概要
1989年にタイトー大阪研究所が開発した業務用対戦格闘ゲーム。
操作系は8方向レバーと3ボタン(パンチ、ジャンプ、キック)。パンチとジャンプのボタン同時押し、キックとジャンプのボタン同時押しでスペシャルアタックが出せる。パンチとキックのボタン同時押しで相手の攻撃を躱す。
選べるキャラクターは4人。全5ステージで、1ステージ2ラウンド先取制。
ステージ4と5はCOM専用キャラと対戦する。対戦中には横槍を入れてくるキャラがおり、ちゃんと迎撃可能。また、2ステージごとに猛獣(熊および虎)と1vs1で戦うボーナス面があり、倒せるとキックかパンチかをパワーアップできる(倒せれば、の話……)。
対戦格闘ゲームとして特筆すべきは、奇数面がクォータービューで、偶数面がサイドビューという点。当然ながら、奇数面はベルトスクロールアクションのように前後左右に移動可能であるのに対し、偶数面は前後のみになる。
1991年には海外のみだが、バージョンアップ版「ソリタリーファイター」が販売されている。
COM用キャラも選べるようになった他、一部のフォントやラウンドクリア時の1枚絵などが異なる。また、時期的に使用基板がF2システムであることもあってか(原典はBシステム基板)、音源チップの違いから音色が違うのは勿論だが、曲そのものが刷新されている…ていうか、作曲者自体が全く異なる。
移植
2005年に「タイトーメモリーズ下巻」に、2022年にイーグレットツーミニに収録され、2024年10月にアーケードアーカイブスにて配信。
また、ソリタリーファイターは2023年8月に「タイトーマイルストーン2」に収録され、12月に原典に先んじてアーケードアーカイブスで配信されている。
関連動画
余談
今作は日本では然程でもなかったが海外ではヒットした。アップデート版が海外のみの販売なのもそのためであるが、海外ウケした理由はタイトーの外山雄一氏によると、ゲーム中に出てくる擬音の文字「BOGON」や「DOGOON」が英語圏ではありえず、それが笑えるかららしい。
『第503回 アーケードアーカイバー バイオレンスファイトスペシャル』での上記の外山氏の話によると、漫画家の光原伸が当時タイトーの外注先だったナツメでアルバイトしていたらしく(このとき、既に少年ジャンプで読み切りを発表していたとか)、このゲームの1面の背景で木箱に座る女の子のグラフィックを描いたという(他にもS.C.I.の背景の雲を描いたとも)。