概要
サンライズ制作の特撮・SFアニメ。サンライズが初めて製作したゴールデンタイム作品でもある(東京12チャンネルにて金曜19:30-20:00、近畿放送にて金曜19:00-19:30、サンテレビにて水曜19:30ー20:00)。
キャラクターの動きはアニメでメカ類は実写、スポンサーがトミーである等円谷プロの恐竜探険隊ボーンフリーや恐竜大戦争アイゼンボーグといった作品の延長にある作品だが、制作はサンライズ単独で行われた。(但し、特撮シーンはタンサーメカの飛行・走行や変形シーンのみ製作し、以後バンクで使い回していた。)
メカニックの一つであるタイムタンサーは、恐竜戦隊コセイドンのコセイドン号のミニチュアを一部改修して使用している。
あらすじ
世界各地にある古代遺跡で発生した怪現象の発端は、遺跡が作られた時代にあった。
1999年、国連の要請で建設された現代科学の最先端を行く頭脳を集めた「アクアベース」を本拠地とする特殊科学捜査隊「タンサー5」はタイムマシン・タイムタンサーで過去の時代に遡り、三台のマシン・スカイタンサー、アクアタンサー、ランドタンサーを駆り謎を追う。
キャラクター
メカニック
- ビッグタンサー
移動要塞。
最初に事件が起こった際、タンサー5の基地アクアベースから発進し、現地に向かい調査を行う。外観は、巨大な戦闘機のようなマシン。
状況によっては、機首および両翼部分にスカイ、ランド、アクアのタンサーマシンを搭載して対応する。大型ビーム砲など、武装も搭載。、
飛行するのみならず、主翼をたたんでクローラーを展開し陸上移動形態に変形する他、機種部分を折り畳み潜行形態に変形し単独で潜航する機能も有する。また、宇宙での活動も可能。
戦闘よりも、タンサー5の移動現場基地として用いられる。
耐久性も優れているらしく、1000年後を舞台にした最終回でも登場。同話内で、ジョニーが遺跡と化したアクアベースに残されていたビッグタンサーを発見。再起動して操縦していた。
- タイムタンサー
ビッグタンサーと同様に、内部にタンサーマシン三台を搭載する母艦として機能する。
調査した結果、事件の原因が過去の出来事にあると判断したタンサー5が、過去に赴く(本作ではタイムトリップと呼称)ために用いるマシン。
そのミニチュアは、前作のコセイドン号の流用。色がシルバーからイエローになり、両翼部にローターが付いている。
アクアベースのトリップゾーンから過去に赴く。過去に辿り着いた後は、モニターに表示されたエネルギーゲージが一時間以内に消えるまでに現代に戻る必要がある(エネルギーが切れたら永久に戻れなくなる)。
- ブルータンサー/スカイタンサー
飛行形体に変形する、クーペタイプの4輪車。
車両形態のブルータンサーは、青色の自動車。
両サイドが横に展開し、翼が展開。ボンネット部が半回転し飛行機の機首となり、屋根とフロントグラスが後方に展開。飛行形態のスカイタンサーに変形する。
高速で飛行し、偵察の他、搭載したビームでの戦闘も可能。出番も多い。
DX玩具では、ボタン一つで自動変形するギミックが内蔵している(ランド、アクアも同様)。
変形時には、「ミラクルチェンジ」の掛け声で変形する。これは製品の名称にもなっている。
- レッドタンサー/ランドタンサー
ドリル戦車に変形する、セダンタイプの4輪車。
車両形態のレッドタンサーから、前部ボンネットの両脇部分が後方に折り畳まれ、キャタピラが展開。フロント部が開き、ドリルが出てくる事で、ランドタンサーに変形する。
ランドタンサー時では、ドリルで自在に地中を潜行する。玩具もボタン一つで自動変形するギミックを内蔵。
- イエロータンサー/アクアタンサー
潜水艇に変形する、ワゴンタイプの4輪車。
車両形態のイエロータンサーの両サイド、およびフロント部が開き、内蔵されたコクピットブロックが前部に展開。両サイドも水中翼に。後部は折り畳まれ、スクリューが展開し、アクアタンサーに変形する。探査の他、水中ミサイルやビームも搭載している。
水中での活動を想定されているため、出番は少なめ。水に関係ない事態ではイエロータンサーのまま、陸上探査をする事もあった。玩具も、ブルー、レッドと同様にボタン一つで変形するギミックを内蔵。
- アクアベース
1999年、国際連合の要請で特設された特殊科学基地で、タンサー5の活動拠点。
この基地からビッグタンサーおよびタイムタンサーは出動する。
主に冒頭に登場する。最終回の1000年後の未来では、遺跡となったアクアベースが舞台となる。
スタッフ
主題歌
オープニングテーマ
作詞:伊藤アキラ
作曲・編曲:淡海悟朗
歌:ビリー山口
演奏:ミノタウロス
エンディングテーマ
「わりきれなくて」
作詞:伊藤アキラ
作曲・編曲:淡海悟朗
歌:ビリー山口
演奏:ミノタウロス
:OP・ED
余談
- 関西地区では当初、フジテレビ系関西テレビで1979年8月から毎週日曜日朝11時から放送されたいたが、どう言う訳か、翌月9月30日放送で打ち切りとなり、以後は近畿放送の金曜19時とサンテレビの水曜19時半へそれぞれ移行した。(サンライズの公式サイトのポスターが丁度カンテレのもの張ってあったので。)
- 当初から全34話と決まっていたにもかかわらず、第29話でメンバーの1人・ユメトこと自然夢人が殉職し、第30話からは後任にジョニー霧野が着任する。何故終盤ギリギリになってメンバーの交替劇が起きたかは監督の四辻たかお氏も、終盤でユメトが殉職した事を忘れていたそうで、現状は永遠の謎と言える。
- 後年フランスへ輸出されたバージョンでは主題歌が一新されており、甲乙付け難い楽曲であった。
- 2024年4月にはテレ玉で唐突に放送開始。キン肉マンに関して言えば、テレ玉とコラボしているので関係性がある一方で、タンサー5が何故に選ばれたのかは謎。この放送は、プロ野球中継の延長さえも無視して放送される謎優遇がされている。しかし、高校野球のダイジェスト放送期間は休止扱いだった。