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バトルギア

ばとるぎあ

バトルギアとは、1999年にタイトーが制作したレースゲームである。ここでは、後継作品のバトルギア2、バトルギア3、バトルギア4についても記述する。
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概要編集

バトルギアは、1999年に、タイトーアーケード向けに開発したレースゲーム、およびバトルギアシリーズの総称である。

1996年より続いた「サイドバイサイド」シリーズの流れを汲んでいる。

バトルギア編集

1999年稼働開始のシリーズ第一作目、前身のサイドバイサイドシリーズから数えると三作目となる。企画者は「チェイスH.Q.」や「サイドバイサイド」シリーズなども手掛けた酒匂弘幸氏。


国内メーカー6社(トヨタ日産ホンダマツダ三菱自動車スバル)、21車種の車両が登場する。まだこの頃としては珍しいコースレコードのインターネットランキングや筐体に記録されたゴーストなどタイムアタックの機能が充実していた。

BGMはZUNTATAに在籍していた瓜田幸治による作曲。ただし、2作目以降とは異なりBGMは後のシリーズに使用されていない。


また、初代の筐体は殆どが「バトルギア2」へ改造されているため、現存する初代は極めて稀である。

バトルギア2編集

2000年稼働開始のシリーズ第二作目。前述通り、初代の筐体は殆どがこちらへ改造されている。企画者は前作と同じく酒匂弘幸氏。


BGMはZUNTATAの高萩英樹による作曲で、楽曲は続くシリーズにも使用されている。

主題歌は田中昌之が担当。国内メーカー6社、29車種+隠し車種8種類の計37台登場する。

ゲームセンターからは既に姿を消したと思われるが、一部の施設では第二の人生を歩んでいるものもある。

PlayStation2編集

2001年3月22日発売。隠し車種を追加した計42種類の車両が登場。コースも1本追加。

海外では、ミダス・インタラクティブが「Tokyo Road Race」の名前で販売した。

バトルギア2V編集

2002年にアーケードで稼働。「スタントタイフーン」のシングル筐体改造用として販売。主に海外輸出用であるが、国内にも若干数出回った。コクピット視点が左ハンドル仕様になっている他、家庭用に追加されたコース(超中級)が追加されている。

また、通常のバトルギア2の筐体と違い、スタントタイフーン筐体に付いていたサイドブレーキも操作できるため、異なった操作感が味わえる。


バトルギア3編集

2002年末に稼働開始の第三作目。企画者は森山由浩氏が担当。酒匂氏はチーフディレクターを担当した。


この世代からインターネット対戦が可能になった。

筐体の中央に、専用サーバーに自分の車を記録するための「ネットエントリーキー」の販売機が設置されている。キーの価格は500円。(例外有)

記録後に「マイガレージ」というサイトへ登録すると、ランキングの閲覧やマイカーのカスタマイズ、またマイカーの左右のドアと後部ガラスに自分でデザインしたステッカーを貼ることが出来た(※メイン画像はその例)。

車両は計57車種、7コース。


本作は車のモデリングが外部発注となり「ネクステック」(後の「ネクスエンタテインメント」。現在は解散)が担当した。

BGMも外部発注となりこれまでのZUNTATAからサウンドウェイブに所属している鈴木貢に変更となった(過去作のレースBGMは引き続きZUNTATAのまま)サントラCD『BATTLE GEAR III The Edge』に収録されているアレンジ版3曲は、ポール・ギルバートギター演奏している。

PlayStation2版編集

2003年12月25日発売。業務用に4車種、2コースを追加したもの。

移植は「ネクステック」が担当した。

通常版と限定版とがあり、通常版には一般的なネットエントリーキーが同梱され、限定版にはブルースケルトンのネットエントリーキーとオリジナルトミカR34スカイラインGT-R)が同梱されていた。



バトルギア3 tuned編集

2003年稼働の業務用。3無印の筐体の殆どが基本的にこちらへアップデートされている。

家庭用に追加された4車種へ更に10車種が追加され計71車種に。コースも稼働時に3コース、後のアップデートで更に3コース追加の計13コースに。

また「匠モード」という、壁に衝突させずに速さを競うモード(衝突させた分だけペナルティタイムが加算される)も追加された。



ちなみに、2005年に一部の筐体はイギリスのGamewax社が制作した「バルブリミットR」に改造された。


バトルギア4編集

2005年稼働開始の第四作目。これがバトルギアシリーズ最終作になることを当時のカタログで公表していた。企画者は前作と同じく森山由浩氏が担当。

2作目・3作目と違い、移植はされていない。

今作でもマイガレージが実装され、三作目と同様にネットワークシステムを介して全国のプレイヤーと対戦することができた(海外で稼働していたカナダ香港のゴーストデータとも対戦可能)。また今作では自分で車をチューンする方式になっている。

