概要
1980年に「金子製作所」として電子機器の開発・製造・販売を行う会社として金子浩氏により創業される。程なくしてアーケードゲーム開発も開始し、初期の頃は主にタイトーへの持ち込み、もしくは同社へ販売委託していた。家庭用ゲームに関してはハドソンの下請け作品が多いが、1991年にゲームギアで発売した『ベルリンの壁』等オリジナル作品も手掛けていた。
1996年12月にこれまでブランド名として使用していた「カネコ」へ正式に社名変更。ほぼ同じ頃、新業務用基板「スーパーカネコノバシステム」の開発を委託していた「日立ソフトウェアエンジニアリング」および「日立製作所」に対して、同基板の開発遅延および特許権を巡って訴訟を起こしている(現在も係争中かは不明)。
1999年に資金難に陥り、翌年ゲーム開発より撤退。上記の日立との係争が関係しているかは明言できないが、2年間もの開発遅延に伴う損失は発生しているはずで、しかも結局はカネコ側のみで基板を完成することになったのを鑑みても全くの無関係とは思われない。
2014年に金子氏が逝去。翌年、不動産会社代表の松元哲氏が代表取締役に就任。
その後はオンラインゲーム配信サービス、システムソリューション関連の業務等を行っていたが、2017年に代表がアパホテルから12億円を騙し取った「地面師」の1人として逮捕。この影響で公式サイトは閉鎖され、現在は会社の動向が不明な状態となっている。
開発ゲームタイトル
業務用
歌舞伎Z(販売:タイトー)
決死の探検サバイバル ゆけゆけ!山口君(販売:タイトー)
侍日本一(販売:タイトー)
DJボーイ(販売:セガ)
Dr.トッペル探検隊(販売:タイトー)
ヘビーユニット(販売:タイトー)
レディーマスター(販売:タイトー)
家庭用
エアロブラスターズ(『エアバスター』の家庭用タイトル、PCエンジン版はハドソンが発売)
シルエット☆ストーリィズ(セガサターンでは『ギャルズパニックS』名義で発売)
スーパースターソルジャー(販売:ハドソン)
スターパロジャー(販売:ハドソン)
ピータン(MSXで日本コロムビアが発売した作品のゲームボーイ移植版)