概要
着用者を水上に浮かせ、頭部を水面上に位置させる救命用具のひとつ。
海難・水難事故における非常脱出用の装備に含まれる。救命ボートや救命いかだといった装備が『複数人が脱出可能なこと』を想定しその導入・維持管理に多額の費用や設置場所を必要とするのに対し、専ら個人的な生命保護を目的とする救命胴衣は比較的容易に入手・使用可能で、救命ボートを積載できない小型船舶やプレジャーボート、釣りやカヌーといった水辺のレジャー、各種救難隊などでは安全対策上欠かすことの出来ない装備となっている。
主にプールや河川、湖沼、海で用いられるが、フェリーや遊覧船などの船舶や海上を飛行する航空機にも装備されている。
ライフジャケット、ライフベストとも呼ばれ、その目的や用途によって様々な大きさ・デザインが存在する。
布製のものに浮力体の発泡樹脂を入れた固型式や、ビニールにガスなどの気体を入れる膨張式がある。
水温による低体温には無力である。