パステルカラー、いわゆるペールトーンやライトトーンに分類される、淡い・優しげなカラーを主体にした、甘い雰囲気のロリィタファッション。スウィートロリィタとも。
ロリィタの中でも定番のスタイルといえ、リボンやお菓子・フルーツ、動物(デフォルメされたもの)、おもちゃなどがモチーフとなることが多く、ロリィタ・ゴシック両方の王道であるチェックや水玉模様、花柄などの柄も華やかかつ愛らしい色やサイズに仕立てられている。
白ロリ、黒ロリ(※無彩色のみで構成された「モノクロロリ」もある)、サックスロリ(※サックスブルー、淡い藍色のこと)、ピンクロリ、赤ロリなど、その時に応じたファッションの基調色で分け、着る服の色目によって分類される。
ちなみに、白ロリや黒ロリはよくゴシックロリィタと間違われるが、こちらは白黒を基調としていても耽美・退廃的なゴシック的要素を持たないのが特徴。逆にゴシックロリィタではサックスや淡いピンクなどのパステルカラーを用いることは基本的にはない(※ポイントとして取り入れられることはある。実際、淡い紫やピンクなどはゴスロリにおいてもよく用いられている)。
また、クラシカルロリィタとは基本的にコーディネートにおいて真逆の傾向を持つ(例えば、甘ロリは膝丈の大きく膨らませたスカートなのに対し、クラロリは膝下丈で膨らみをやや抑えたスカートを着用しているなど)。柄や色合いがクラシカルなスタイルの甘ロリ、甘めカラー・モチーフのクラロリの両方があるので、全体的なアイテム・コーディネートで判断すること。
さらに、ピンクや白を基調として甘ロリ系統に近いがクラシカルな要素も含まれる姫ロリもある。
派生スタイルの一つにデコラの要素を取り入れたデコロリがある。こちらは、全体的な方向性としては甘ロリに分類されるが、鮮やかなカラーのポップな柄・モチーフを使っていたり、パステルカラーでもアクセサリーや髪型などが全体的に「盛り」(≒派手)となっていたりといった特徴がある。
「いかにも」なスタイル、「ロリィタファッション」と聞いて広く想像されるようなコテコテのスタイルのことは「コテロリ」(※一般にわかりやすい例えで言うと映画『下妻物語』の衣装のようなイメージ)といい、甘ロリの中でも特に色遣いや素材に重厚感がある・華やかなスタイルのものはコテロリに分類されることがある。
逆にカットソーやTシャツ、パーカーのようなアイテムを使ってカジュアルダウンしたスタイルは「カジュロリ」という。甘ロリはゴスロリ・クラロリでは避けられがちなアイテム(スニーカーや短めのスカート、ライダースジャケットなど)もコーディネートによっては取り入れやすいため、アイテムだけ見ればカジュアル寄りということもある。
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