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ぐ~チョコランタン

ぐーちょこらんたん

ぐ~チョコランタンは、NHK教育テレビの子ども向け番組「おかあさんといっしょ」内で放送された、第10代着ぐるみ人形劇である。
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概要編集

おかあさんといっしょ」にて2000年4月3日から2009年3月28日まで放送された人形劇

初代人形劇『ブーフーウー』から数えて10代目。

放送期間は9年間と、前々作『にこにこぷん』に次ぐ歴代2番目の長さである。


スプー、アネム、ズズ、ジャコビ、ガタラットの5人がチョコランタンの町を舞台に仲良く遊んだり、時には喧嘩したりする、等身大の着ぐるみによる人形劇。


なおスプーとガタラットは、『ぐ〜チョコランタン』開始前の1999年4月よりミニ人形劇『スプーとガタラット』に登場していた。


前作『ドレミファ・どーなっつ!』(1998年度まで)と前々作「にこにこぷん」は、番組オープニングと接続する形をとっていたが、前年度(1999年度)より人形劇の時間が番組中盤に移動したため、スタジオにいるうたのおにいさんうたのおねえさん「望遠鏡を覗いてみよう」という仕草をして人形劇コーナーに入るという演出がなされた。


本作ではレギュラーで登場するサブキャラクターが存在しないため、『ドレミファ・どーなっつ!』まで存在していたサブキャラクターによるアイキャッチ、エンドキャッチが廃止されている。「薄く、軽く、しなやか」をテーマとした上品で親しみやすくデジタルとの親和性の高いシンプルでフラットなエンドキャッチについては以降の作品も本作の形式を引き継いでいる。


基本的には従来通りメインキャラクターの日常を描く単発のエピソードが中心だが、全体的に見ると「スプーとガタラット」時代からゆっくりとストーリーが動いている構成であることがわかり、歴代の人形劇ではややシリアスな作風だった。「ストーリーの流れ」の項も参照。


番組終了後も時々テレビやコンサートなどでゲスト出演している。


pixivでははいだしょうこの描いたスプーのイラストの投稿が圧倒的に多く、他のメンバーの絵も中々凄いことになっている。


これらの事も手伝って、知名度も『にこにこぷん』に次いで歴代の人形劇でも格段に高いと思われる。


登場キャラクター編集

以下の五人は、イヌやネコなど実在の動物をモチーフとしたキャラクターではなく、全て架空の動物である。


メインキャラクター編集

スプー(Spoo)

CV:川村万梨阿橘ひかり

本作の主人公。性別は男。体の色は黄色。

のんびり屋の3歳くらいの男の子。くいしんぼうでバナナが好き。タコが嫌い。

パピラプスと呼ばれるラッパを吹くのが得意で、そのラッパを吹くと不思議なことが起こる。


アネム(Anem)

CV:くまいもとこ(代役:西村ちなみ)

本作のメインヒロイン。性別は女。体の色は朱色。

チョコランタンの町に住む少女。活発で性格で回りを引っ張っていくリーダー格。おしゃれ好き。


ズズ(Zuzu)

CV:千葉千恵巳(代役:菊池由美)

もう一人のヒロインで、アネムの妹。性別は女。体の色は緑色。

2歳ぐらいながら冷静沈着でしっかり者。動物好きで、動物や妖精と話す特殊能力を持つ。


ジャコビ(Jacobee)

CV:山口勝平

性別は男。体の色は茶色。

チョコランタンの町に住む少年。お調子者な性格だが、根は頑張り屋。アネムの事が好き。発明が得意。


ガタラット(Gataratt)

CV:千葉繁

(ガタラットは着ぐるみではなく、棒使い人形)

