ニュージーランドストーリー
にゅーじーらんどすとーりー
タイトル通り舞台はニュージーランドで、ステージ開始時にニュージーランドのどのあたりかが表示される。ただしゲーム内容には反映されてない(稀に背景にそれっぽい絵が出たりはする)。
プレイヤーはキーウィのティキを操作し、ヒョウアザラシにさらわれた仲間たちを救出するのが目的。
操作は8方向レバー、攻撃(弓矢)ボタンとジャンプボタンで行う。残機制だが、敵そのものには触れてもミスにならない(一部除く)。
ステージの途中、風船に乗って空を飛びながら進む場所もある。
1ステージが長めであり、比較的緻密なジャンプテクニックを必要とするためクリアは簡単ではない。ただし、途中にワープできる隠し扉がある。
- 1989年7月、X68000
- 1989年7月、FM-TOWNS
- 1990年2月、PCエンジン
- 1990年3月、メガドライブ
- 2005年8月、PlayStation 2:『タイトーメモリーズ下巻』に収録。
- 2007年5月、PlayStation Portable:『タイトーメモリーズポケット』に収録。
- 2008年10月、Wii:バーチャルコンソール(PCエンジン版)
- 2022年3月、イーグレットツーミニ
- 2023年1月、PlayStation 4・Nintendo Switch:『アーケードアーカイブス』
2007年2月にニンテンドーDS用に『ニュージーランドストーリーDS』が発売されている。
ライフのある残機制に仕様が変更され、更に2段ジャンプや、ジャンプボタン連打で一定時間飛ぶことも可能となっている。
逆に、ステージクリアのために隠された鍵を見付けなければならないなどの要素も加えられている。
また、DSらしくタッチペンを使ったミニゲームも追加されている。
当初は、タイトーが過去に制作したアーケードゲーム『クレイジーバルーン』のリメイク作品を作ろうとしていたらしい。
キャラクターを作り、それを風船に乗せたけど、風船が割れただけではキャラクターがやられてしまったようには見えない。そこで「風船が割れても、ほかの風船に乗り換えることができる」要素を加えていった結果、このゲームになったらしい。
(『タイトーメモリーズ下巻』付属の冊子より)
キャラクターは飛べない鳥・キーウィを採用し、キーウィがニュージーランドの国鳥ということで、タイトルはタイトーが過去に制作したゲーム『フェアリーランドストーリー』をもじって、『ニュージーランドストーリー』になった。
北米では1989年にAmiga版やAtari-ST版などが発売され、1991年3月にはNES版が発売されているが、何故かこのNES版のタイトルだけが『Kiwi Kraze』とされている。
北米ではステージの異なる後期バージョンが存在する。これは海外で在庫となった基板(wikipediaによると「歌舞伎Z」)をニュージーランドストーリーに改造できるようにしてほしい、またその際にもっと難易度を上げてほしいとTAMCO(タイトーアメリカ)から依頼があったためで、普通に難易度だけ上げてもまた注文が来かねないため徹底して上げようとした結果、ステージそのものを変えたとのこと。
メガドライブ版もステージが異なっており、ロケテスト版がベースになっている。ただし、移植に際しては原典を制作した熊谷研究所はノータッチで、CP部(タイトーのコンシューマ制作部署)が勝手にやったものであるらしい。