニューが可能。また自キャラは「戦士」と「魔法使い」のみとなっている。
2005年発売のプレイステーション2用「タイトーメモリーズ 下巻」には業務用版が収録されている。2008年にPCエンジン版がWiiのバーチャルコンソールで配信され、2019年発売の「PCエンジンmini」にはTurboGrafx-16版としてその海外版が収録されている。
他には、業務用版が2022年発売のイーグレットツーミニに収録され、2023年8月31日にアーケードアーカイブスでも配信されている。
プレイ動画
関連タグ
本作と同様の要素を持つアクションゲーム
ライトブリンガー→数年後に同じタイトーが販売。立体感を強調するためか、斜めスクロールになっている。
タワーオブドゥーム、シャドーオーバーミスタラ(D&Dシリーズ)→こちらは他社の作品で、最大4人同時プレイが可能。