性別は男。体の色は水色。

伝説の勇者で、4人の保護者的な存在。東の森に落ちてきたスプーと出会い、それが切っ掛けでスプーと共に生活をすることになった。


その他のキャラクター編集

チョコランターマン

チョコランタンで大人気のテレビアニメ。またその主人公。

ちよだらんたろう(千代田乱太郎?)が変身することでチョコランターマンとなる。

アネムの家の近くのコンビニに現れたこともある。

決めゼリフは「常日頃からカッコイイ、チョコランターマン」。

必殺技は「チョコボンバー」。


プネウマ

チョコランタンに時折現れる。海から吹いてくる風の精。

彼の姿はズズにしか見ることができない。

由来はギリシャ語で「風(もしくは息吹)」を意味する「Pneuma」から。


ゾンマー

火の鳥とアホウドリの間に生まれた鳥。

こいつが来た地域は秋でも冬でも夏のように暑くなってしまう。

由来はドイツ語で「夏」を意味する「Sommer」から。


カラスの兄弟

イタズラ好きのカラスの兄弟。時々現れては、スプー達にちょっかいを出して、困らせている。


バナナン殿下

バナナン王国の王子様。国での厳しいしきたりが嫌になり、チョコランタンへ抜け出してスプー達と知り合いになった。

ガタラットはかつてバナナン殿下のお付きの者として働いていた。

劇中歌「バナナナナ」のPVのイントロでアメリカンな姿で出演している。


ダルマ王子

王子というが、どこの国の王子なのかは不明。ボクシングのチャンピオン。

ガタラットと対戦するが、勝てなかった。

アイスクリームの屋台でアルバイトをしたことがある。

口癖は「ダル~」。


地名・名所編集

チョコランタンの町

アネム、ズズ、ジャコビの住んでいる町。

この作品の主な舞台となる。


東の森

スプーが最初に落ちてきた森。

この森の木々は植物と動物の中間生物で自分の意志を持ち、太陽や水を求めて移動したりするため「動く森」と呼ばれている。


南の海

スプーたちがよく釣りをする入り江。

白砂の浜からは落花生の形をしたピーナッツ島が見える。

干満の差が激しく、干潮の時にはピーナッツ島へ歩いて渡ることもできるようである。


ヤタラ砂漠

チョコランタンのどこかにあるという砂漠。名前のみ登場。

宇宙船の飛行テストでガタラットをここに飛ばしてしまったことがある。

魔女が住んでいるため、立ち入りが禁止されている。この魔女はファミリーコンサートにて登場した。


チョコランタンの年間行事編集

2月編集

チョコの日

好きな人にチョコレートをあげるという、チョコランタン版バレンタインデー


4月編集

うそつきの日

この一日だけ、嘘をついてもいいという、チョコランタン版エイプリルフール


5月編集

端午の節句

スプーが「うなぎのぼり」を作ったことがある。


猫祭り

猫の目の形をした「猫の目月」が現れる日。

猫の姿に仮装し、全員屋外では「にゃー」で会話をしなければならない。

魚の形をしたパイを食べる。


7月編集

彫刻コンテスト

チョコレートで彫刻を作り、一番優れた作品を作った人の優勝。

しかし食いしん坊のスプーは、ジャコビの彫刻を食べてしまった。


チョコラン七夕

チョコ星とカカオ姫が年に一度天の川で会える日。

チョコを食べ、その包み紙に願い事を書き、笹につるす。


太鼓祭り

太鼓を叩き、大きな音を出した者の優勝。

ジャコビはこの大会で毎年優勝している。


花火大会

チョコランタンの夏の始まりの合図であり、夏眠り開始の合図でもある。


夏眠り

冬眠と同じく、毎年この時期になるとチョコランタン人は一週間ほど何もせずに眠ってしまう。

スプーは空腹に耐え切れず、またチョコランタンの住人ではないことも手伝い夏眠りができなかった。


9月編集

十五夜

満月を見ながら、月のような丸いチョコ「チョコの月」を食べる。


10月編集

猫祭り

以下省略。


お化けかぼちゃの日

