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ブロッカー軍団IVマシーンブラスター

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ぶろっかーぐんだんふぉーましーんぶらすたー

「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」とは、ロボットアニメ作品のひとつ。葦プロが初めて手掛けた作品である。

キミもこの概要にエレパスしてくれ。

1976年7月から1977年3月にかけて、フジテレビほかにて放送された。

本作が放送された月曜夜7時台前半枠はフジテレビのローカルセールス枠であったため、フジテレビ系列局であっても、放送日時差し替えならともかく、放送自体がなかったり、放送したとしても本放送から数年後に放送された、と言うケースも多々あった。その一方でTBS系列局テレビ山梨では、フジテレビの放送時期とは割と近い時期に放送していた。

先述の通り葦プロ初のテレビアニメだが、日本アニメーション預かりとなっているため版権は日アニ持ちである。

日アニにとっても初のロボットアニメとなる。

監督は後にあの忍者戦士飛影も手がける安納正美。又、メカニカルデザイナの一人・松田豪とは、当時独立したばかりの大河原邦男の別名義である。

70年代当時としては新しい試みがいくつも盛り込まれており、挙句にはロボットアニメなのにロボットが一切登場しない回を放送したこともある伝説的な作品である。

その一方タツノコプロから独立したばかりのためか、敵幹部がモロにあいつらっぽいなどタツノコの影もまだまだ色濃く見えている。

放送期間2クール(半年)を予定していたところを延長され3クールまで放送されており、当時もそれなりに好評を得たようである。

2014年には先行して配信していた『超合体魔術ロボギンガイザー』に続いてニコニコ動画で配信が開始され、現代において再び知られる機会を得られた。

本放送当時はタケミで各種の合金アイテム(アストロ基地やピコット等周辺系立体化物はここだけしかない)が、後年シーエムズコーポレーションからBRAVE合金としてマシーンブラスター各機が発売されている。又、アートストームからEX合金での発売が予定されているらしいが…。

なお、4作のロボットアニメがコラボする『ミラクルロボットフォース』計画が発動したからみで、2017年4月から6月にかけてTOKYOMX2で放送されたことがある。

あらすじ

かつて太陽系にあった母星(第五惑星)が爆発し、地球に逃げ延びた異星人モグール。

2億年もの間、海底基地に潜っていた彼等は海底帝国モグールと名乗り、海底から地上に侵略を開始した。

その侵略を予知していた親友の北条博士から託された資料を元に、由利元来博士はモグールに対抗しうる戦闘兵器・マシーンブラスターを完成させるもパイロットに「エレパス」なる機械を操る超能力を持った者が必要とされ、相応しいエレパス能力者の捜索が始められた。

少年院に入っていた天涯孤独の少年・飛鳥天平もまた、そのエレパス能力者として見初められるが、彼はモグールからの亡命者ノストラーの末裔、モグールの子孫だった。

登場人物

本作の主人公。マシーンブラスターのIV号機・ボスパルダーを操縦する、強いエレパス能力者。

モグールの侵略にも我関せずの態度をとっていたが、少年院での恩師の死や自身の出自の秘密を知るに至り、モグールとの戦いに使命感を持ってゆく。

ヴィクトールタウンを守って戦っている某人に似ている気もするが、多分に気のせい

本作のエンディングテーマは、彼の心意気を渋く歌い上げる本物の演歌である。

ブロッカー軍団のリーダー。マシーンブラスターのI号機・ロボクレスのパイロット。

モグールに殺された北条博士の元助手であり、打倒モグールに燃える。

真面目で直情的なため、斜に構えた天平とはなにかと衝突しがち。実は父親も科学者であり、厳介本人は知らなかったが、マシーンブラスター強化理論【メソッドX0-1】の完成者であった。この事が原因で後に母親を失う悲劇に見舞われる。

