ストーリー
舞台は1990年代後半、第2次湾岸戦争。この世紀末の危機を救うには最終兵器GRIDしかない。さあ勇敢な君の手で、世界平和を死守せよ。
(「グリッドシーカー」フライヤーより)
- 尚、細かいストーリーはタイトル画面で数秒だけ表示される英文にも書かれているが、サントラであるG.S.M.1500シリーズ「グリッドシーカー」のライナーノーツにも日本語によるストーリーの記載がある。
(※以下は英文の意訳と上記のライナーノーツを編集したもの)
1990年代初頭に中東地域で勃発した湾岸戦争は長期化の影響により世界的な天然資源の枯渇を招き、1999年には石油備蓄エネルギーの絶対的不足という深刻な事態を生むことになった。
湾岸戦争当時から政策の失敗により資源不足に悩まされていた中東諸国は自国の資源を確保するため、近隣諸国に対し軍事侵攻を開始。そこでは湾岸戦争により飛躍的な発展を遂げた軍事兵器が大量投入され、局地的な紛争はいつしか世界的な規模へと発展していった。
辛うじて戦禍を逃れた国家群は再び多国籍軍を組織。かねてより研究されていた新型原子炉の技術を流用した「GRID(Gyrodrive Reactive Intercept Device:遠心力制御型反動エネルギー放射装置)」の開発・製造に成功する。
目標は、敵兵器生産基地に建造中の最終兵器・・・。
「PROJECT STORM HAMMER(嵐のような一撃を与える計画)」の発動である。
概要
タイトーが1992年に発売した業務用・縦スクロールシューティングゲーム。
企画は大島司(『シュート!』の漫画家と同姓同名の別人)氏。BGMは中山上等兵(古川典裕氏)。
全7ラウンド。操作は8方向レバーにショットボタンとボムボタン。
自機はFIGHTER(F-14X)、ATTACKER(AH-64F)、BOMBER(B-2AT)から選択。
自機には「グリッド」というサブショットを放つ球状のオプションが2個付いており、これに敵の通常弾を受け続けるとパワーゲージが貯まり、フルに達するとボンバーのストックが1つ増える。また、ショットボタンを押したままでレバーを上下するとグリッドの位置を上下させられる。
グリッドはアイテムで変更可能な4色に変化し、その色によってサブショットとボンバーの種類が異なる。赤のサブショットはバルカンで、ボンバーは爆風が円状に広がる「ニュークリア」。青は貫通ショットで、ボンバーは「ギガボルトレーザー」。緑は追尾ショットで、ボンバーは龍のように画面上を駆け巡る「ツインドラグーン」。黄は射程は短いが爆風を発するクラスター系のショットで、ボンバーは敵を巻き込んで爆散する「チェーンリアクター」。
また、通常ショットはアイテムで7段階目までパワーアップする。
家庭用ゲーム機への単独移植は無いが、プレイステーション2用『タイトーメモリーズ 上巻』、およびイーグレットツーミニの拡張ソフト「アーケードメモリーズ vol.1」にも収録されている。