子供達はお化けに仮装し、町の人からお菓子を貰って回ることができる。

チョコランタン版ハロウィーン。


11月編集

風用心

森のいがいがの木から、いがいがの実が飛んでくる日。

「風用心、山からいがいが飛んでくる、風用心…」

と拍子木を叩きながら行進する。


12月編集

プレゼント交換会

プレゼントを置いて、歌を歌いながら皆で周りを回る。

止まったときに、目の前にあるプレゼントを貰うことができる。


クリスマス

ガタラットが屋台で売る為のクリスマスケーキコンテストを開いたり、クリスマス嫌いなサタンクロースが現れる等、様々なエピソードがある。


ストーリーの流れ編集

スプーとガタラットの出会い編集

ガタラットの暮らす森の中に、ある日突然ラッパを持った少年が落ちてくる。

その少年の名はスプー。自分がどこから来たのか、何者なのかもわからないらしい。

ガタラットは、両親が迎えに来てくれるまで、とスプーとともに生活を始める。


しかし、知り合いである豆腐の大王から、突如怪獣退治の依頼が入ってくる。

勇者であるガタラットは、スプーを一人残して怪獣退治へと出かけていくのだった。


ぐ~チョコランタン開始編集

そして一ヶ月。スプーはガタラットの身を案じながら、とぼとぼと考え事をしながら歩いているうちに、見知らぬ町へ迷い込んだ。

そこが、チョコランタンの町。そこでスプーは、アネム、ズズ、ジャコビと出会う。


この3人は、アネムのおばあちゃんの病気を治してもらうために、どんな願いもかなえてくれる「キングラグナグ」の統治する星「ラグナグ星」へ行く事を目的とする「ラグナグ団」を結成していた。


最初は新参者のスプーを警戒し、やや距離を置く3人だったが次第に友情を深めていき、やがてスプーを仲間としてラグナグ団に迎え入れるのだった。

(当時これがいじめではないかとNHKに苦情の電話があった)


ガタラット帰還編集

そんな折、謎の宇宙船がチョコランタンの浜辺に墜落。それは怪獣退治を終え、帰ってきたガタラットの乗った宇宙船だった。

ガタラットは、その際に一切の記憶を失ってしまっていたがスプーのラッパの音色で、ようやく記憶を取り戻すのだった。


そして、4人はガタラットも迎え入れ、様々な事をして遊んだりラグナグ星へ行くための方法を模索したりするうちに、月日は流れていった。


ラグナグ星へ編集

そんなある日の夜。天体観測をしようと浜辺へ集まった4人。

そこで釣りをしていたガタラットが、光を放つ奇妙な譜面を吊り上げる。

スプーがその譜面に記された曲をラッパで奏でてみるとラグナグ星行きの宇宙船「クレイドル」が現れる。


その宇宙船でスプーら4人は、ついにラグナグ星へ行くことができたのだがそこはギガルプという悪者に支配されていたのだった。


スプー出生の秘密編集

ギガルプは、スプーの持つ不思議な力をもつラッパ「パピラプス」を渡すように命じる。

スプーら4人はそれを拒否すると、ギガルプは一人の女性を人質にする。

その女性はなんと、スプーに瓜二つだった。


その女性こそ、スプーの母親「クィーンラグナグ」。

そしてスプーは、キングラグナグとクィーンラグナグの息子「プリンスラグナグ」であった。

ギガルプに命を狙われたスプーを守るために、パピラプスを託し、宇宙船クレイドルで地球に亡命させていたのだった。


母の身を案じたスプーは仕方なくパピラプスを渡すが、パピラプスはギガルプを拒否。

戻ってきたパピラプスの力でギガルプを撃退し、スプーと女王は再会を果たすのだった。


そして、スプーは王位を継ぐためにラグナグ星に残ることに。

仲間達が別れを惜しみながら咽び泣く中、アネムだけは気丈な態度でそれを受け入れ、スプーに別れを告げた。

いつかまた会おう。と約束し、クレイドルは空の彼方へ消えていった。


しかしそれはスプーが見た夢であり、スプーはその内容を覚えていなかった。

(しかし海底では、謎の譜面が光を放っていた…。)

