概要
臍帯の痕跡として腹部に残っているへそ(おへそ)は基本的にへこんでおり、お腹の肌を磨いて洗う場合、窪んだへその内部まで十分に洗えないことがある。
その為、皮膚の垢・細かい石鹸屑・衣服の繊維による埃等が“へそのゴマ”としてへその中に溜りへその中や溜まったゴマに雑菌が繁殖してしまうので、定期的に清潔に掃除するのが望ましい。放置すれば臭いや痒み等の原因となり、炎症等も出たりしてしまう場合がある。
ただし、へそは腹直筋等が無い部位で皮膚の裏側は内臓に近い腹膜である為、強い力を加えると刺激が腹膜に響くかへその皮を擦りすぎて腫れるなどが原因で腹痛になってしまう。「へそのゴマを取るとお腹が痛くなる」という俗説がよく言われるのは、昔は適切な掃除方法が理解されておらず腹痛になる人が相次いだ為である(故に迷信に近いものではあるが、完全な嘘でもない)。
その為、基本的にはベビーオイルやオリーブオイルなどの肌に優しい液体でへその中を湿らせたあと、綿棒で優しく中の皺をなぞるように掃除するのが望ましいとされる。だが、へそを触られることに慣れているようなお腹なら、掻き回すように掃除しても腹痛にはならないこともあるらしい。
なお、形としては一般的に「綺麗」とされている「縦長の溝のあるへそ(縦へそ)」よりも、実は「底が見えるへそ(浅へそ)」や少し不衛生なイメージのある「でべそ」の方が深さがない分へそのゴマが溜まりにくく、底の皺もよく見えるので掃除しやすいこともあり綺麗になっている場合が多かったりする(綺麗に閉じたへそは中身が見えにくいぶんゴマが目立ちにくい、というのもあるが)。
また、妊婦さんが体内の胎児が成長してお腹が大きくなると、腹圧によって皮の薄いへそが盛り上がりでべそに変化する場合があり、そのような場合は通常時より掃除がしやすくなることがある。
へそ責めとしてのジャンル
前述の「へそを触るとお腹が痛くなる」ことを警戒したり「へそが敏感」といった理由でへその掃除をやりたがらない人物や、「へそは掃除するものである」と言った認識が無かった人物、単純に恋愛関係にある人物等のへそを掃除する(或いは方法を教え掃除を促す)「へそ責め(おへそプレイ)」としての概念も存在する。
また、「他人にへそを見られたくないor溜まった汚れを見られたくない」という理由で恥ずかしがるような相手を、『無理矢理へそ掃除する』ことでSMプレイ等のジャンルとしても成り立たせることができる。
この場合、「体を押さえつけずに我慢してもらう」、もしくは「逃げられないよう体を拘束してへそを掃除するパターン」の両方が存在し、大まかな種類としては、
- へそに刺激を与える(或いは敏感な部位を責めることで性感責めにも発展させる)ことでくすぐったさや快感等を与えるくすぐり責めタイプ
- 綿棒のような柔らかい物ではなく耳かき・ピンセットなど先端の硬い道具や 指等で乱暴にへそをほじくり掻き回すことで拷問じみた苦痛を与えわざと腹痛にしてしまうタイプ
- 自分の体の敏感な所をいいように弄られることや体の中から汚れ(ゴマ)を見つけられることで恥辱を与えるタイプ(なお、このパターン以外ではへそのゴマの描写をされることはあまりない)
等のシチュエーションがある。
中には相手のへそのゴマを採取して保管したり、へそ舐めにより直接ゴマを食べるというようなマニアックな上級者向けプレイも。
余談
- 2024年度以降、毎年7月2日は「おへそケアの日」という記念日となった。
- これは花王が「SPOT JELLY へそごまパック」発売に合わせて日本記念日協会に申請、無事認証されたものであり、「へそは身体の中心であり、また7月2日の1年の丁度真ん中である」ことが由来。「おへそをケアする大切さを多くの方に知ってもらいたーい!」という思いが込められている。
- 2016年度の調査において、前述の通りの俗説も存在もある為かへそ掃除を定期的に行っている女性は4割近くしかいない…というのが明らかになっている。
関連タグ
MMモグー:『激走戦隊カーレンジャー』に登場する怪人。芋羊羹を食べて巨大化したにもかかわらず、暴れなかった理由が「へそ掃除をし忘れたから」だった。