概要
「ミリタリー」をテーマに、軍服風のデザインを取り入れたロリィタファッション。略称は「ミリロリ」。
細かいことを言えば「ミリタリーロリィタ」と書いた方がよいのだが、2015年10月4日現在、「ィ」表記のタグを使用したイラストが一点も投稿されておらず、めんどくさいので「ミリタリーロリータ」で押し通す。
発想はだいぶ前からあり、ゴシックロリータ@Wikiの「ミリタリーロリィタ」の頁には、
「歴史は意外にも古くメタモルフォーゼは2006年にすでにぱんくま迷彩(パンダと熊が迷彩になっている)というシリーズを発売している。」
(ゴシックロリータ@Wikiより抜粋)
とあり、さらにネットを掘り下げると2002年7月に書かれた、「メタモルフォーゼがミリタリーをテーマにした服を発売した」という旨の個人ブログを見つけることができる。
2014年11月に、ロリィタファッションをチャイナドレス風にアレンジしQi-Lolita(華ロリ)がNaverまとめの記事がきっかけでTwitterで話題を呼んだのと同時に、このミリタリーロリィタの名前も挙がり、注目を浴びた。
上記のゴシックロリータ@Wikiで言及している迷彩柄もミリタリーロリィタなのだが、そうした戦闘服をイメージしたデザインより、メイン画像のような制服風の方が主流となっている。
また、下をスカートではなくズボンにすれば、それだけで変則型の王子系ファッションとなり、パートナーにそうしてもらってペアで楽しむのも、他のスタイルのロリィタファッションに比べてかなり楽だったりもする。
逆にデメリットとしては、キャラクターが着ているようなミニスカート型の軍服と印象が近いため、ロリィタファッションに理解のない同人誌即売会に着ていくようなことは控えること。
余談
ミリタリーロリィタが話題になってから、
「じゃあ、セーラー服も元々は学生服じゃなくて水兵の制服だったんだから、広義じゃセーラーロリィタもミリタリーロリィタなんだね」
という安易な解釈をネット上で散見するようになったが、それを言い始めたら、同じく水兵の格好から生まれたマリンルックもミリタリーファッションの一つで、さらには幕末の時代に江戸幕府がオランダから取り入れた軍隊用の背嚢「ランセル(Ransel)」が元だと言われているランドセルすらミリタリーグッズということになってしまい、わけがわからなくなる。
注意事項
- ナチス風の物が多く、扱いが難しい。欧州ではナチス式敬礼やそれに似た行為(タクシーを止めたり、ウェイトレスを呼ぶためにする手を挙げる動作)がタブーになっている。かつてTV番組でナチスの軍服を着た軍服マニアが収録中に格好つけてナチス式敬礼を行い、その場に居合わせたフランス人が激怒して、一時騒然となったこともある。欅坂46騒動も有名。逆にこれらの多くが中国で生産・設計されていることを考えると、意外にも共産圏の中国ではそれほどタブーでないようだ。中独合作の名残だろうか。
- ネット上でミリタリーロリィタの話題でする際は、今の国際情勢のこともよく考えてから書くこと。あるロリィタファッション専門の古着屋が自社で運営しているキュレーションサイトの中で、ミリタリーロリィタの記事を書いた際に、ISISの問題を持ち出して大顰蹙を買ったことがある。
関連タグ
敬礼 ← ナチス式敬礼だけは絶対やるな。
萌えミリ ← 「みんなちがって、みんないい(by 金子みすゞ)」