なおOPの最後のカットで見切れており、ニコニコでも視聴者から早速ネタにされた。

II号機ブルシーザーのパイロットとしてスカウトされた、金髪碧眼のハーフの青年。元々レーサーの経歴持ちで、作中でもレースに参加している。

石田と天平の衝突を一歩引いた立場から諌める、ブロッカー軍団の良心的存在。地味とか言わない。嘗て両親を謎の海難事故で失っている(但し生死不明である)為に、彼はその生存を信じ行方を求め、時々情報収集や現地調査を行っている。

なお津嘉山氏は本作がアニメデビュー作となる。

少年院からの天平の子分。ローティーンであり、チームの最年少メンバーでもあるコメディリリーフの存在。天平と共に連れてこられ、III号機サンダイオーのパイロットとなる。

ヤクザ映画に影響されたらしく、常に着流し姿で渡世人のような言動も見せる。但しその言動は粋でいなせであり、人の道に外れる様な野暮な事は云わず行わない。尚その人の良さから騙される事も多々ある。

母親とは生き別れになっており、劇中において、再会寸前で会えなかったエピソードがある。

マシーンブラスターの建造を指揮した科学者であり、自らもアストロ母艦で戦闘指揮を務める。

名前はユリ・ゲラーから取られているが、本人はいたって普通人である。ビリーや仁太や天平に対して図らずも不本意な拉致連行で無理やりブロッカーチームに参加させてしまった事を後悔していたり、モグールとの戦闘がある事情で一度終了した際に天平の少年院移送に最後迄反対した気概の持ち主でもある。

2クール目終盤のモグールとの決戦での負傷で下半身不随になり、以降は車椅子姿になる。

モグールの存在と侵略を察知した宇宙考古学者・北条博士の娘。

両親を殺したモグールに対する憎しみは強く、エレパス能力がないにもかかわらずマシーンブラスターに乗ろうとしたり、モグールの攻撃に知らぬ素振りをする天平を痛烈に窘める。後にある事情から天平への感情が一転する。

アストロ基地内で活動する少年型ロボット。マスコット的存在と思いきや、自ら改造したマシンに乗ってモグールと戦ったりと、やるときはやる子。

足の裏からジェット噴射して飛んだりと、どこかで見た感じも。実際劇中で「十万馬力」と言われたこともあった。

エレパス波感知用の機能を備える。又、アストロマイティーを操縦する事も可能。

モグール帝国

本作の敵であり、北極の海底から地上を狙い、人類に戦いを仕掛けた。

日光に弱く、それを遮る「サンレス・マスク」を装着している。

もともとは、火星と木星の間にかつて存在していた第五惑星の住民。

しかし母星の爆発により脱出し、今から2億年前の地球に到着。その海底に基地を作り、移住した。

だが、長きにわたる海底での生活で、太陽光線に弱い体質に変化。そこで長い年月をかけて、太陽光を遮る仮面「サンレス・マスク」を開発して弱点を克服。更にはザンギャックが設計・開発した動物型巨大メカ「カイブッダー」を使い、一気に地上を征服しようと企むようになった。

「ヘール・ヤッターレ!」とコールし、女王を讃える。

実は人類も、モグール人の遺伝子を受け継いでいるらしい。

センシティブな作品

4つ目の青い仮面に素顔を隠した、モグール帝国の女王。

部下の失態にもお叱りだけで済ましたりなど慈悲深い(悪く言えば甘い)ところがあり、マシーンブラスターとの決戦ではゴロスキーらを逃がし犠牲となった。

  • ヘルサンドラ(声:弥永和子)
センシティブな作品

当初は死んだと思われていた、ヘルクイーンの実の妹君。姉の後を継いでモグールを指揮する。

姉に比べてかなりおてんばで、自ら白兵戦に打って出るなど血の気も多い。

尚、終盤で地獄警察が拘留していた"不良品兵"から、ゴライアスを見出し自らの側近とする。彼の他にも、"不良品兵"を解放する等、人を見る目と人心掌握術に長けている。更に天平をモグールに迎え入れ、自らの側近にする心算であったらしい。

