概要
恐竜探険隊ボーンフリー・恐竜大戦争アイゼンボーグに続く、円谷恐竜三部作の最終作。1978年7月7日から1979年6月29日にかけて東京12チャンネルに加えて関西テレビ、東海テレビ(いずれもフジテレビ系列局)、北海道放送(TBS系列局)、西日本放送、福岡放送(いずれも日本テレビ系列局)ほかにて全52話が放送された(放送当時の東京12チャンネルは系列局が存在せず実質独立局だった)。
「恐竜戦隊」を名乗るがスーパー戦隊シリーズではなく、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』より14年も前に登場している。青白く発光するサーベルもメタルヒーローシリーズより先に登場している。
ジュウレンジャーは「恐竜の加護を受けた戦隊」なのに対し、コセイドンは「恐竜時代を守る戦隊」もしくは「恐竜時代で戦う戦隊」である(なお「恐竜時代」は副主題歌にあるフレーズ)。
前2作とは異なり、全編実写で制作。当初は巨大ヒーローになる予定だったが予算の都合から等身大ヒーローとなった。
今作は舞台のほぼすべてが古生代…ではなく白亜紀であり、この時代の地球を攻撃する侵略者ゴドメス星人とタイムGメンとの戦いを描いている。
第28話でゴドメス軍は全滅。以降はゴドメスとは別の宇宙人や、私利私欲の為に白亜紀を荒らす地球人の犯罪者と戦う。
第41話からは「恐竜戦隊コセイドン 戦え人間大砲コセイダー」というタイトルに改題された。
あらすじ
西暦2001年。タキオン粒子の発見によりタイムトラベルを可能にした地球。
ある日、日本が突如熱線と冷凍光線の砲撃に会うという事件が発生した。調査の結果、この攻撃は白亜紀の時代から発されたものであると解り、時空管理局は自慢の大型タイムマシン「コセイドン号」を拠点とするタイムGメン・コセイドン隊を白亜紀に向かわせる。
彼らはそこで、宇宙の侵略者ゴドメス星人から逃げてきた異星の姫アルタシヤとお付きのロボット・ビッグラジィーと出会う。彼女たちを追ってきたゴドメス星人は新たな侵略目標として地球を選択。コセイドン隊とゴドメスの対決が始まった。
登場人物
コセイドン隊
ゴドメス
メカニック
コセイドン号
タイムGメンコセイドン隊の母艦で、時空管理局所属のタイムマシン。
光のレール「メビウスレール」を形成することで、タキオンエンジンの推進により恐竜時代にタイムトラベルする。
ファイタス号とハクアス号を搭載しており、プラズマ砲セイメントビームとイオンレーザー、ミサイルなどで武装している。指揮はバンノが担当。
ファイタス、ハクアス両機の母艦であるとともに、コセイドン隊の移動指令基地も兼ねる。
上記の武装の他に、異次元に飛ばされるのを防ぐアンチタイムバリア、トゲ球型の時限爆弾タイムボール爆弾を持つが、マントル合金製のボディも頑丈であり、体当たりでゴドメス軍の戦闘機を破壊できる。
ミニチュアは後に科学冒険隊タンサー5にそのまま使われた。
ファイタス号
コセイドン号に搭載されている戦闘車両。
主にゴドメス軍との直接戦闘を受け持つ。前二作の主役メカ同様に、前部がⅠ号、後部がⅡ号に分離する。
- ファイタスⅠ号
ファイタス号の前部が分離した戦闘車両。乗員は、テツ、およびコセイダーに変身するゴウが受け持つ。
機体上部に対空エネルギー弾「マントル砲」を装備。機体前面にロケット砲とロケットアンカー(別名デストロイボール)、機体側面に大量に射出可能な回転丸鋸ローリングシューターを、それぞれ装備している。他に牽引用マグネットロープ及び、ガンマー農薬なども搭載。
また、コセイダーを射出する人間大砲「ファイタスボンバー」を内蔵。有事には格納していたファイタスボンバーの砲身を展開し、「ホップ、ステップ、ジャンプ」の段階を踏んで、コセイダーを射出する。
コセイダー射出後には、テツが単独で操縦し、コセイダーを支援する。また、分離せずともファイタスボンバーの使用は可能。
- ファイタスⅡ号
ファイタス号の後部が分離した戦闘車両。乗員はマリ隊員だが、彼女が隊を離れた後には、モリイが引き継いだ。
ホイールローダー形式の4輪駆動車だが、機体側面に折り畳まれていた翼を広げ、高性能レーダーを備えた戦闘機へと変形する。
レーザービーム、プロトンミサイル、火炎弾、牽引用マグネットロープ、消火液を装備。コセイドン隊の空中戦力として活躍した。
ハクアス号
コセイドン号に搭載されている支援車両。機体カラーは赤色。
ファイタス号と異なり、主に恐竜保護、および救助用のマシンである。ファイタス号同様に、前部がⅠ号、後部がⅡ号に分離する。
- ハクアスⅠ号
ハクアス号前部が分離した支援車両。レーザー砲と小型ミサイルを装備し、戦闘も可能であるが、その用途は主に恐竜保護・救助である。乗員はウララ隊員。後に正式に隊員となったアルタシヤ姫やビックラジィも操縦を受け持つように。
車体上部には折り畳み式の恐竜捕獲用大型アーム、ジャイアント・グリップ(別名・ダイノキャッチャー)を装備。機体前後部の分離部分には、恐竜収納用の伸縮自在な大型ケージを内蔵。負傷した恐竜などをその中に入れる事が可能。
他にクレーンネット砲、麻酔ガス、水中探査機の他、救助用自動レール(伸ばして橋として使用)を兼ね備えている。
- ハクアスⅡ号
ハクアス号後部が分離した支援車両。四輪駆動車だが、四輪タイヤを含めた側面が開き、双発ジャイロコプター形態になって飛行する事が可能。乗員はモリイ隊員。後にアルタシヤがⅠ号を操縦するようになってからは、ビックラジィがⅡ号を操縦する。
グラビティビーム、プロトンミサイル、ロケット砲、火炎弾などを装備しており、戦闘も可能。しかし本来は救助活動がメインであり、同じく装備された消化液、クレーンネット砲、マグネットロープ、放水装置、煙幕スモークバリアなどを駆使し、恐竜保護や救助活動を行う。
主題歌
オープニング「恐竜戦隊コセイドン」
エンディング「コセイドン隊マーチ」
どちらも、作詞:谷のぼる/作曲・編曲:宮内國郎/歌:水木一郎、ひばり児童合唱団
各話リスト
余談
関連タグ
トリプルファイター:こちらも円谷プロの等身大ヒーロー。
ウルトラマンタイガ:Blu-ray BOX Ⅱ特典のトライスクワッド ボイスドラマ特別回「ゴドメスを討て」にコセイドン隊(トキ、ヒムガシ、コセイダー)、ゴドメスが登場。
恐竜戦隊ジュウレンジャー:同じく恐竜戦隊と付くがこちらは東映特撮のヒーロー。