概要
見切れ(みきれ)は、「見切れる」の名詞形。
(1) 演劇界やテレビ業界の用語で、舞台や画面に出てはならない裏方や物が出てしまっている状況(※1,2)。
(2) (1)から転じて、画面にしっかり収まるべき者や物が十分には収まっていない状況(※1,2)。
メイン画像
メイン画像として例示したイラストでは、主役でないもう1羽の白い鶏(デフォルメ・キャラクター)が、右端中段で見切れている。第1義と第2義のどちらにも該当している。
関連イラスト
- 第1義「舞台や画面に出てはならない裏方や物が出てしまっている状況」
左のイラストでは右下に注目。右のイラストでは左下に注目。どちらも、画面に入り込むつもりの無い子が間違って入り込んでしまっている。
- 第2義「画面にしっかり収まるべき者や物が十分には収まっていない状況」
左のイラストでは、左上の子がカメラに近寄りすぎて見切れている(フレームアウトしている)。右のイラストでは、右端の不憫な子(黒髪の子)に注目。映る直前にカメラがパンしてしまったことで(撮像範囲を変えられてしまったことで)映る機会を逸した結果と思われる。黒髪の子については「響は不憫」などを参照のこと。
- 第3義「計算されたデザイン上の見切れ」
ピクシブ百科事典における見切れ
ピク百の画像表示フレームにおける表示の過不足
ピクシブ百科事典(当サイト)の画像表示フレームでも見切れは起こる。元のイラスト画面の縦横の長さが同じであれば(つまり正方形であれば)、ピクシブ百科事典でも過不足なく表示されるが、この規格から逸脱した部分があるとメイン画像の表示フレームや本文中の表示フレーム(通常サイズ)にピタリと嵌らない。具体的に言えば、メイン画像の表示フレームでは、縦長では下部が見切れてしまい、横長では上下に余白が生まれてしまう。本文中の表示フレーム(通常サイズ)では、縦長でも横長でも長すぎる部分が見切れてしまう。
以下に「関連イラスト」節で例示したイラストのうち4作品を縮小サイズで表示した。この場合には過不足なく表示されている。
pixivのプロフ絵における圧縮
pixivのプロフ絵でも条件は同じようなもので、規格から逸脱した部分は圧縮されてしまう。ゆえに、プロフ絵は正方形で描くのが通常となっている。
pixivのタグ「正方形」
pixivに「正方形」というタグがあるが、これは図形の意味での通常使用のほか、上述した「正方形だからピクシブ百科事典で過不足なく表示できる」旨のタグとしても使用されている。
例えば、本項のメイン画像に使用したイラストは、画面が正方形なので、下記のように本文中の表示フレームの通常サイズ(左)でも縮小サイズ(右)でも過不足なく表示できている。
見切れ職人
『TIGER&BUNNY』に登場するスーパーヒーロー・キャラクターの一人。スーパーヒーローには企業スポンサーが付いて当然という世界観の下で物語が展開する本作において、契約スポンサーの求めに応じた宣伝活動が個々のヒーローに課されており、皆それなりに活動するのであるが、折紙サイクロンは、自分のスポンサーのロゴタイプを極力目立たせることを旨としており、ニュース番組等のあるところ、自分が主役でも何でもない中で、わざと見切れるよう遠慮がちに、しかし巧みに確実に、ジャーナリストの取材映像などに映り込む。そのような彼は、人々をして「見切れ職人」と呼ばれている。
つまりこれは、「見切れ」を万事計画的に実行しているのであり、上述した定義には当てはまらない。最も近いのは第3義であろう。あるいはまた、自作自演による第1義・第2義の「見切れ」を認めるのであれば、それにも該当する。もしくは、「見切れ芸」の職人と言うべきか。
脚注
※2 マイナビニュース -「見切れる」の正しい意味は? 勘違いや誤用についても解説(山岡光、2021年8月23日掲載)