概要
人気漫画ルパン三世とその劇場版第2弾『カリオストロの城』を題材したアドベンチャーゲーム。
映画本編の後日談で主人公であるプレイヤーはカリオストロ国の観光を楽しんでいると、カリオストロ城の真(まこと)の宝を巡り合う事件に巻き込まれてしまい、ルパン一味と共にクラリスを救出する約束を果たすのである。
ボイスに字幕が無かったり、急に説明もなくバトルが始まったり、アドベンチャーゲームによくあるログの確認が出来ない等のゲームシステムの問題点がありつつも、当時の最新技術で再現しきったカリオストロの国のグラフィックや(クラリス救出までほんの少ししか見れないが)本編ファンが気になる設定資料や予告編等が詰め込まれている等、ファン達の間では評価は賛否両論になっている。
『カリオストロの城』を題材したゲームは本作で最後になっているが、数年後にリリースされた『魔術王の遺産』のコレクションアイテムの中にカリオストロの一件と思われる文章がある。
登場人物
映画で登場したキャラクター達の外見は本作にも反映されている
- プレイヤー
本作の主人公。カリオストロに観光しに来た。一部の場面の指摘などでは男性である。本職は「ルパンシンジゲート」と呼ばれる情報網の一員だったが、序盤のある事がきっかけでそれを含めた一部の記憶を奪われてしまう。プレイヤーのもう1つの目的は、その記憶を取り戻すことである。
原作の主人公。今回の出番はやや少なめだが、映画のラストで交わしたクラリスの約束を果たすために再びカリオストロ城に舞い戻る。記憶を失ったプレイヤーと再会し、自分がクラリスに近づけば彼女に危険な事になる事を避けるために共に救出をする依頼をする。終盤でクラリスの元に向かうには、ルパンの協力が必要。
本作の2年前に初代ルパン役の山田康雄が死去したため、新規収録は栗田貫一が担当。資料のボイスは山田氏のライブラリ音声になっており、スタッフロールでは初代と2代目がクレジットされ、シリーズでは唯一である。
ルパンと共に城に潜入するが、プレイヤーに城への潜入ルートを教えたり、クラリスの元へたどり着くのに役立つアイテムを渡すしか活躍しない(終盤では本人達も気にしている)。
中盤に登場し映画同様、裏切り行為をせずにプレイヤーのパートナーとして協力してくれる。ルパンファミリーの中では出番が多い。
再びルパン一味がカリオストロ城に来たとの情報で再び訪れるが、これといった活躍は無し。ある条件では彼に変装ができる。
本作では城の当主になっているが再び城の宝による事件に巻き込まれてしまう。
映画のラストでは死亡しており、登場はしないが…?
本作における黒幕枠になっている。詳しく書くとネタバレになるので本編で確認しよう。劇中では家族の写真を持っているようだが…?
本作の用語
- 真の宝
詳しく書くとネタバレになるので伏せるが、伯爵も狙っていたという死者も蘇らせると言われる宝らしいが…?
映画では製造工房の機能が失われたが、何故か最近になって再び出回っているという。
- 乙女の涙
真の宝に関するキーアイテム。クラリスがその行方を知っているらしいが...?
余談
本作発売から約21年後である『ルパン三世PART5』ではある理由でルパンがカリオストロ国に訪れており、その場面では観光客でにぎわっている。
本作における関連性は語られてないが、本作の出来事はなかった事にされているか、事件を解決した後か前なのかは不明。後者の場合、訪れた際にこの国の異変に気付いてPART5最終回後に3たび訪れたのかもしれない。