概要
1950年代頃にアメリカで流行した接客スタイルで、ドライブインで来客者の車まで食事を運ぶ接客係のことを指す。
日本ではローラースケートを履いて接客するスタイルの印象が強く、Pixivではローラースケートを履いたウェイトレスのイラストによくタグが付けられる。
発祥はテキサス州、1921年にオープンしたレストランというのが有力。
当初は男性がこういった接客を行っていたが、第二次世界大戦が始まると兵士として戦場に赴く男性の代わりに女性を中心としたスタイルがメインとなる。
女性がメインになってからはウェイトレスの美貌を宣伝広告に集客を行う店が増加。そのためウェイトレスの制服も重要視され、セクシーな衣装やコスプレしたものなど客の目を引く様々な制服が使用された。ローラースケートでの接客もこの頃から行われている。
カーホップと言えばストライプなどのポップな柄、半袖やミニスカートにへそ出しなどのセクシーな衣装、ローラースケートを履いての接客など日本でのカーホップのイメージが生まれたのがこの時期だと言える。
このスタイルは人気を博し、アメリカンダイナーなど他の飲食店にも波及していった。
しかし、ファーストフードやドライブスルーが普及するとカーホップを置くドライブインは減少。特に転倒や接触事故といった安全性の観点からするとローラースケートは危険であった。一説ではカーホップが異性客との無駄話で時間を潰してしまうことも理由の1つと言われている。
現在ではカーホップを見ることができる店舗はほとんど見なくなってしまっている。
一方でカーホップは1950年代から60年代にかけてのアメリカを象徴するものとして認識されており、日本でもアメリカンスタイルを象徴するものの1つとしてイメージが強い。