結局スプーはどこからやってきたのか、本当にラグナグ星の王子様である事もわからずじまいだった。その事については、視聴者自身で考えてもらいたいというのが作者のメッセージかもしれない。


さよなら、またね(最終回)編集

いつもの様に夕方になり、「さよなら、またね」を歌ってアネム達は家に帰っていく。しかし、この日はスプーが砂浜に「またね」と書き残すと、ガタラットと共にどこかへ去って行く。その文字は波に打たれて消えていくのだった。


単に普段の住処に帰って行ったのか、それともチョコランタンを去って旅立ったのか。

どちらともわからない意味深な幕引きだった。

この結末についても、視聴者自身の解釈に委ねられていると考えられる。


ちなみにこの最終話は2009年3月19日に放送され、最終日の3月28日には上記のラグナク星のエピソードが再放送された。BS版の最終回ではそのままこの最終話を再放送。


主題歌編集

オープニングテーマ「ぐ~チョコランタンのテーマ」

作詞:鈴木竹志 作曲:堀井勝美


「にこにこぷん」以降で定番となっている自己紹介のフレーズが入っておらず、代わりにソロパートが自己紹介を兼ねている。


エンディングテーマ「スプラッピ、スプラッパ

作詞:鈴木竹志 作曲:堀井勝美

前年度(1999年度)より引き続き放送。放送期間は10年間に渡り、歴代のエンディングテーマで最も長く放送された。


エンディングテーマの挨拶はスプーが、「最後は、ぼくのラッパで踊ろう!」と言う。

スタジオにはスプーしか登場しないため、ハンドゲートは主にうたのおにいさんとうたのおねえさんが担当していた。

ハンドゲートの終了の掛け声は「そろそろ、おしまーい!」で、2004年度までは佐藤弘道が担当していたが、2005年度からはスプーが担当した。


イントロ部分のアレンジは使用開始初期、1999年度途中〜2004年度、2005年度以降で変化している。更に振り付けは1999年度の前期と後期、2000年度以降で変更されている。


なお、「おかあさん(改行)と(改行)いっしょ」のロゴが使用された最後のエンディングテーマでもあり、右上からエンドテロップがズームインするスタイルも最後となった。


BS版では2009年度も使用を継続し、最終回などを除く全ての放送期間で一貫して使用された。

以下は番組に出演していたいとうまゆひなたおさむによるカバーバージョンである。

ヤバイTシャツ屋さんというバンドもこの曲をカバーしている。


オープニング編集

一部の回を除いてアバンタイトル(プロローグ)の後オープニングアニメが流れる。オープニングアニメは以下の通りの内容になっている。


スプー、アネム、ズズ、ジャコビの4人が空からジャンプして飛び降りる。

無数の穴からモグラたたきのように4人が出てくる。

積み木が積み上がり、4人の姿になるがジャコビだけずれており、自分で直す。(アネムが隣でその様子を見ている)

サイコロのような大きな箱がゴロゴロ転がった後、サイコロが止まる。中から目を回した4人が出てきて、そのまま仰向けに寝転がり、寝てしまう。

(ここからソロパート)

こちらに駆け寄って頬に手を当てながらウインクするアネム

キャンディ杖に乗って手を振るズズ

ジャコビはダンベルを持ち上げようとするが持ち上がらず変形してしまう

(ソロパートはここまで)

スプーがラッパを吹くとトランプが出てくる(スプーがジャック、アネムがクイーン、ジャコビがキング、ズズがジョーカー)

その後4人がこちらに向かって笑顔で歩いてくる(ガタラットは後ろの雲から手を振っている)

最後にタイトルロゴが登場



共演者編集

うたのおにいさん編集


うたのおねえさん編集


たいそうのおにいさん編集


身体表現のおねえさん編集


※:スプーのみ、『スプーとガタラット』が開始した1999年4月から共演


関連タグ編集

NHK教育 おかあさんといっしょ

人形劇(おかあさんといっしょ)

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