初期のカフェは美術家や文学者など集まるサロン的な場所として作られ、その給仕として女給が置かれた。
ところが、大正末から昭和にかけ、カフェが大衆化するに従い、女給を売りにした店が増えてきた。
(どちらかといえば女給の接客を売りにしたから流行したのかもしれないが)
そういう店での女給は、今で言うクラブやバーのホステスに近い存在で、酌や会話で客を接待していた。
一般的な女給の服装は、和服(着物)に白いエプロンとされている。
もちろん洋装の女給も居るが、イラストのモチーフとしては和服にエプロンのほうが人気である。
また、水商売の女性を指す「夜の蝶」の語源は、「エプロンの紐を後で大きく蝶結びにしていた」女給の服装から着ているとも言われている。
甘味処のウェイトレスさんも同様の格好をしている。