※画像左。

モグールの戦闘指揮官。特別有能ともいえず、力押しの作戦しか立案できないらしい。

しかし部下からは慕われており、親衛隊を率いザンギャックから部下を守る一面を見せている。

また、ザンギャックにより名誉を失墜されたところを、部下のチビスキーにより、命と引き換えに名誉を回復されたりもしている。

中盤から攻撃要塞メカ・地獄要塞ヘルグライドの艦長となる。

モグールの戦闘兵器・カイブッダーの開発者。

一応肩書きは戦闘参謀らしく、ゴロスキーにも結構口出ししてくる。又、"不良品兵"や反逆者を始末処分する"地獄警察"の総元締でもある。

女王に忠誠を誓っているが、ゴロスキーを出し抜こうと、悪知恵を働かせている。しかし、ゴロスキーの事はそれなりに評価はしていた様子。

エレパスとは…

マシーンブラスターの起動・運用に必須な特殊能力。詳しくはマシーンブラスターの項目を参照。

これがないとマシーンブラスターの起動のみならず、生命維持もままならない。

第11話では、マシーンブラスター各機は海底に沈むが、この能力の為にパイロット全員が辛うじて一命を取り留めている。

発生には、脳内の「ハンク器官」が関与している。また、劇中では「人類は少なからずモグール人の遺伝子を受け継いでいる」ため、常人でも微弱だがエレパスを有しているらしい。

ハンク器官は純正のモグール人も有してはいるが、活性化にはある程度の条件があるらしい。ザンギャックはこの活性化に成功したものの、後の戦闘に活かす事は出来なかった。

登場メカ・その他

※主役ロボ四機は、当該項目を参照⇒マシーンブラスター

  • アストロ母艦基地

ブロッカー軍団の司令部で、マシーンブラスターの基地でもある。上半分が分離してアストロ母艦として飛行し、敵カイブッダーの出現地近くまで移動する。残ったベース部分はアストロ基地と呼ばれる。

アストロ母艦には、各フリーダム四機、およびブロッカー軍団のマシーンブラスター各機が搭載され、交戦地へと向かった際にフリーダム機を発進させ、合体体勢をとったマシーンブラスターと合体。出撃させる。

  • サンレス破壊銃

3話に登場した、対モグール人用銃。モグール人が付けているサンレス・マスクを破壊し、太陽光線に弱いモグール人を倒す為に製作された光線銃。「サンレス銃」とも称する。基本的に四人が所持する。天平は、ユカからこの銃を誤射されており、それが自らの出生の秘密を知るきっかけとなった。

  • ノストラー・メモ

モグールの科学者ノストラーが残した古文書。

モグール人に関する基本的な情報、およびエレパス能力などが記されており、モグール人への対抗策や、ブロッカー軍団の開発などに活かされた。

モグール側では、この文書は消滅させたと思われていたらしい。

  • カイブッダー

モグール帝国が、地球侵略に用いている巨大戦闘用ロボット。

単独で、あるいはモグールの小型円盤とともに出現し暴れまわる。地球側の通常兵器は通用せず、対処できるのはブロッカー軍団のみ。

その体躯はマシーンブラスター各機よりもはるかに大きく、様々な攻撃兵器を内蔵している。

動物を模したものが多いが、人間型も存在する。

余談

公式サイト等でOP作詞者を"とくら清和"と紹介しているが、これは原作者の八田朗(山本優)のもう一つの筆名。但しOPのクレジットはこの名前を用いておらず、"やまもとゆう"と平仮名になっている。つまり、山本優は本作では名目上3つ・事実上4つの筆名を使い分けていた事になる。

ロボットガールズZオンラインボスパルダーこと「パルダーちゃん」が登場。

外部リンク

公式サイト

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