概要
ブーフーウーとは、NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」で放送された人形劇第1作目であり、最初の人形劇である。
放送期間は1960年9月5日から1967年3月28日。当時の月曜日と火曜日に放送されていた。
「さんびきのこぶた」をベースにした内容で、ワガママで怒りんぼう、文句の多い長男の「ブー」、弱虫ですぐ疲れる次男の「フー」、働き者な三男の「ウー」と、彼らを食べようとするオオカミとの間で、物語が展開される。
なお、CVは大山のぶ代(ブー)に三輪勝恵(フー)に黒柳徹子(ウー)というレジェンド揃い踏み。放送当時は彼女らもまだ売り出し中の俳優であったが、今となっては目を疑うような豪華キャストであろう。
奇跡の映像フィルム
このブーフーウーであるが、放送局であるNHKには現在、最終週の映像のみ保存されている。
というのも、当時のテレビ局では現代とは異なり「映像媒体を残す」という習慣がなく、加えて放送用テープも高価だったため、テープは使い回す事が常であり、「放送した映像を保存する」という意識が薄かったのである。
(なお、NHKで映像の保管が開始されたのは1980年からのこと)
そんな当時の状況下で、最終週のみとはいえブーフーウーの映像が残ったことは、まさしく奇跡と言えよう。
なお、2018年現在、NHKアーカイブスに映像が保存されていない人形劇は、「ダットくん」「とんちんこぼうず」「とんでけブッチー」の3作品。
1974年~1976年放送の「うごけぼくのえ」は、2018年に映像が発掘され、NHKアーカイブスに登録・保管された。
登場人物
メインキャラクター
ブー
操演:東京放送児童劇団の小学生劇団員
フー
CV:三輪勝恵
操演:東京放送児童劇団の小学生劇団員
演じる三輪は、本作品が声優デビュー作である。
ウー
CV:黒柳徹子
操演:東京放送児童劇団の小学生劇団員
オオカミ
CV:永山一夫
操演:高橋悦史(~1962年3月)、高見映(1962年4月~)
ペロちゃん
CV:堀絢子
インコの女の子。シリーズ後半の1965年4月から登場。
ゆうれいさん
CV:八木光生
シリーズ後半から登場。
おねえさん
演:荻昱子(おぎいくこさん、1960年9月~1965年11月9日)、里見京子(さとみさん、1965年11月15日~1967年3月)、荒木道子(1961年7月3日~8月1日に荻昱子の代役)、轟夕起子(代役)
ゲストキャラクター
たいこやさん
演:関根信昭
最終回に登場。太鼓屋の男性。
主題歌
ブーフーウー
作詞:飯沢匡 作曲・編曲:小森昭宏 歌:大山のぶ代、三輪勝恵、黒柳徹子
挿入歌
おつきさまは あおいよ
作詞:飯沢匡 作曲・編曲:小森昭宏 歌:永山一夫
きしゃごっこのうた
作詞:飯沢匡 作曲・編曲:小森昭宏 歌:大山のぶ代、三輪勝恵、黒柳徹子
スタッフ
作:飯沢匡
音楽:小森昭宏
音楽制作:オーケストル・リーブル
人形操演:劇団しいのみ、劇団こぐま
人形操作:ひとみ座
人形制作:大理社
振付:三輝容子
キャラクターデザイン:土方重巳
制作・著作:NHK