計30車種、計7コース。今作で初めて海外メーカー6社(ルノーフォルクスワーゲンシトロエンフォードミニ(BMW)プジョー)の車がラインナップに加わっている。


本作の新規BGMも外部発注となりギタリストの阿部学と、グランツーリスモの音楽も手掛けた足立賢明によるものになった(3のBGMは鈴木貢、2以前のBGMはZUNTATAのまま)。



バトルギア4 ​tuned編集

2006年稼働の業務用。4無印の筐体の殆どが基本的にこちらへアップデートされている。

車種・コース共に大幅に追加され、国内メーカー「スズキ」の1車種を加えた計53車種、計24コースになった。更に、「ドリフトモード」というドリフトポイントを競うモードが追加されているほか、「簡単AT」という雑なハンドリングでも自動で補正してくれてアクセルをベタ踏みでも勝手にブレーキングしてくれるオートマの初心者用モードが追加された。

更に店舗側の設定により、一定時間プレイし放題になる「時間貸し」という状態に変更可能(その料金も店舗設定。また、この時はインターネットランキングへの登録は不可)。


またtunedのみプロフェッショナル筐体が存在する。通常の筐体がアクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、サイドブレーキレバー、オーバーテイクスイッチのみであるのに対し、プロフェッショナル筐体にはクラッチペダルが追加され、シフトレバーは6速Hパターンシフトレバーへ変更されるなど、より実際のマニュアル車の操作性に近付けられている。



稼働開始から異例の13年という長い間インターネット対戦が可能だったが、2019年3月31日23時59分を以ってネットワーク対戦サービスは終了した。












...のだが、関西の某ゲーセンがエミュレートサーバーを使用してオンラインを復旧してしまった。

詳細はこちら

但し、リアルタイム対戦は不可。


ケータイ用編集

iアプリ版編集

2001年5月7日に、株式会社マトリックスと共同開発した「バトルギア2」のiアプリ版が月額300円で配信されていた。

iアプリなので3D表現はできないため、画面はトップビューになっており事実上の別物。それでも車のチューニングや、サーバーに登録されたゴーストデータと対戦ができるなど特徴は踏まえている。

また、ゲームには「バトギアランド」というコーナーが設けられ、翌年にヘリコプターを操縦してミサイルを避けつつ泥棒の乗った車を吊り上げるミニゲーム「キャッチギア」、通り過ぎた車の色の順番を覚え、同じ順番でペイントするミニゲーム「ペイントギア」も配信された。


Vアプリ版編集

2004年4月28日に、ボーダフォンのVアプリ用として、1ダウンロード420円で配信された。こちらはちゃんと3Dグラフィックのリアビューになっている。

CPUカーと対戦する「VSモード」、ゴーストカーとタイムを競う「タイムアタックモード」、練習走行用の「フリーランモード」の3モードがあった。

また、新規の車やコースは、車105円で、コース210円で購入する仕組みだった。


余談編集

  • バトルギア初代から3までの隠し車種には、頭文字D湾岸ミッドナイトなどのパロディ車種(ほぼそのまんま)が多い。しかし、2002年に稼働したバトルギア3では同年にセガ頭文字D ARCADE STAGEが稼働し論争も起きてしまったため、4のSクラス車は自分で車をチューンする方式に変更した。また、隠しではなく通常車両のセッティングセレクト時に選択でき、且つ上記のマンガのパロディ車種ではなく、メーカー系列のチューンアップ会社による実在の特別仕様車や、D1選手権今村陽一が搭乗した2車種(タイトーがスポンサーに参入していた)も用意されている。

  • 2009年、バトルギアの後継として「TOP SPEED」という作品が製作され、ロケテストまで行われたが開発中止になっている。(なお、多人数でオンラインでレースができるアーケードゲームはセガがSUPERGTを題材とした「SEGA World Drivers Championship」が2018年にリリースしているが2021年にオンラインサービスが終了しオフライン稼働となっている。)

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タイトー ゲーム レースゲーム アーケードゲーム

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